フリングホルニクルー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/01 16:59 UTC 版)
「魔装機神シリーズの登場人物」の記事における「フリングホルニクルー」の解説
ウェンディ・ラスム・イクナート (Wendy Lasm Ikunart) 声 - 大原さやか 初出は『LOE』。魔装機の設計に携わった練金学士(ラ・ギアスにおける科学者)の一人であり、中央管理議会から王室アカデミーへ派遣され、サイバスターとガルガードの設計を手がけた。次期練金学協会会長の最有力候補でもある。女性。『LOE』「第1章」の時点では27歳、「第2章」の時点では29歳。続編『ROE』でもまだ三十路までまだ少し余裕があるが、シャリアンに三十過ぎに間違えられた際には、大分気にしていた。膝まで届くウェーブがかった青い長髪が特徴で、肩にショールの様なものを掛けた青いスーツを着ている。なお、詳細は不明だが『ROE』で語られた所によると、家族はおらず、天涯孤独の身の上だったようだ。 気品ある物腰と清らかな性格をした大人の女性だが、反面子供っぽい面も持ち、歳の割に少女趣味な所がある(ミオによればマスコット類を集めているようだ)。腐女子趣味もあるようで、シュウがマサキに気があると勘違いした時は、「あらあら、どうしましょう」と慌てる様なそぶりを見せながらも、興味津々だった。また本人は否定しているが年齢制限のあるゲームもプレイしている様子。アルコール類も好きだが、あまり強くないため、酔うと絡み酒になってしばらく説教した後、寝てしまう。マサキにとって憧れの人ともいえる存在で、成り行きとはいえ彼とのキス経験もある。物語の中で次第にマサキに恋心を抱くようになるが、彼より10歳ほど年上なことを気にしているためか、その想いを内に秘めていた。しかし、『LOE』「第2章」から同じくマサキが好きであるリューネが登場したことで、その当の彼女の勧めもあり、徐々にその想いを表に出す様になった。また、リューネとはお互いマサキが好きである事を理解した上で、年の離れた友人関係を結び、彼女からは姉の様に慕われる様になる。非常に容姿端麗な上に実年齢よりも若く見え、やや童顔である事を考慮しても、リューネと同年代にしか見えないらしい。テュッティには「ウェンディが美人でないのなら地球上の美人の8割はその範疇外になる」、リューネには「(テュッティの評を受けて)超がつくほどの美人」、「30歳目前のプロポーションではない」と言わしめた。好きな花は姫雪見草で、彼女が死亡した場合プレシアによって墓前に供えられることになる。また、マサキがベッキーにそそのかされる形で彼女に渡した、オリハルコニウム製のペンダントをとても大事にしており、『LOE』「第2章」の特定ルートでは、それが彼女を救うためのキーアイテムになる。料理はプレシアに習ってできる事はできるが、セニアの影響で最後にオリジナリティとして変な物を入れてしまう為、結局とんでもない味になる。彼女が作った薬効入りお粥は凄まじい味(この時彼女はわざわざ食材の名前を口に出しながら作っており、マサキ曰く「何かおどろおどろしい単語が聞こえた」)だったが、リューネが食べた直後の戦闘で身体が軽くなり、メビウスジェイドが使用可能になる等「クスハ汁」に似た効果をもたらした。なお、この味は体調不良であることを利用してリューネがマサキに甘えまくったために情緒不安定になってテューディ化していたことも原因の一つ。 双子の姉テューディを生まれて間もなく亡くしたが、彼女の精神はウェンディの中に存在し続けており、LOE第1章の終盤に重傷を負ったことが原因でプラーナ値が下がると姉の人格が表面化するようになり、次第に身体を乗っ取られるようになる。『ROE』では、これよりずっと以前から時々記憶が曖昧な時があり、実は昔からテューディが表に出ていたという事が語られた。サイバスターの設計も、かつてテューディが王室アカデミーで見た機密アーカイブの考古学の項目にあるゼルヴォイドのデータを見た記憶を無意識の内にベースにしていた事が明かされる。ただ、そのデータは外観や変形機構程度で詳しく書かれてはおらず、ウェンディ自身が独力で推測した結果似た機能をサイバスターにつけることが出来たという。『LOE』ではテューディはウェンディの身体から離れ、最終的に消滅したが、その記憶と感情は残っており、感情が高ぶると表面化して髪が赤く染まるようになる。イブン曰くそれによる実害は無く性格が若干テューディ寄りになるとの事だった。しかし、姉と魂さえも分け合っていたので、失った事により常人の半分までに寿命が短くなっていた事実がエルシーネの診断で明かされる。このことが判るルートでは、後にテューディの魂を復活させて再統合するという手段でエルシーネによって治療されるが、テューディの意志によって再びウェンディの身体が支配され、マサキとリューネの説得で、ウェンディの意識が甦り、心の中でテューディと対話して、互いにたった一人の家族であるお互いを受け入れ和解、テューディが彼女の心の奥底で深い眠りについたため、もう何の弊害もなくなっている。 『POJ』ではテューディと同意の上で入れ替わるなど姉妹仲は良好であり、エリアルの工具には目が無い。後にもう一つ同じ物をもらった時にはそちらを姉用に回している。 『α』には名前のみ登場し、続編『α外伝』では、地上にいるマサキにサイバスターを届けるために傷が治りきっていない身体を押してプリベンターと合流する。未来世界に飛ばされた際に散り散りなるが、再び合流後は技術面でマサキ達やプリベンターをサポートした。ゲーム全体の演出として会話シーンが表情豊かな『LOE』と比べて、『α外伝』ではバストアップで表情数があまり用意されておらず印象が若干違う。 テューディ・ラスム・イクナート 声 - 大原さやか ウェンディの双子の姉。早世したが、精神体(幽霊のような存在)となることでウェンディの深層心理の中に潜んでいた。当初はウェンディに対して協力的だったが、やがて生まれてくることが出来なかった憎悪に突き動かされるようになり、世界に対する復讐を企て、彼女の肉体を乗っ取り、ラングランが密かに開発していた「17番目の魔装機」イスマイルを完成させたり、デュラクシールを再生産してラセツに横流ししたりするなどの悪行を行った。ただし、ルートによっては表立った行動に出ないまま、ウェンディと分離させられてソラティス神殿に精霊達と共に祀られる事になる。ウェンディが青い髪をしているのに対して、赤い髪の色をしており、彼女の人格が表面化している状態ではウェンディの髪も赤く染まる。また、彼女の着ている服もウェンディの色違いでやや薄い赤色をしている。 ウェンディによれば彼女とは感情や知識などを共有しており、そのため、マサキに対してだけは特別な感情を抱いていたようで、テューディと直接対決するルートでは、「私のものになるなら命は助けてやる」と言う言葉をマサキに投げ掛けていたが、マサキの「ウェンディなら考えてもいい」という返答に逆上し、マサキに対し殺意を抱くようになる。またこちらのルートでは、かつてマサキがウェンディに渡していたオリハルコニウムのペンダントの共鳴作用を利用した説得で、ウェンディの身体から分離させられて、消えてしまうが、最終的にはその強烈な思念により実体化し自分の肉体を得るまでに至るが、マサキ達の前に敗れる。「自分には何もなかった」と独白するが、マサキから「差し伸べられた手を拒否しただけだ」という言葉を聞き、何かを悟った上で消えていった。後にマサキとウェンディの手によって、海の見える丘の上に墓が建てられた。 『ROE』ではルートによってはエルシーネの手でウェンディの身体に再憑依され、ウェンディの身体を再び支配し復活するが、マサキ、リューネの説得で意識を取り戻したウェンディに説得され、ウェンディの中で眠りに付く。 『POJ』では完全に復活しているらしく、女心に鈍いマサキに説教をする為に度々ウェンディを押しのけて出てくる。妹とは一応合意の上で入れ替わっている。本人曰く、ウェンディの心境を代わりに語っているだけらしい。また妹同様、エリアルの工具に目が無い。 『COE』ではイスマイルの後継機にあたるネーゼリアを完成させ、自身が搭乗する。 乗機はイスマイル、ネーゼリア、ボーヰン。専用BGMは「迫りくる敵」(敵対時)。 ワグネル・グラン・チェレンドル ラングラン18王族の末席にあたるチェレンドル家の人間。男性、年齢はマサキが知る所では39歳。ラングラン最高評議会評議長を務める。言葉の始めに「んー」を付けて喋る癖がある。かつてクィンティヌスの家庭教師役を務めており、そのため彼からの信頼が厚く、クィンティヌスの推薦もあって、アンティラス隊結成にあたり同隊代表に就任、これに伴い王位継承権は放棄、王族から離脱することになる。親しみのある性格をしており、セニアとも付き合いがあって仲も良く、彼女からは「おじさん」と呼ばれている。他のアンティラス隊員からは本人の希望もあって「代表」と呼ばれている。隊のまとめ役。 顔つきは国王に相応しいものを備えており、昔から周囲からは「顔だけなら国王」と言われていたが、当の本人は責任を取る立場に進んで立つことを嫌がっているが、南部ルートでは聯盟規約を多少拡大解釈することで、自身をアンティラス隊代表から解任し、魔装機神操者が聯盟決議無しで独自判断での行動が出来るように取り計らっている。なお、後にテュッティ達の計らいで代表に復帰しているが、彼自身は法律の隙間をつく様な行為に複雑な心境だった模様。 ブラッドロイ・ザン・ベリファイト 声 - 銀河万丈 邀撃空母フリングホルニの艦長(U艦艦長兼任)。階級は大佐。平時はデイシフト担当。サボり癖があり、軍内部でも厄介者扱いされている人物。楽をしたがる反面、そのための努力は惜しまない本末転倒な男。母親のポーシャには彼も頭が上がらない。フリングホルニに対し、大分感情移入している様で、しばしば「俺の艦」と言っている場面が見られた。 マレーレイア・ザニア・ベリファイト 声 - 高島雅羅 邀撃空母フリングホルニの艦長代理で、分離時はV艦の艦長も務める。ブラットロイの妻でありシャリアンの母親。平時はナイトシフト担当であり、世話焼きであるため、いつもせわしなく働いておりシャリアンですらなかなか出会わない。 シャリアン・ザニア・ベリファイト 声 - 折笠富美子 フリングホルニの副長で、ブラッドロイの一人娘。22歳。階級は少佐。父親を反面教師としているため堅苦しい。有能ではあるが、気まぐれで無駄な事が嫌い。貧乳であることを気にしており、ミオがテュッティのお菓子がバストアップに効果があると早合点した時は一緒に挑戦したが、あえなく撃沈した。 少女時代は「シャーリー・マフィンの青春」という小説の主人公に自分を重ねて、15歳くらいまで周囲に自分のことをシャーリーと呼ぶ様にさせていた。そのため、今でもブラッドロイにはからかいのネタにされ、シャーリーと呼ばれることが多い。裁縫が得意で、アンティラス隊のメンバーがアンティラスショップのチラシ配布の際に着用していたコスプレ衣装は彼女の手製。また、下戸では無いが、身体に悪いという理由でアルコール類は飲まないようにしているが、ベッキーに丸め込まれる形で酒盛りに参加した際には泥酔して自作のヴァルシオーネRのコスプレ衣装を着て酔いつぶれた姿も見られた。 ポーシャ・ザニア・ベリファイト 声 - 野沢雅子 ブラッドロイの母親であり、シャリアンの祖母。フリングホルニの分離時、S艦の艦長を務める。平時はミッドナイトシフト担当。かつてメディーナ紛争に参加し、そのことからか他国でも歴戦の猛者として名が知られている。面倒くさがりの息子とは正反対に、年老いた現在でも現役を貫く。その戦歴から、若いクルーや操者達に的確なアドバイスを送る場面も多い。シエーナやレッフェンとは旧知の仲で、特にシエーナとはメディーナ紛争時は互いに敵同士だった。なお、戦士階級の人間は寿命と引き換えに若さを保つアンチエイジング施術を受ける者も多いようだが、彼女は受けていない様子。 サト・ザニア・コーヅカ フリングホルニの厨房士。また、アンティラス隊の主計士も兼任している。 ホーリー、コレット、トニ ホーリーは元施療術士のブリッジクルーで医務室の当番担当でもあった。デメクサとは治療が縁で仲良くなり(デメクサいわく治療以外にも目的があったとのこと)、後に結婚し、彼の離隊についていく形でソラティス神殿に移住する。 コレットは通信・索敵担当の女性。 トニは担当不明だが、航路の指示をされた後に出番が多い。見た目的にはやや小太りの男性。 ゴルド・バゴルド 声 - 秋元羊介 初出は『EX』。マサキがラングランに帰還した際に遭遇した山賊の頭目(本人達はゲリラを自称)。男性。かつてはシュテドニアス軍に所属し国境警備隊の守備隊長をしていたが、妻がラングラン出身だったことから、内務部の査察にはめられ、あらぬスパイ嫌疑をかけられて脱走。その後、妻が病死したことを風の便りで聞き、そのまま身を持ち崩して山賊となる。見た目よりはたいぶ理知的な男であり、選択次第(資金との二択)で仲間になる。 仲間になるとマサキを慕うようになるが、マサキには「おっさんは数に入れてねぇ」と戦力に数えてもらえないなど扱いが悪くなっていたが、『第2次OG』ではそのイベントは削除されたが、仲間になった事を忘れられていた。 『POJ』にも登場し、メカニックとしてフリングホルニに乗り込んでくるもマサキには完全に忘れられていた。当のゴルドは忘れられていたにも関わらず、思い出して貰えただけで感激している。
※この「フリングホルニクルー」の解説は、「魔装機神シリーズの登場人物」の解説の一部です。
「フリングホルニクルー」を含む「魔装機神シリーズの登場人物」の記事については、「魔装機神シリーズの登場人物」の概要を参照ください。
- フリングホルニクルーのページへのリンク