かっぺ星人編からの参加者
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/10 05:16 UTC 版)
「GANTZの登場人物」の記事における「かっぺ星人編からの参加者」の解説
和泉 紫音(いずみ しおん) 演 - 久保田悠来(舞台版) あだ名:「和泉くん」 玄野の学校に転入してきた高校生。黒髪のロングヘアが特徴。身長187cm、容姿端麗、学年トップの成績、黒人並の運動神経を持つ。そのため、転入先の生徒たちからは欠点らしい欠点がないと評されている。ただし、本人曰く(転校前は)男子校で、兄弟も男ばかりであるため、女性が苦手。 かつてはガンツ部屋の住人(リーダー)で、100点を獲得して開放された過去を持つ。だが、その万能さゆえに何事も上手くいき過ぎてしまい、興奮を感じることもできない退屈な日常を嫌悪するようになる。そんな時、いつしか西の運営するサイト「黒い球の部屋」に魅了されるようになる。そして、サイトに掲載されていた「くろのけい」という名前から辿り、玄野と同じ学校に転入。不良に袋叩きにされながらも平然としている玄野を見て、「くろのけい」と同一人物であると確信する。その後、学校に襲撃をしてきたチビ星人に自ら挑み、得体の知れない敵への恐怖よりも生死を賭けた戦いのスリルに歓喜。この経験から「黒い球の部屋」に一層執着するようになる。 その後、自室から小さな黒い玉が現れ、「できるだけ多くの人を連れて来るように」とミッションの参加条件を提示され、人殺しに躊躇しながらも遂には決意。黒人に扮して新宿大虐殺を敢行し、387人を殺傷する。学校で人気者を演じていたのは疑われないための保険であった。その後、都庁第一展望室にて小島を人質に取り、玄野を呼び出して銃による一騎討ちを行い、玄野に命中させるもXガンのロックオン機能により被弾・死亡し、再びガンツの部屋の住人となる。 優れた身体能力とスリルに対する欲求から、その戦闘力は非常に高く、スーツが破壊された状態でも数体の吸血鬼を撃破するほどである。ミッションでは誰とも協力せず単独で行動することが多い。戦闘では主にガンツソードを使用する。過去に氷川と戦ったことや、西とミッションを共にしたことがあるが、ガンツの記憶消去によって参加直後は漠然としか覚えていなかった。その後、迫り来るカタストロフィについては認識している。 菊地が吸血鬼たちに捕まった際、自らの命と引き換えに和泉の個人情報を漏らしたため、ミッション外で命を狙われることになる。オニ星人のミッション後、吸血鬼の襲撃に遭い、四人組の幹部のうち3人を次々と撃破してゆくが、そこに居合わせた涼子を庇い、氷川に背中を斬られる。その後、初めて涼子に心から向き合い、「ディズニーランドに行こう」と約束した後、眠るように死亡する。 作者の奥は栗山千明との対談で「まぁ、和泉はそんなに好きでもないですけど」と語っている。 なお、かっぺ星人編における新規の参加者は、パンダの開開(ホイホイ)以外は全て彼に射殺された者たちである。 ゲーム版では、100点獲得時に解放を選択した場合、玄野が解放後に原作の和泉のような人物に変貌し、新宿大虐殺を決意するというエンディングを迎える。また、実写版『GANTZ PERFECT ANSWER』のノベライゼーションでは、かつて「くろいボール」による指示で通り魔殺人を起こした「泉澤(いずみざわ)」なる男の存在が、西の口から語られている。 坂田 研三(さかた けんぞう) あだ名:「アホの、、、」 桜井に超能力を伝授した男(超能力についてはGANTZ#超能力を参照)。常にサングラスをかけており、右目の下に泣きボクロがある。インターネットの掲示板で自殺予告した桜井を救うべく接触し、彼に「力」を与える。彼もまた、ある男から超能力を伝授された身である。桜井同様いじめられた経験があり、超能力を用いていじめた相手を殺した過去を持つ。性格は感化されやすく、桜井の正義感に心を動かされる局面もある。だが、人を自殺に追い込むような人間をクズと見なし「殺されて当然」と考えるなど、倫理面においてやや狭量な面もある。桜井からは「師匠」と呼ばれているが、アホの坂田を連想させるためか、最初は嫌がっている。 死因は銃殺。新宿大虐殺で和泉と対決し、超能力を駆使するも死亡、転送される。かっぺ星人編ではスーツなしにもかかわらず、超能力を使い、多くの仲間を助けている。 新宿大虐殺の犯人の正体が和泉であることを超能力によるスキャンで見破っており、和泉への襲撃の知らせが来ても、死んで当然だと見殺しにしている。さらには桜井に他のメンバーへ連絡を回すこともさせなかった。 桜井を再生させ共に生き残ろうと考える一方、メンバー間の「死んだら何度でも生き返らせようという姿勢」には否定的な見解を示し、自分の身体の限界も含め「(自分が死亡しても)生き返らせようなんて思うな」と桜井に言い残す。 人間の生と死に独自の見解を示す彼だったが、ぬらりひょんに襲撃された際には、仲間を逃がすため超能力でぬらりひょんの動きを止め、その時の負荷があまりにも大きかったせいか、鼻血だけではなく眼や耳などからも大量に血を流し死亡(ただし明確な死亡描写はなかった)。 初期は自分を「キムタクに似ている」と言うなど、やや自信過剰な発言をしている。これは作者の奥曰く、描いている途中に髪型が微妙にキムタクっぽくなったため、本人に言わせてみたという。なお作中、彼のトレードマークであるサングラスは一度も外す場面が無かったので、素顔は描かれていない。頻繁に髪型を変えており、それゆえかガンツの採点時に他のキャラクターは初参加時の姿の絵が終始表示されているのに対し、彼のみ毎回そのミッションに参加した時の姿で表示されている。 私生活についてはほとんど描写がないため一切不明。また、最初にガンツの部屋へ来た際に黒い球体に見覚えがあるような発言をしているが、こちらについても詳細は不明。苗字の由来について奥は「桜井の師匠だから、師匠といえば坂田師匠」と述べている。 鈴木 良一(すずき よしかず) 声 - 池田秀一(GANTZ:O) / 演 - 田口トモロヲ あだ名:「ハゲ」 頭髪の薄い中年男性。登場時は眼鏡をかけているが、戦いで破壊されてからはかけていない。死因は銃殺。新宿大虐殺で和泉の銃撃を受け、部屋に転送される。妻である花枝とは死別している。 玄野の指示でスーツを着ることになり、玄野をサポートしていく。思いやりのある優しい性格が、玄野や稲葉の能力を開花させることになる。玄野にとっても信頼のおけるパートナーであり、「おっちゃん」と慕われている。 オニ星人編で100点に到達した際には、自らの自由と引き換えに加藤を再生させる。それでも、ボスのオニ星人以降の強敵には、なす術もなく戦闘不能になることが多い。 ラストミッションにおいて窮地に立たされた稲葉を援護しようと駆け付け、稲葉を励ましながら戦うも、抵抗むなしく子供像に四肢をもぎ取られ、亡き妻の幻影に抱かれながら絶命する。ミッション終了後にレイカによって再生されかけるも、ガンツの不調子と、レイカ自身が想いを寄せる玄野のコピーの作り出すことを優先させたためそれも叶わなかった。カタストロフィ編では、ガンツを生み出した異星人によって再生させられるが、すぐ消滅させられる。 稲葉 光輝(いなば こうき) あだ名:「稲葉」、「イナバ」 長身の美青年でデザイナー。四番目の彼女とデート中に和泉の銃撃で死亡し、部屋に転送される。実は戦士としては優れた潜在能力を持ち、その身体能力も決して低くはないのだが(後述)、生死をかけたミッションへの恐怖と自己への劣等感から、その能力を押し殺している。このため、敵をまったく撃破できずに終始傍観していることが多い。レイカに好意を抱き、リーダーシップを握る玄野をライバル視しているが、レイカからも玄野からも相手にされていない。当初はメンバーから慕われる玄野を嫉妬し一方的に対立するが、ミッションを重ねるうちに怯えて何も出来ない自分を尻目に、次々に星人を倒していく玄野を見て次第に評価するようになっていく。 ラストミッションの序盤では逃げ続け、石像たちに囲まれ窮地に立たされる。そのまま嬲り殺しにされかけるところを鈴木の増援により命からがら窮地を脱する。だが、恐怖と絶望感から戦う意欲を喪失してしまっており、何も出来ずに怯えることに終始。しかし、唯一自分を気にしてくれた鈴木の瀕死の姿を目にしたことから「このまま全滅させれば鈴木さんを助けられる」と、彼を救う決意を胸に激闘を繰り広げる。次々と星人を撃破していき、巨大な星人をも一人で撃破するほどの開花を見せるが、その直後に現れたダヴィデ星人に不意を突かれ、踏みつぶされる形で死亡。ガンツ部屋への転送を直前に控えた時の死であり、彼の前にいた玄野と加藤は彼の死を悔やんでおり、玄野は鈴木と共に彼の再生も望んだが叶わなかった。 開開(ホイホイ) あだ名:「ホイホイ」 パンダ。メス。死因は事故死。日中友好の架け橋として、上野にある動物園で飼われていたが、タイヤ遊具から転落し、ガンツの部屋に転送される。ガンツには「やる気は感じられるのだが…」など、犬とは少し違ったコメントが送られている。犬同様に、ミッションではスーツを着せてもらっている。 和泉を気に入ったらしく、ミッション中はいつも付き纏っている(かっぺ星人編でじゃれている時には、和泉も満更でもなさそうである)。和泉のいないぬらりひょん編ではレイカのチームと行動を共にしている。ぬらりひょん編終了後はいつの間にか40点を獲得しており、これについてはメンバーの間で「パンダは案外、凶暴だから」といった推測が語られている。 ラストミッション終了後、部屋に転送されていないが死亡の描写はない。 大谷 貴(おおたに たかし) 大谷 治子(おおたに はるこ) 大谷 将貴(おおたに まさき) 夫である貴がリストラに遭い、それが原因で妻・治子と息子・将貴が実家に帰り、別居状態になっていた。そんな中、就職記念にと新宿に妻子を呼び出してランチにしようとした矢先に、新宿大虐殺に遭遇して3人とも死亡、転送される。 ミッション中、貴は妻子を守るべく1人でラプトルサンに挑み、苦しい戦いを強いられるも、相手が車に撥ねられて死んだため、どうにか3人とも生存する。しかし、転送直前に吸血鬼の銃撃で死亡。 立見 いずみ(たつみ いずみ) 白石 リカ(しらいし リカ) ギャル風の若い女性で、バイト仲間の間柄。新宿に2人で買い物に来ていたところ、新宿大虐殺に遭遇して2人とも死亡、転送される。 ミッションでは、リカはエリア外に出てしまい爆死。いずみはかっぺ星人をいち早く発見して殴りつけるも、追い詰められたかっぺ星人が呼んだラプトルサンの集団に食われて死亡。 竹田 敏三(たけだ としぞう) 加藤 雄二郎(かとう ゆうじろう) 新宿歌舞伎町のホストクラブで働いており、源氏名はそれぞれ「優貴(ゆうき)トシキ」と「華光(はなみつ)ユウジ」。午前9時に仕事が終わり、帰りに2人でお茶しようとしていたところ、新宿大虐殺に遭遇して2人とも死亡、転送される。 敏三はラプトルサンの集団に食われて死亡。雄二郎は桜井たちの奮戦を傍観していたが、ラプトルサンの尻尾で胴体を切断され死亡。 森野 恵子(もりの けいこ) 大山 美紀(おおやま みき) 大学のサークルで出会った友人同士。美紀はガンツの部屋でレイカの存在を最初に発見するなど、ミーハーな女子大生。新宿駅南口で待ち合わせて映画を見に行く予定だったが、新宿大虐殺を始めた和泉に遭遇して2人とも死亡、転送される。 ミッションでは、恵子はラプトルサンの集団に食われて死亡。美紀はミッション終了まで生存するも、転送直前に吸血鬼の銃撃で死亡。 西田 明(にしだ あきら) 田村 哲夫(たむら てつお) 大学時代からの友人にして、2人とも35を過ぎた未婚者同士であり、かなりの映画マニア。新宿紀伊國屋書店で待ち合わせて映画を見に行く予定だったが、新宿大虐殺に遭遇して2人とも死亡、転送される。 ミッションでは、2人ともエリア外に出てしまい爆死。 岡田 弘(おかだ ひろし) エアコン会社の従業員。業績が悪く、何日も1人で店舗回りをしていた。仕事で新宿東口を歩いていたところ、新宿大虐殺に遭遇して死亡、転送される。 ミッションでは、エリア外に出てしまい真っ先に爆死。 ショーン・ルイス ネイサン・リッチ ボブ・モリス マイケル・コムズ 新宿歌舞伎町の怪しげな黒人クラブで働いており、ネイサンとボブは街頭で強引な客引きをし、マイケルはバーテンダーをしていた。仕事帰りに新宿駅方面に歩いていたところ、新宿大虐殺に遭遇して4人とも死亡、転送される。 ミッション終了まで生存するも、転送直前に吸血鬼の銃撃で死亡。ボブは黒髪の男に血を採られる。
※この「かっぺ星人編からの参加者」の解説は、「GANTZの登場人物」の解説の一部です。
「かっぺ星人編からの参加者」を含む「GANTZの登場人物」の記事については、「GANTZの登場人物」の概要を参照ください。
- かっぺ星人編からの参加者のページへのリンク