佐々木商店関係者とは? わかりやすく解説

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佐々木商店関係者

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/31 08:16 UTC 版)

白い巨塔の登場人物」の記事における「佐々木商店関係者」の解説

佐々木 庸平(ささき ようへい) 演 - 南方伸夫(映画版)、田武謙三67年版)、谷幹一78年版)、小鹿番90年版)、田山涼成03年版)、柳葉敏郎19年版) 職業 - 繊維卸業佐々木商店社長、胃噴門癌患者 大阪船場繊維卸業を営む株式会社佐々木商店代表取締役2003年版では、弁当屋)。家族妻・よし江、長男・庸一以下二男一女裸一貫からの叩き上げワンマン社長胃の不調訴えて浪速大学第一内科里見助教授受診透視内視鏡加え里見独自の検査法である生物学反応による検査実施するが、極めて微妙な結果し得られなかったので、第一外科財前教授診察依頼財前透視でごく早期噴門癌が発見され入院したその際財前横柄な態度病棟の冷たい雰囲気辟易するまた、胸部X線写真若い頃結核罹患した際の瘢痕ともいうべき陰影発見され柳原医局員財前に「念の為断層撮影をしておくべき」と申し出たが、即座に却下され、庸平の癌転移巣の疑い持った里見財前強硬に掛け合うが、やはり一蹴され、予定通り手術行われた暫く安定していた庸平の容態はやがて悪化財前術後肺炎診断し抗生物質投与命じるが、里見は癌性肋膜炎を疑う。財前胸部の再検査を提案するも、財前海外学会出張前で保険扱い患者容態など眼中無く遂に里見対診拒絶一度病室訪ねないまま日本出発する。庸平の容態日増しに悪化遂に呼吸困難起こし胸腔穿刺による胸水吸引の際には一目で血性とわかるほどであった財前不在の中、医長代理金井助教授指示措置取られたが、術後21日目で死亡した遺体病理解剖され、死因は癌性肋膜炎による心不全とされた。 なお、遺族民事訴訟起こし佐々木商店経営不振専務杉田売掛金持逃げなどにより行き詰まり、庸平が入院先立って「雁鉄砲」の喩え危惧したとおりに倒産した2003年版 描かれ方が大きく異なり妻・よし江が、がんフォーラム会場出席していた里見への相談きっかけ受診し、やや進行した食道がん診断される極めて医者病院嫌いという背景描写と、家業弁当製造販売)への執着なども手伝って検査問診等に対し不遜な対応に終始する。その態度業を煮やした教授選での多忙中にあった財前の対応の悪さ相まって、不安を抱いたまま執刀待った胸部CT左肺炎症性変化と読影でき、確信には至らないものの食道がんから肺への転移巣である可能性を完全には否定できない陰影発見される。これを財前は庸平がヘビースモーカーである事と肺炎既往がある事を理由に、単なる肺への負担出来た炎症性変化による陰影に過ぎない考え慎重な検査進言する柳原里見一蹴した。しかし、実際に東教授退官日に顔を会わせたくないという財前思惑から退官日当日に予定されていた手術強行されたという側面があった。 最終回では財前今際の際がんセンター転院勧める内容譫言を口にする場面があるなど佐々木死なせた事に責任感じ描写なされた2019年版 膵臓癌である事が判明し財前の手術を受ける。術前では柳原里見から陽電子放射断層撮影PET検査)を進言されるも財前拒否手術中柳原から肝臓の異常について生検提出する事を財前進言するが、財前はこれも拒否膵臓癌の手自体成功するが、その後容体急変財前手術後の胆管炎と言って抗生物質投与柳原命じるが、里見別の可能性を疑う。財前里見柳原対診最後まで拒絶、庸平は肝不全により死亡大河内により病理解剖された事で、血管内リンパ腫肝不全起こしていた事が判明したこれまでの映像作品原作異なり、庸平の直接死因となった肝不全は、財前手術したそのものとは無関係である。ただし、財前誤った判断が死を招いたという部分共通している。 佐々木商店その後については、庸平の死の影響経営難に陥っている姿は描かれたが、倒産したというエピソードカットされている。 佐々木 よし江(ささき よしえ) 演 - 村田扶実子映画版)、田中筆子67年版)、中村玉緒78年版)、坂本スミ子90年版)、かたせ梨乃03年版)、岸本加世子19年版) 職業 - 主婦佐々木庸平の妻 佐々木庸平の妻。長男・庸一以下二男一女の母。株式会社佐々木商店創業以来、夫を支え続けた。 夫が胃の不調訴えて浪速大学第一内科里見助教授受診して以来ずっと付き添い容態急変の後も苦しむ夫を必死看病したその死後病理解剖附する事を拒んだものの、里見長男・庸一らの説得応じ執刀する大河内教授に「顔だけはいじらないで欲しい」と懇願する死因執刀医財前五郎誤診判明した後は告訴決意繊維業協会理事から関口弁護士紹介され代理人依頼するまた、佐々木商店代表取締役となり、商い続ける。 第一審当事者尋問に立ち、河野尋問激昂して被告財前つかみかかる。しかし、柳原偽証鑑定などもあり、道義的責任問われたものの法的な責任はないという判決理由敗訴し関口と共に直ち控訴する。しかし控訴審は、よし江にとって茨の道であった佐々木商店経営不振専務杉田売掛金持逃げ元売商品引き上げなどにより行き詰まり、やがては倒産した。その債権者集会修羅場となり、よし江債権者から吊るし上げられ、位牌掲げて土下座した。その後元売一人大村伝助計らい共同販売所入り佐々木商店商号使えなかったため、村木商店商号事業継続する。その共販所も、かつての社長夫人であるよし江息子の庸一には実に辛いところであった審理においては法廷証言立った受持医の柳原真実証言するよう懇願したが、そのとき柳原真実証言しなかった。しかし、私立K大学正木徹助教授による胸部エックス線診断北海道大学長谷部一三教授による化学療法近畿がんセンター都留利夫病理室長による切除胃の病理検索など様々な新しい知見出され、また当事者尋問では柳原がついに真実証言転移考慮した治療計画対す配慮欠如術後一週間での容態悪化際した化学療法関連以外は主張退けられながらも勝訴勝ち取る2003年版 後述通り、信平や従業員に見限られ売上金取り上げられた事から自宅店舗売り払い軽自動車移動弁当販売生計立てつつ控訴審費用捻出している。 控訴審での勝訴後は、関口法律事務所息子・庸一と共にささやかな勝訴祝いを行うが、勝訴した直後法廷内で自ら訴えた財前倒れた姿を目の当たりしたためか、後味の悪い表情浮かべていた。 2019年版 原作違い経営苦しくなったものの倒産により店舗売り払うという展開はカットされている。1978年版で売掛金持ち逃げした専務杉田は、杉田寿広の名前で登場(演 - 中村育二)。佐々木親子支え好人物として描かれており、庸一が大学卒業するまで店を続けてはとよし江勧める一方で財前示談金として1億6000万円支払うという意思示した際には、佐々木親子これからを心配し示談受け入れる事を勧めている。 一審では敗訴したが、控訴審では財前側の逆転敗訴となり、損害賠償金8000万円支払う事、財前注意義務違反認定するなど、全面的に訴え認められた形で勝訴した。 佐々木 庸一(ささき よういち) 演 - 中島久之78年版)、中村俊太03年版)、向井康二19年版) 職業 - 大学生、佐々木庸平・よし江長男 佐々木庸平・よし江夫妻長男で、大学生大変に親思い青年で、父が胃癌浪速大学付属病院入院した際は自らライトバン運転して病院まで送った父の死に際して死因納得せず、母を説得して病理解剖依頼解剖結果死因術後肺炎ではなく癌性胸膜炎判明した際は激怒し受持であった柳原弘詰問執刀した財前五郎教授と共に法的責任追及明言する初診した第一内科助教授里見脩二は「誤診などと軽々しく口にするものではない」とたしなめるが、遺族決意は固かった。 母を助け家業手伝いながら関口弁護士と共に裁判戦い抜く佐々木商店経営不振に陥り、倒産した後は大学中退共同販売所で母と共に商い続けた経営不振あえいでいたときに、様子見ていた柳原を見つけて後を追おうとする失敗する。 しかし、控訴審終盤柳原財前偽証強要されていた事を告白して以降彼に同情するようになり、控訴審判決前日には関口に、偽証罪告訴されないか、と心配さえするようになった2003年版 原作異なり兄妹はなく、一人息子という設定変更父親生前や、第一審中は荒々しい言動多かったが、控訴審からは金髪染めていた髪を黒髪戻し性格も少し落ち着いたものになっている2019年版 2003年版と同様、一人息子設定父の死佐々木商店経営苦しくなるも、倒産するという展開は描かれないため、大学中退するという展開はカットされている。 佐々木 信平(ささき しんぺい) 演 - 奥野匡67年版)、小鹿番78年版)、廣川三憲03年版職業 - メリヤス店主佐々木店庸平の弟 佐々木庸平の弟で、近所メリヤス店を営む。兄・庸平の入院はしばし見舞い急死の際は死を看取る死後妻・よし江、長男・庸一を側面から支援裁判の際も一審二審共に第一回目の審理証言台に立ち、死の模様証言した一審被告代理人河野弁護士に言葉尻捉えられたが、二審佐々木庸平の死と佐々木商店経営不振との因果関係明確に関連付けた。2003年版 庸平が営む弁当屋従業員として登場。兄の死後よし江裁判に臨む事に対し裁判沙汰売り上げ激減した事などから不満を抱き難色示していた。一審敗訴後、再審臨もうとするよし江激怒、不満を持った従業員全員引き連れよし江の元を去っていく。その際残った売上金自分含めた従業員への退職金新店舗を出す資金として全て取り上げる。 野村(のむら) 職業 - 元売丸高繊維営業部長 佐々木商店出入りする大手元売丸高繊維」の営業部長佐々木庸平の急死佐々木商店経営が傾いたのを敏感に察知し極めて冷淡かつ強硬な態度代金回収をはかる。一度未亡人佐々木よし江懇願により支払延期同意したが、支払いのめどが立たなくなった判断して日曜日早朝商品引き上げかかった。このやり方は「真珠湾攻撃」と異名をとる厳し手法であった債権者集会では口を極めて佐々木親子罵倒し死んでお詫びするというよし江に対して、「ほんなら手伝(てつど)うたろか!」とまで言い放ったため、後に債権者委員会委員長となる大村伝助から、「冗談でも言って良い事と悪い事がある船場商人には商人なりの情があった筈だす」と窘められ、ばつの悪い表情見せ黙り込む1978年版では、姓が青木になっている大村 伝助おおむら でんすけ職業 - 元売佐々木商店債権者委員会委員長 佐々木商店商品おろしていた元売一社の主。情け深い性格で、年齢70歳超えている。佐々木庸が商売始めた頃からの取引相手であり、その死後他社次々と掌を返す中で未亡人佐々木よし江長男の庸一らを親身になって支援する修羅場予想され債権者集会神社で行う事を提案激し言葉浴びせかける元売たちを制止してその場鎮め債権者委員会委員長となる。 倒産の後はよし江親子共同販売所商売続けられるように便宜図り厳し商い強いられるよし江親子見舞って温かい言葉をかけた。よし江はその恩義を表すべく、商号大村の名前から一字もらって村木商店」とした。

※この「佐々木商店関係者」の解説は、「白い巨塔の登場人物」の解説の一部です。
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