メインキャラ/使用機体
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/31 06:00 UTC 版)
「旋光の輪舞」の記事における「メインキャラ/使用機体」の解説
プレイヤーキャラクターは8名のみで、最近の対戦格闘ゲームとしては少ない。しかしプレイヤーキャラクターが搭乗する機体には「Aカートリッジ」、「Bカートリッジ」と呼ばれる性能の異なるバリエーションが存在する。カートリッジの違いは小さなものではなく同じ機体でも攻撃やB.O.S.Sの特性などがかなり変化する上、チャージゲージの分割数まで変化するキャラクターもいる。カートリッジの違いで立ち回り方が大きく変化する機体がほとんどであるため、実質16名のキャラクターが存在すると言える。また機体及びカートリッジ選択時にキャラクターのコスチュームも選択でき、PでAとB各3種類、Rev.XでAとB各5種類存在し機体の色もそれぞれ異なる。 ペク・チャンポ(白菖蒲) / シトロネット 声 - 野中藍 6月8日生まれの16歳。民間警察「G.S.O.」(ゴディヴァ保安機構)に所属する、勝ち気な熱血少女。長い髪を普段はサイドでポニーテールをして纏めている時が多い。天才的な技量を持ちながらも性格ゆえに周囲とそりが合わず、最終的に櫻子チームに引き取られた。小さい頃から姉御肌であったようで(ムック本のイラスト参照)、ツィーランを弟分かつ家族のようなものと公言している。 私服は露出が多めで、動きやすそうな服を着ている。髪を下ろしたり、いつもと違う風に結ったりと少女らしいお洒落心が見られる。また制服を改造しているあたり、実に彼女らしいと言える。 乗機であるシトロネットは、ゴディヴァ社(G.S.O.の親会社)で開発された軍用機が、不採用となって払い下げられたもの。チャンポ機には銃と剣が一体化した「シミターガン」が装備され、距離の遠近を問わず対応できるバランスのよい機体となっている。凶悪な誘導性能を持つサブウェポン・弾幕技の無敵時間の長さ・桁違いの対ボス性能・ボスの耐久力の高さ・弾幕の厚さなどが相まって一部では使用を自粛するプレイヤーもいたほど強力なキャラクターであったが、バージョンがSPとなってからはバランス調整を受けて多少弱体化した。B.O.S.S名:カブスカート 腰部のリングに、5本のアームが扇状に連結される。FINAL専用の体当たり攻撃は強力無比。 ミカ・ミクリ / ヴェントゥーノII 声 - 野島健児 3月16日生まれ、19歳。アーリア連邦軍のランダー部隊「S.S.S.」(トリプルエス)に所属。ハーミット1。若輩ながら小隊を率いる実力を持つが、彼は自分は指揮官向きの性格ではないと思っている。両親を失った6年前の大使館占拠事件に関しては人一倍の執念で真相を追う。黒い髪に黒い瞳をしている。ファビアン曰く「気のない返事」をよくするらしい。同じ年齢のファビアンに比べると感情の起伏は乏しい。 彼の私服は一見、少女に見えるようなものばかり。カラーヘアピンで髪をまとめていることのある。また軍服の帽子についている羽は隊長の証というわけではない。 乗機であるヴェントゥーノIIはリダレス社製の軍用機。シンプルな武装ゆえに扱いやすい。 機動性も耐久力も中堅でバランスの取れた機体だが、これと言った特徴もない器用貧乏な機体でもある。 IIは「two」(英語)ではなく「due」(イタリア語)B.O.S.S名:ラストアービター 多数の兵装を持つシェルで、攻撃とアーマー回復の両面で活躍できる。ただし前面のシールドや両サイドのレーザーユニットを破壊されると弱点が露出してしまう。 ツィーラン / オランジェット 声 - 鎌田梢 戸籍上は16歳(ゲーム内の法律上、成人と見なされている。G.S.O.に入社させるための便宜的なものなので、実年齢(生年月日)・血液型は不詳)。櫻子によって救出された人工人間の少年で、G.S.O.におけるチャンポの弟分。愛称は「チー君」「チー坊」。 私服は可愛らしいものばかり。ムック本の漫画にて彼の姉貴分であるチャンポに女の子の服を着せられたりと彼の意思で着ているのか、またはチャンポの趣味で着させられているのかは不明。チャンポと同じく、制服は改造済み。自他ともにロリショタとして公認されていることを伺える。 乗機であるオランジェットはゴディヴァ製で、瞬発力に優れるため競技用から警備用まで幅広く普及しているタイプ。ほとんどの敵弾を無効化するサブウェポンや弾幕技「パンチバリア」を盾のように使い、とにかく被弾しない戦法がメインとなる。装甲は薄く回避を怠ると一瞬でVanish状態に持ち込まれることが多いが、上級者が扱えばほとんど被弾することなく相手を倒すこともできる。B.O.S.S名:オービタルソード つばの部分にオランジェットを合体させた巨大な剣。ゴディヴァ社製の試作品だが、なぜかツィーランの所属する保安4課の私物になっている。堅牢な刀身部分での斬撃を伴う弾幕は脅威的。ゲーム内で柄頭のパーツを破壊されるとのけぞるため、ここが弱点といえる。 ファビアン・ザ・ファストマン / グラフライド 声 - 菅沼久義 9月30日生まれの19歳。ハーミット2。ミカとは学生時代からの付き合いであり、何かと比較される事が多いため強いライバル意識を抱いている。実家は巨漢の大富豪であるファットマン家の子息であるため本名は「ファビアン・ファットマン」だが、「ファットマン」の名を嫌い「ファストマン」を名乗る(彼は普通の体格であり太っていない。「ファット(太い)」が入っている自身の名を嫌がっていることを見て取れる)。 足やヘソを出す私服を着ていることが多い。パンク風な私服の時もあれば、スポーティーな私服の時もある。また彼が常に舐めている飴は『チュッピチュプス』であり、某・菓子会社のそれとは違う商品名である。昔はソバカスも鼻テープもしていなかった。また、同時期には楽器もできたらしい。 乗機であるグラフライドは、学生時代から愛用するレース用の機体を、S.S.S.仕様に改装したもの。機動力を殺さないために、あえて小規模の改装に留めている。機動力が極めて高く、操作に関しては全キャラ一の扱いやすさを持つ。サブウェポンは一定の距離を飛行すると炸裂し、変則的な軌道で飛ぶ多数の弾をまき散らす。このサブウェポンを戦法に上手く絡められるかがポイントとなる。B.O.S.S名:グラビティフライヤー グラフライドを載せた巨大なサーフボード状のシェル。随伴するビットは、フォーメーション変更によって攻防に活躍する。通常時はかなり弱いが、AカートリッジのFINAL B.O.S.S.は発動時の「これからが本当の勝負なんだよ」の台詞の通り一発逆転が狙える位に強くなるという両極端な特性を持つ。ビットを除くシェルへの被弾も本体のダメージとなるため弱点が巨大なのが欠点である。 リリ・レヴィナス / ブリンスタ 声 - 神田朱未 11月10日生まれの16歳。ミカ率いる小隊に配属された新入隊員。ハーミット6。小柄だが少女らしい体系をしている。普段は大人しく、内向的な性格をしている。ミカを「(ミカ)隊長」、ファビアンを「(ファビアン)先輩」、アーネチカは「アーネチカさん」と呼ぶ。実は実業家の父の思惑で強化改造を受けている、強化人間である(社会的なニュアンスは、現代で言う政略結婚に近い)。「リリ」は入隊時に付けられたニックネームで、本名が「フェルトヘレン・レヴィナス」であることが作中で明かされている。 スカート・帽子・手袋と言ったいわばお嬢様風の私服を着ている。またリリのハードスーツは同じ隊のミカとファビアンとはデザインが異なっている。 乗機であるブリンスタは彼女専用のオーダーメイド。繊細なチューニングが施され、トリッキーな武装で敵を翻弄する。ボタンを押し続けることで威力が変化するメインウェポンやワープ技などを組み込んだトリッキーな戦法がとられることが多い。機動力がないわりに耐久力が低いので扱いには熟練を要するが、ツボにハマれば相手を圧倒できるテクニカル機体。B.O.S.S名:マダムバタフライ 背面の推進ユニットが巨大な武装コンテナに変わる。衝角状のソードによる突撃やテレポートなど、遠近に渡る多彩な技を持つ。またB.O.S.S.の中ではもっとも動きが俊敏で、積極的に敵に体当たりするなどの戦法もとれる。ただし武装コンテナの耐久力はお世辞にも高いとは言えないので、調子に乗って動き回ると返り討ちに遭うことも多い。 三条櫻子(さんじょう さくらこ) / トライアド 声 - 大本眞基子 2月1日生まれの26歳。G.S.O.におけるチャンポとツィーランの直属の上司。かつては冷徹な辣腕ぶりで軍でも一目置かれていたが、6年前の事件で退役して以後は穏やかになったようである。昔は「カミソリ女」という異名を持っていた実力者。現在は短髪だが、以前は少し髪は長かった。 私服姿はほとんどなく、制服やハードスーツなどが主である。 乗機であるトライアドは、往年の名メーカーと称されるツナミ社の最終モデル。櫻子機には大型のブースターが装備され、ミサイル等の装備により火力も充実している。攻撃力はアズレウス・カストラートに次いで高い上、弾消しとして設置できるサブウェポンを使った防御力、そして機動力も高い。しかし効果的な弾幕を作ることが出来ないため、自分から攻めるのは苦手。B.O.S.S名:ブッチャーバード 爆撃機型のシェルで、トライアドをコクピットに収容する。FINAL時にのみ使える空爆攻撃では大量のミサイルを放ち、画面内を爆風で埋め尽くす。 カレル・ヴェルフェル / アズレウス 声 - 金子英彦 8月27日生まれの25歳。櫻子の軍時代の同僚で、当時のコードネームは「ブレイブ(勇士)」。現在は鳴神家の後継者ルキノの教育係だが、ルキノを伴って失踪し誘拐の嫌疑をかけられている。 カレルは衣装により大きな変化を見せる。ブレイブから現在のカレルになるまでの過程をそこで垣間見ることができる。またドラマCDでの変装姿を見ることができるカートリッジもある。 乗機であるアズレウス、はツナミ製の機体に重火器やブースターを装備したもの。旧式機ながら一撃の破壊力は比類なく、最新鋭機を相手にしても決して引けを取らない。 メインウェポンは極めて威力が高いが連射が全く利かないため、確実に狙って当てることが必要。サブウェポンは一定時間メインウェポンと一部の弾幕技を強化する武装であり、直接的な攻撃力は持たない。バリアを展開し機体の方向を変えながらメインウェポンを撃ち、敵の移動先を狙う「置き」と呼ばれる戦法をとるのが効果的。B.O.S.S名:天下第一刀 作業機械を改装した人型のシェル。両腕は弾幕の射出口であり、また弱点となる本体を守るシールドとしても機能する。腕は破壊されても少し時間が経てば再生する。 ペルナ / カストラート ※初期Verでは隠しキャラ 声 - 広橋涼 外観年齢15歳程度。旧世界の技術によって作られた少女型アンドロイドで、群体で行動するため同一の容姿を持った仲間が複数いる。互いを「ペルナ」と呼び合ったり、シェル転送は別のペルナが行ったりする。マスターの命令の元に脅威となる存在の排除に暗躍するが、本人達はいたって無邪気。 カートリッジによって表情が全く異なったりする場合もあり、ペルナのEDでは複数のペルナが一堂に会するがそれぞれ着ている服は異なる。 乗機であるカストラートは、オペラ社の実験機で機動性がゲーム中で最も低いが、固い装甲と強力なレーザー砲をはじめとした大火力でそれを補う機体である。メインウェポン、サブウェポン、弾幕技どれをとっても非常に攻撃力が高く攻撃力に物を言わせて押し切る戦法がとられる。その反面として機動力は全キャラ最低だがBカートリッジは比較的機動力があるので、動き回って相手を翻弄する戦法も使える。しかしB.O.S.S.の攻撃は一見避けにくいがパターンを見切ればノーダメージで乗り切ることも可能なため、通常時の立ち回りで相手を圧倒する必要がある。B.O.S.S名:カーテンコール 両サイドにアーチ状のアームを装備したシェル。火力は申し分ない反面、カストラート本体のガードががら空きなのでゲーム内での撃破は容易。
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