レギュラーまたはゲストの登場人物
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/05 02:22 UTC 版)
「シェーラひめのぼうけん」の記事における「レギュラーまたはゲストの登場人物」の解説
ハーシブ 第1巻、9巻、最終巻に登場。賢者で、世界中のあらゆることを知っている。アハマルの町の片隅で、たくさんの猫と暮らしている。シェーラに七つの鍵と魔法の杖について助言し、魔法の地図と絨毯をプレゼントする。 ハッサン 第2巻~5巻、8~最終巻に登場。もとは砂漠じゅうで名の知れ渡った盗賊(義賊)の親分。暴漢に襲われていた商人の娘、マリアムを助けた後、彼女に一目惚れされて結婚。一人娘ミリアムを授かるが、妻に盗賊であることがばれ、ショックのあまり娘とともに実家に帰られてしまう。しばらく泣いて暮らしたが、「盗賊である過去は変えられないが、これからの未来は変えられる」と考え直し、錬金術師の道を歩み出す。「賢者の石」を作って黄金を生み出し、世界一の錬金術師になって家族と再会することを夢見ている。 もと子分で現助手であるアリとともに、空飛ぶ人力飛行機で旅をするが、2人の体力が限界になる、翼が壊れるなどのアクシデントでよく墜落する。 アリ 第2巻〜5巻、8〜最終巻に登場。ハッサンのもと子分で現助手。孤児だったところをハッサンにひろわれ、現在に至る。ハッサンには「博士」と呼ぶように言われているが、しょっちゅう盗賊時代の癖が出て「おかしら」と呼んでしまう。また、状況と微妙にずれたことわざや慣用句をもちだしてはつっこまれたり、余計な一言を言ってはハッサンに殴られたりしている。催眠術が得意。 ミリアム 第5巻、7~最終巻に登場。ハッサンとマリアムの娘。大きな瞳と巻き毛を持つ少女で、自分のことを「ボク」と呼ぶ。錬金術で作った空とぶ木馬で移動しながら、生き別れた父を探して旅をしている。父を砂漠で一番のハンサムだと思っている他、時々根拠のない思い込みをすることがある。ハイルからは「天才少女」と呼ばれる。 ハールーン シェーラの父で、シェーラザード王国の国王。剣の名手であり、12歳の時に海賊に勝利したことがある。シェーラの12歳の誕生日に指輪をプレゼントするが、次の日にサウードによって石にされてしまった。 第4巻で自身の命と引き換えに致命傷を負ったシェーラの命を救い、生涯を閉じる。 ソーニャ姫 第2巻に登場。故人。100年前に滅ぼされたサラーブの都の姫君。長い金髪にサファイアのような青い瞳の少女。あまりの美貌の持ち主のため、父王によって庭園に半ば閉じ込められたような生活を余儀なくされ、寂しい日々を送っていた。ある日、寂しさから庭園の泉の神(生け贄によって、願いを叶えてもらえる。彼女は本来嫌っていた)に蝶を生け贄にして、友達が欲しいと願ってしまう。願いは叶えられ、偶然迷い込んだ商人の息子、ファドルと友達になる。彼と隠し通路を通って街に出て探検することを約束するが、都が他国に攻められてしまい、兵士が城にも攻め込まれる(後世の伝説では、ファドルが裏切って隠し通路のありかを兵士に教えたためとなっているが、本当はソーニャを心配した彼が通路を通って彼女に会いに行こうとしたところを兵士に見つかったのが原因)。家族や城の人々、ファドルが惨殺される中、生き延びて泉まで逃げる。そして、自身を生け贄として、泉の神に都の秘宝サファイアを守るよう願う(それ以来、彼女の魂と泉の神が一体化した)。 ハイルと出会い、彼にファドルの面影を見て、サファイアを渡す。その後サウードに妨害されるも、シェーラ一行によって救われ、ライラの魔法で一時的に復活したかつての都の姿を見て満足する。結局、自分の大切な宝物はとうの昔に失われていたと言い残し、消滅した。 リーイン 第3巻、最終巻に登場。ダイヤモンドの都パイユイの女王。赤い衣が印象的。都のため、民のために一生懸命尽くす立派な人物であるが、かつて死んだ一人娘であるメイファを想い悲しみに暮れていた。そんな中、都の用水路を流れてきたシェーラを、メイファに重ね、彼女の記憶を少しずつ消して自分の娘にしようとした。終盤でシェーラの記憶が戻り、罪悪感と名残惜しさを感じつつもシェーラを見送るが、彼女の一言に救われる。シェーラに都の印が入った翡翠の腕輪をプレゼントし、彼女の旅費のサポートをした。 フェイラン 第3巻、最終巻に登場。ダイヤモンドの都パイユイの宰相。リーインとは幼なじみ。リーインへの想いもあって、シェーラの記憶を消す手伝いをしていた。魔術師でもあり、魔法剣を使った雷の呪文が得意。彼の生き様にファリードも憧れた。 ターフー 第3巻、最終巻に登場。ダイヤモンドの都パイユイの将軍。国の兵力を増強したいと考えている。サウード曰く「単純で酒好きで操りやすい」。サウードに計2度洗脳されて好戦的な考えを持つようになり、フェイランを失脚させるためにダイヤモンドを盗み出す計画に加担したり、シェーラ達に危害を加えようとしたりしてしまうが、フェイランやシェーラに阻止され、最終的に洗脳は解ける。 シンドバッド 第4巻、最終巻に登場。自称「炎の海賊」。かつては金持ちの商人の子供であったが、ある時に父親のイブンが失踪してしまう。その後に財産も母親も失い、海に出て海賊として生きるようになる。 自身の身を守らないで戦うため、ファリードからは「いつ死んでもいいと思っている人」と評された他、シェーラに積極的に接したため、(嫉妬もあってか)「ひめさまに対してなれなれしい」とも評された。 ヨウ 第4巻、最終巻に登場。シンドバッド号の船員で、背の高い東洋人。無口で火薬に詳しい。 ある小さな失敗で先祖代々使えた君主から捨てられ、海に出たところをシンドバッド号に拾われた。 マリー、ジャック 第4巻、最終巻に登場。シンドバッド号の船員の西洋人の子供で、双子の姉弟(マリーが姉でジャックが弟)。マリーは操舵と雑用、ジャックは料理を担当している。 かつて両親により人買いに売られたが、逃げ出して海に出たところをシンドバッド号に拾われた。 イブン 第4巻に登場。シンドバッドの父親で、かつてマルークの街で商人をしていた。13年前に息子の病気を治すために黒真珠を手に入れようと島に向かったが、島の住人に譲ってもらえずに戦闘となり、島の長がいまわの際にかけた呪いにより幽霊船の船長をすることになってしまう。 最終的に人の心を取り戻して息子のシンドバッドに気づいたものの、直後に太陽の光により灰になってしまった。 アルテス 第5巻、最終巻に登場。エアリュウムの住人で、ルウニイの兄。背が高くて痩せている。次期長老候補の1人。空を飛ぶことを研究しており、宇宙に行くことを夢見ている。そのためエアリュウムが地上に降りるのを反対している。メルテス曰く「学者ばか」。 口が悪く、特に地上人のことを見下す言動が目立つが、情のある人間であることをうかがわせる描写もある。 メルテス 第5巻、最終巻に登場。エアリュウムの住人の青年で、眼鏡をかけている。穏やかな性格で、彼も次期長老候補であるが、本人にその気はないらしい。夢は地上に降りて医学の知識で人々を助けることである。 ルウニイ 第5巻に登場。エアリュウムの住人の少年で、アルテスの弟。ある時に風邪をひいて以来歩けなくなってしまい、エアリュウムから落ちてライラに助けられたこともある。終盤でエアリュウムが地上に降りた後は立つことができるようになった。 セルテス 第5巻、最終巻に登場。エアリュウムの長老。もうすぐ120歳になるらしい。武術を好んでおり、地上の人間を集めて武術大会を開催した。 エラン 第5巻、最終巻に登場。闘技場で戦っていた剣闘士であり、エアリュウムに来たくて武術大会に参加した。武術大会では決勝まで勝ち進むも、シェーラに負けてしまった。ファリード曰く「キザなやつ」。 アイシャ 第6巻に登場。青い髪に赤いしっぽを持つ人魚の少女。海辺の王国に面する海の底の国「海のバラ」出身。 行方不明の兄を捜してこっそり陸に上がるが、人間に騙されて市場で売り飛ばされそうになる。そこをシェーラたちに助けられ、兄捜しの手伝いを申し出される。 人間にひどい目に遭わされたにもかかわらず、人間の良いところを信じ、人間が好きだと言い切る優しい性格。 第6巻終盤でハイルが探していた兄だとわかり、とても喜んだ。 人魚の王 第6巻、最終巻に登場。人魚の国「海のバラ」の王で、ハイルとアイシャの母方の祖父。 海辺の王国の国王に嫁いだ娘の体調が悪いことを知って人間を恨み、海辺の王国を滅ぼして娘を人魚の国に連れ帰ることを画策していた。その後に海辺の王国を支配していた大臣親子の計画を知り、城を沈めて大臣親子と国王のみを葬るにとどめようとしたが、最終的にはライラとアイシャの頼みにより思いとどまった。 後にハイルにアクアマリンの宝石が飾られた王冠を託している。 リーシュ 第7巻に登場。故人。紅玉の都に来た隊商の娘の踊り子。ライオンに連れ去られた際に自身を助けてくれたサウードと親しくなる。5年後にたんぽぽの野原でサウードと再会することを約束してルスカ王国の国宝であるルビーを埋め込まれたガラスの子馬を渡されたものの、後にルスカ王国と同盟を結んだ東の大国と他国の戦争に巻き込まれて焼死してしまう。 第7巻でサウードの夢に現れ、ガラスの子馬を返した後にサウードを勇気づけた。 サリム 第7巻に登場。故人。かつてのルスカ王国の大臣で、サウードの父のいとこ。色白で、「砂漠の日差しの下を少しでも歩いたら死ぬ」と医師に言われるほど病弱な青年。 王子であったサウードには慕われていたが、国を守るためには東の大国と同盟を結ばなければならないと考えており、やむなく東の大国と同盟を結ぼうとしない国王らの殺害計画を実行する。その際にサウードのことを見捨てることができず、密かに牢獄の鍵を開けてサウードが逃げられるようにしていた。 その後にルスカ王国の国王となるが、同盟を結んだ東の大国と他国の戦争に巻き込まれて焼死する。 第7巻でサウードの夢に現れ、かつて自身が行った非道な行いを詫びた。 サイーダ 200年前のシェーラの先祖の女性。幼い頃から継母によって塔に閉じ込められており、ある日楽器を弾いていた時にライラと出会う。友達を欲しがっていたため、ライラとの10日間の謎かけ勝負に勝利して以来ライラを友とし、彼女の指輪に宿ったライラに守られるようになる。 最期はライラに魔神の国で永遠に生きることを勧められるも、それを選ばずに生涯を閉じた。 ラシード 1,100年前のある国の魔術師の王。才能豊かで、魔神のラーニャを唯一の親友として認めていたと言われている。 流行病で亡くなった両親や国民を魔術で生き返らせようとしたが、無理がたたって若くして生涯を閉じることになる。最期は魔神の国で永遠に生きるというラーニャの勧めを断り、自身の力を後世に残すため、自らの魂の一部とラーニャを魔法の杖に封じた。 ラーニャ 第9巻、最終巻に登場。ラシード王の親友の魔神で、当時は世界最強の魔神と言われていた。「翼もつもの」や「夢魔の王」と呼ばれる。背中に羽を持つ大きな銀色のペルシャ猫の姿をしている。 ラシードの魂と共に魔法の杖に封印されていた。かつてはラシードの言葉だけに従っていたとされ、彼の死に際に永遠に生きるように魔神の国に連れて行こうとしたが断られたという。 闇の魔神 1,000年前、ラシードの魔法の杖を使い、ラシードの国を滅ぼすなどの悪事を働いていた男が偉大な魔法使いに倒される際、死の寸前に魔法の杖から作り出した魔神。 不完全な姿であり、砂漠の果てから動くことはできないが、戦争や流行病を引き起こしたり、生贄と引き換えに邪な心を持った者の願いを叶えたりしている。
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