荼枳尼天
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荼枳尼天(だきにてん)は、仏教の神(天)[1]。夜叉の一種とされる[2]。
注釈
- ^ 菩提流支訳『入楞伽経』には、ダーキニーの漢訳に「荼伽」の女性形の「荼伽女」が使われる。
「大慧!是名楞伽大經中呪文句。善男子、善女人,比丘、比丘尼、優婆塞、優婆夷等,能受持讀誦此文句為人演說,無有人能覓其罪過,若天天女,若龍龍女,(…)羅剎羅剎女,荼伽荼伽女,(…)若人非人,若人女非人女,不能覓其過,若有惡鬼神損害人,欲速令彼惡鬼去者,一百遍轉此陀羅尼呪,彼諸惡鬼驚怖號哭疾走而去。」(入楞伽經陀羅尼品第十七、入楞伽經卷第八)[12]。 - ^ 『大日経疏』(『大日経』の注釈書で、来唐したインド僧・善無畏のもとで一行が著した)に記載される。
- ^ これは人間の頭、心臓に宿る粗大な心、煩悩が凝集したものなど諸説ある[13]。
- ^ 七母天(サプタマートリカー、七母神)は7人の母神群で、それぞれが主要な男神の妻とされたが、後に7人すべてがシヴァの一族とされた[18]。
- ^ 元来はヒンドゥー教とは異質な原住民系の土着宗教の女神であったが、後に七母天[注 4]とされたり、ヒンドゥー教の女神ドゥルガーと同一視された[19]。
- ^ インド中期密教に相当する。
- ^ 『古今著聞集』にも霊狐信仰とのかかわりが記されている。
- ^ 王子稲荷神社・日比谷神社・烏森神社(東京都)など。[要出典]
- ^ 最上稲荷では祈祷本尊を最上位経王菩薩と称する。[要出典]
- ^ 発音は [k'an dr'o][35](n は連声による鼻音、dr は二重子音ではなく単子音のそり舌音)。
- ^ 「空を行く女」の意。カンドーマ[36]、カンドゥマ[37]とも表記される。
- ^ ヒンドゥー教の七母天の一人であるヴァーラーヒー(亥母)は猪の顔をしており[18]、胎蔵界曼荼羅でもその姿で描かれている[38]。
- ^ 坂内はここの「キリ」を「hrīḥ」ではなく、「hrī」と読んでいる。[39]
出典
- ^ a b c d e f g h i 関根 1997, pp. 166–167.
- ^ a b 『岩波 仏教辞典 第2版』683頁、「荼吉尼天」の項。
- ^ "荼枳尼天". デジタル大辞泉. コトバンクより。
- ^ a b 入江 2008, pp. 95–99.
- ^ "荼枳尼天・吒枳尼天". 精選版 日本国語大辞典. コトバンクより。
- ^ a b c 立川 2008, p. 364.
- ^ a b 田中 1987, pp. 206–207.
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- ^ 『ワールドミステリーツァー13 ⑫ワールド篇』(株)同朋社、2000年3月10日、66頁。
- ^ a b 『神仏習合の本』132頁
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- ^ a b c d e 『印と真言の本』131頁
- ^ 『宗教常識の嘘』97頁
- ^ 川崎 1993, p. 63.
- ^ ツルティム・ケサン & 正木 2000, p. 100.
- ^ 津田 2008, pp. 186–191.
- ^ a b 立川 2008, p. 278.
- ^ a b 田中 1997, pp. 77–83.
- ^ 『天部の仏像事典』169頁
- ^ 『天部の仏像事典』168頁
- ^ “平家物語:長門本(岡山大学本)”. 平家物語協会. p. 1039 (2009年9月3日). 2014年8月7日閲覧。
- ^ 『加持祈祷の本』82頁
- ^ 『日本秘教全書』320頁
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- ^ 『外法と愛法の中世』228、247頁
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- ^ 『稲荷信仰の研究』71頁
- ^ ケルサン・タウワ 『チベット語辞典 蔵日・日蔵』 カワチェン、2003年、蔵日25頁。
- ^ a b 村上 2016, p. 158.
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- ^ 立川 2008, p. 286. fig. 7:56.
- ^ a b c d e f g h i 坂内 1981, pp. 235–236.
- ^ 『密教曼荼羅』190頁
ダキニ
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CDドラマ版に登場。荼枳尼天の像に宿り、千手天衣を失ったセンジュ達を襲った。「ダキニソード」を振い、銅像であるため印ビームを反射するが、ジゾウの奇策により電線の電気を浴びて倒された。
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