3巻本(流布本)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/07/09 15:41 UTC 版)
江戸時代の元禄年間に一条家の命で『類聚雑要抄』(平安末期の故実書)を絵画化した際に、参考資料として東園基量が提示したことから流布した。巻頭の目録の後に大炊御門冬信の識語のある本を室町時代の応永年間に転写した写本の系統である。いずれも第三巻の女房装束の重ねの記事に共通の脱文を持つ。元禄年間に早くも複数の系統が成立していることが、多くの写本の奥書から知られ、貴重な資料として喜ばれた様子が見て取れる。
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