備砲
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/05 01:16 UTC 版)
前弩級戦艦の備砲は、主砲・副砲のほか、第三の砲として小口径の速射砲が組み合わされていた。これには1.5~3インチ(37~76 mm)砲から機関銃までのさまざまな種類があった。その役割は近距離に迫る水雷艇を撃退することであり、また敵戦艦の甲板上および上部構造を掃射することであった。装備位置はミリタリー・マストと呼ばれる強固な構造のマストの高所に2~4門を配置して高所から俯角をかけて近寄る水雷艇や駆逐艦を掃射したが、水雷艇の大型化に伴い砲も大型化したためにそのまま搭載したのではトップヘビーを招きかねないので装備位置は上部構造物の側面に配置された。。 多くの前弩級戦艦は砲のほかに魚雷も備えていた。それは喫水線の上または下にある固定式の単装発射管から発射された。前弩級戦艦時代には、魚雷の直径は一般的に18インチ(46 cm)で、射程距離は数千mであった。しかし、戦艦が魚雷で戦果を上げたということは報告されていない。しかし、用兵側の要求により超弩級戦艦の時代に至るまで装備され続けた。
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