恩賜煙草とは? わかりやすく解説

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おんし‐タバコ【恩賜タバコ】

読み方:おんしたばこ

皇室別注文の紙巻きタバコ白地キク紋章入り旧日本軍に、また、第二次大戦後は皇居清掃奉仕団などに配られた。


恩賜のたばこ

(恩賜煙草 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/05/03 09:30 UTC 版)

恩賜の煙草(おんしのたばこ)は、天皇から下賜された紙巻きたばこである。御賜の煙草恩賜煙草とも。2006年平成18年)末で廃止。最終製造者は日本たばこ産業 (JT) で、宮内庁にのみ納めていた。同社はこの名称は使わず、「特製たばこ」といい、その一種宮内庁の下賜用に相当する。外に宮家用がある。天皇、皇后皇太后専用のたばこは、「御料たばこ」という[1]


  1. ^ 日本専売公社[1964:622-624]
  2. ^ 共同通信ニュース速報 (2005年6月7日). “恩賜タバコを廃止へ 和菓子で代替、宮内庁”. タバコ関連ニュース2005 (洲本市禁煙支援センター) 
  3. ^ 毎日新聞ニュース速報 (2005年6月7日). “<恩賜タバコ>来年度までに廃止へ 禁煙の高まりを考慮”. タバコ関連ニュース2005 (洲本市禁煙支援センター) 
  4. ^ 弐、天狗の岩谷”. 明治のたばこ王 岩谷松平. たばこと塩の博物館. 2012年6月18日閲覧。
  5. ^ 「JACAR (アジア歴史資料センター) Ref.C06060833600、明治27年8月〜10月 「着電綴(四)」 (防衛省防衛研究所) 」(岩谷松平発 川上参謀次長宛 恩賜煙草製造の件)
  6. ^ 「JACAR (アジア歴史資料センター) Ref.C06060996200、明治28年2月〜3月 「着電綴(八)」 (防衛省防衛研究所) 」(28,3,1 恩賜の煙草御用願上け候)
  7. ^ 日本専売公社[1964:625]
  8. ^ NHKニュース速報 (2005年6月8日). “宮内庁 「恩賜のタバコ」 支給取りやめへ”. タバコ関連ニュース2005 (洲本市禁煙支援センター) 
  9. ^ 朝日新聞ニュース速報 (2005年6月2日). “恩賜のタバコ、支給やめます 喫煙率低下で、お菓子に”. タバコ関連ニュース2005 (洲本市禁煙支援センター) 
  10. ^ 昭和初期、戦争が激しくなるまでは金箔で「恩賜」の文字だった。戦争が激しくなり、製造数が増え、かつ物資不足になって黒字で「賜」一文字になった。-出典 日本専売公社東京工場・工場史編集委員会 編著『たばこと共に七十余年』日本専売公社東京工場発行、1982年、pp.181、184
  11. ^ 恩賜(おんし)の煙草を頂戴して…(ブログ「台湾生活…アジアの平和を願って」)
  12. ^ 松崎敏彌「天皇の基礎知識」『歴史人』No.3、KKベストセラーズ、2010年12月。
  13. ^ 松本成子「恩賜のたばこはいらない」『婦人新報』1993年4月号、p.22
  14. ^ 小山正明氏 特別インタビュー
  15. ^ 名勝負の目撃者(2)天覧試合サヨナラ負け「完璧なホームランやった」 1959年6月25日 巨人-阪神(後楽園)
  16. ^ 阪神先発・小山正明「天覧試合長嶋サヨナラ弾は完璧本塁打」
  17. ^ 【巨人】超異例の2局同時中継、選手らに“恩賜の煙草”…初の展覧試合から60年、その舞台裏
  18. ^ なお、上記のインタビューでは小山元阪神投手がグラウンドに整列した時に煙草が手渡させれたと語っているように聞こえるが、そうだしたらこれは小山氏の記憶違いである。同じく出場した村山実氏によれば煙草は試合後に選手らが宿舎に帰るとそこに届けられていた。彼の回想では皆が広間に集り、古参の選手らがまず一服し、その一人が「これをもろうがために、死んでいった人もおるんやからな」と感慨深げに語ったという。村山や小山ら若手が「戦争帰りの人ら」と呼んで恐れていたベテラン選手の意外な側面であり、雰囲気にのまれた村山氏も煙草に火をつけたという。余談だが、彼は「現役時代に煙草を吸ったのはあれが最初で最後ですわ」と手記を締めくくっており、煙草は健康に良くないという常識はすでにあったようである。村山実の手記  スポーツ・グラフィック「ナンバー」第 51号 1982年5月20日発行 文藝春秋
  19. ^ a b 財団法人たばこ総合研究センター 編『たばこの事典』山愛書院、2009年、pp.724-725
  20. ^ 第38回国会 参議院決算委員会議事録 第15号 参議院会議録情報 第38回国会
  21. ^ 昭和30年代のタバコ屋さん(タバコ屋「橋本菓子店」)
  22. ^ 天皇家の紋は16花弁の表菊(菊花を正面から見た図)、皇族は14弁の裏菊〔菊の花を裏から見た図)、接待用には葉や茎を含めた菊全体を横から見た図のものが使われる。-出典 日本専売公社東京工場・工場史編集委員会 編著『たばこと共に七十余年』日本専売公社東京工場発行、1982年、pp.174、186-189
  23. ^ =日本専売公社『たばこ専売史』第1巻 1964年、P.625
  24. ^ 日本専売公社東京工場・工場史編集委員会 編著『たばこと共に七十余年』日本専売公社東京工場発行、1982年、pp.181-189
  25. ^ a b c d e f 日本専売公社東京工場・工場史編集委員会 編著『たばこと共に七十余年』日本専売公社東京工場発行、1982年、pp.178-189
  26. ^ 大下英治「岩谷松平2回目 恩賜煙草と如意が嶽の超大看板 時代を先取りしたのは村井の組織力」『エルネオス』2001年6月号、エルネオス出版社、pp.62-65
  27. ^ 日本専売公社東京工場・工場史編集委員会 編著『たばこと共に七十余年』日本専売公社東京工場発行、1982年、pp.178、181、184-185、187-189
  28. ^ 「JACAR(アジア歴史資料センター)Ref.C11080117100、庚分遣艦隊通報綴 海軍大臣官房記録 明治33年(防衛省防衛研究所)」(恩賜品受領の件)


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