その他のホラー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/02 08:57 UTC 版)
「牙狼-GARO- -魔戒ノ花-」の記事における「その他のホラー」の解説
アディの石板とは関係のない普通のホラー。陰我の宿ったオブジェをゲートとして魔界から出現する。 サキュバス (#03) 死や儚さを美の本質やモチーフと見なすあまり殺人を犯した芸術家・常盤エリナの陰我に反応し、彼女が自らの手で死を創る際に男の殺人に用いた裁ちバサミをゲートとして憑依したホラーで、正体は食虫植物をはじめとした様々な植物を纏った女性のような姿。鎖を使った縦横無尽な攻撃を行う。 多様な死を求めて、獲物とした人間を自身のアトリエへ誘い込んで生気を花弁と化して喰らい、身体をオブジェへ変えていた。生きながら感情を持たないマユリの持つ虚無に興味を抱き、彼女を用いて最高の芸術作品を作ろうと目論むが、雷牙に自分の理念を否定されたことに憤慨し、本性を現して襲いかかったところを牙狼剣の一閃で討伐され、自分の死への恐怖を抱きながら消滅した。 イルギシン (#04) ホラー映画を極度に敬愛する寂れた映画館の映写技師・ハリマの執着心に反応し、古い映画フィルムをゲートとして彼に憑依したホラーで、正体は右手が鉤爪、左手がチェーンソーとなったゾンビのような姿。ハリマの造詣によって深いホラー映画の異空間を生み出す能力を持ち、その中へ獲物とした人間を引きずり込んで自由自在に動いて弄ぶ。 ホラー映画を罵倒した映画館の若社長・ササジマをゾンビ映画のような異空間へ引きずり込んで殺害した後、映画館を訪れたホラー映画マニア・ナカタを引きずり込み、ササジマなど自身の下僕としたゾンビたちに襲わせ、弄んでいた。続いて訪れた雷牙についても異空間へ引きずり込んでホラー映画の素晴らしさを演説するが、異空間を突破して演説を罵倒した彼を冒涜者と憤慨し、正体を現して襲いかかったところをザルバに炎が弱点であることを見破られ、烈火炎装の斬撃で討伐された。 なお、ナカタは異空間を楽しむ態度がハリマの共感を得て延々と弄ばれるだけで済み、イルギシンの討伐に伴って異空間から生還したが、最後には雷牙に諭されて逃げ帰っている。 エゴサイレーン (#06) 息子・テツヤの死を受け入れられない下町で風鈴屋を営む風鈴職人・シマダの心の闇に付け込んで憑依したホラーで、正体は風鈴を模した兜と肩部装甲を持つ騎士のような姿。卓越した棒術で戦う。 自身が擬態した美人画が描かれた風鈴を売り回り、その購入者を襲っていた。 実は憑代となったシマダは過去に幼少期の雷牙と会ったことがあり、彼と一緒に作った風鈴が雷瞑館に残っていた。雷牙の大切な思い出だったが、シマダのホラー化に動揺するも迷いを捨てた雷牙に牙狼剣の一突きで討伐され、彼との思い出を脳裏に浮かべながら安らかな顔で砕け散り、消滅した。 グリムゾーラ(#07) 雷牙が英霊の塔での儀式を終えた帰り道に遭遇した、全身が赤い鱗に覆われた一角獣のような姿をしたホラー。 雷牙を奇襲し、マユリにも襲いかかろうとしたが、彼にあえなく討伐される。これによって雷牙は100体のホラーを封印したことになったが、その戦闘中にグラウ竜の牙がザジのゲートとなる石像の欠片へ突き刺さったため、ザジの封印が解けてしまう。 ザジ (#07) かつて鋼牙と激戦を繰り広げた、時空を越えて存在する邪悪な思念。詳細は牙狼-GARO- 〜MAKAISENKI〜#ザジを参照。本作品では背中から巨大な羽根を生やして巨大化し、他のホラーの邪気を取り込み、牙狼と互角以上の力を持つ超ザジに変化する能力が明らかとなった。 上記の封印が解けたことによって復活した後、武道場で修練を再開した雷牙の前に現れて時間を止めたうえで3体に分裂し、マユリとゴンザを人質に取って戦いを挑む。1体目は武道場で右腕の爪による挌闘戦を、2体目は英霊の塔が存在する森を模した異空間で右腕の爪とホラーの邪気を実体化させた剣による二刀流を、3体目は時空の狭間を模した異空間で超ザジへ変化して連戦を繰り広げる。雷牙を苦戦させて止めを刺そうとするが、英霊・牙狼の助言を受けて轟天を召還した牙狼に押され、最後は牙狼斬馬剣の斬撃によって討伐された。 消滅の寸前には黄金騎士への怨嗟の言葉を述べたが、牙狼としての決意を新たにした雷牙に改めて否定されている。 デリィータス (#08) 移動を繰り返しながら、人間に偽りの幸せを与えて喰らうホラーで、正体は茅葺屋根の民家となまはげを合体させた2本足の巨人のような姿。巨体を生かした質量攻撃と口から吐き出す木片が武器。 擬態した茅葺屋根の民家へ心に闇を持つ人間を招き入れ、イチロウを長とする8人の家族による団欒を味わわせたうえで囲炉裏鍋の中へ引きずり込み、喰らう。自殺しようとした男性や就職活動に悩む男性を喰らうが、結婚に悩む女性を喰らおうとしたところで雷牙とマユリに阻止される。自分たちが優しくしてやっていると嘯きながら平然と人命を奪う行為が、討伐に訪れた雷牙の怒りを買う。家族全員を返り討ちにされて憤慨し、本性を現して雷牙を木片で固めようとするが、轟天を召還した牙狼に突破され、轟天の突撃で討伐された。 リザリー (#09) 強姦殺人を犯した大学生・ミキモトの陰我に反応し、被害者女性の遺体をゲートとして彼に憑依したホラーで、正体はゴキブリを擬人化させた両性具有の昆虫人間のような姿。口から吐き出す溶解性の吐瀉物が武器。 人間に憑依してもすぐには完全体にならず、数日掛けて覚醒するまでの間は憑代となった人間の記憶を捏造して憑依されたことを忘れさせるという特殊な性質を持ち、ミキモトに「生物の雄を喰らいながら脱皮を繰り返して成長する全裸の女性を保護し、共に暮らしていた」という偽りの記憶を植え付けていた。獲物とした女性を口から伸ばす触手で額を貫いて殺害してはその遺体を愛でるという悪趣味な性癖の持ち主であり、人間の命を蔑む弄びようが雷牙の怒りを買った。マユリに出現現場に残されていた残留思念を植え付けられて記憶が蘇り、正体を現して襲いかかったところを雷牙とクロウに圧倒され、最後は円参の力で雷気を帯びた牙狼剣の斬撃で討伐された。 カリカジュアン (#11) 過去の栄光にすがる落ちぶれたスランプ気味の漫画家・カワバタセイジの嫉妬心に反応し、彼が手にした目打ちをゲートとして憑依したホラーで、正体は漫画家が用いるペン先や羽箒などの道具の意匠を持つ騎士のような姿。特殊なインクを操って描いた絵を実体化させたり、漫画に描いた筋立てを現実に転化させる能力を持つ。 独立しようとしたアシスタント・タナカや人気で一歩先を行くライバル漫画家・オザキなど、漫画家としての才能のある者を喰らうことで人気の秘密や発想などの技術や才能を取り込んできた。自身の作業場に結界を張ることで番犬所の目から逃れていたが、漫画雑誌「週刊少年ビクトリー」に掲載されていたホラーを称賛する旧魔界文字が出てくる自身の作品「マカイキング」を雷牙とマユリに読まれたことで彼らに目を付けられ、正体を暴かれる。実体化させた絵や台詞で雷牙を翻弄し、黄金騎士の最期を描いた漫画で追い詰めて止めを刺そうとするが、牙狼剣に付着したインクで止めのコマを汚されて漫画の効力を失ったことで形勢を逆転され、最後は牙狼剣の一突きで討伐された。 雷牙には消滅する寸前まで否定され続けて怒りに燃えていたが、作業場で幼少時の作品を読んだマユリには「嫌いじゃない」と言葉をかけられ、笑みを浮かべながら消滅した。 アウスクターレ(#15) 情報収集を専門としているホラーで、本来の姿形は素体ホラーと大差はない。能力は不明だが、ゴンザに警戒されずに雷瞑館へ招き入れられていたことから、自身の正体を隠せる能力を持っている模様。 「魔戒通信」という名のインタビュアーを名乗って雷瞑館を訪れ、ゴンザから雷牙たちの情報を聞き出そうとしたが、戻ってきた彼らに阻止されて正体を現し、逃げ出そうとしたところを牙狼剣の一突きで討伐された。 なお、「魔戒通信」が本当に存在するのかは不明。 プロファンデス (#16) 魔界へ大量の人間を一斉に連れ込んで捕食する習性を持つホラーで、正体は2つの顔を持つ女性の道化師のような姿。足場の悪さをものともしない軽い身のこなしで相手を翻弄する。 アミューズメントマシン開発を専門とする研究所の主宰・キエラに憑依し、自身が開発した黒い箱のような外観を持つ結界を「史上最強の絶叫マシン」と称してイイダらレジャー開発会社の社員に紹介し、試乗会を開かせることで参加者を餌食にしようと目論んでいた。人間の恐怖心を煽り、恐怖に怯える姿を眺めることに愉悦を感じるサディストであり、結界の秘密を探ろうと研究所へ忍び込んだイイダを結界内でいたぶり尽くした後、捕食する。雷牙たちに目論みを阻止されると雷牙を結界内へ引きずり込み、トラップや足場の悪い場所での戦いで彼を苦戦させたが、最後は牙狼剣の一撃で討伐された。 死の間際には結界を消滅させることで雷牙を魔界の底へ引きずり込もうとしたが、駆けつけたクロウに阻止されている。 ホラーの女 (#17) 幼少期の雷牙が零との修行の際に遭遇した素体ホラー。絶狼の攻撃を受けてもすぐには倒れないほどの耐久力を持つ。 眼鏡をかけた女性に憑依して活動していたが、夜の公園にて街灯の無いベンチで読書に耽っていたところを雷牙に怪しまれ、正体を暴かれる。雷牙を追い詰めたものの零には敵わず、最後は銀狼剣の斬撃で討伐された。 ドゥオクト (#20) 「巨偶ホラー」と称されるホラーで、正体は機械仕掛けの鉄巨人のような姿。魔戒剣を受け付けない強固な外殻やその巨体から繰り出される怪力を持ち、頑強なマニピュレーターに変えたり砲弾を発射できる腕と共に武器として戦う。 陰我を持たない無垢な心を持つ人間を体内へ捕え、動力源として駆動するという特殊な性質を持っており、取り込んだ人間の姿を模した擬態に使役されているように見せかけながら、2体1組で活動する。とある森に出現してオブジェとして佇み、沈黙していたところを友人たちと共に肝試しに訪れていた女子高生・サキを体内に取り込んで起動し、夜ごとに人間を捕食していたが、時折サキの意識が蘇っては人間の捕食や雷牙たちへの攻撃を躊躇する。人間の姿の擬態と取り込んだ人間の思念、そして擬態の身軽な体術と本体の頑強な巨躯による連携攻撃で雷牙とクロウを翻弄するが、マユリに自身の性質を看破されて形勢が逆転し、クロウに擬態を破壊されて一時撤退する。最後は、雷牙との再戦時に体内へわざと取り込まれた後で鎧を召還して内側から破壊するという彼の機転により討伐され、サキも鎧の中に匿うという形で無事に救出された。 その後、意識を取り戻したサキは、彼女を捜索していた父親・ミズノの元へ帰った。
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