Dr.フェイカーの勢力
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/29 17:54 UTC 版)
「遊☆戯☆王ZEXAL」の記事における「Dr.フェイカーの勢力」の解説
Dr.フェイカー 声 - 小川真司 100年に一人の天才と言われる科学者で、天城兄弟の父親。異次元世界、異世界科学エネルギーに関する研究者。友情や絆を否定しており、ゴミとハートにこだわりを持つ。 使用デッキは【ガーベージ】。使用ナンバーズは「No.53 偽骸神 Heart-eartH(ぎがいしん ハート・アース)」と「No.92 偽骸神龍 Heart-eartH Dragon(ぎがいしんりゅう ハート・アース・ドラゴン)」。また、「フェイク」と名のつく罠カードと、「バリアンズ」と名のつく強力な永続カードを使用する。デュエルに際しては巨大なサイボーグのような姿へと変貌し、D・ゲイザーの代わりに顔の左半分が機械化する。 かつてハートランドシティを創り出した人物だが、突如として表舞台から姿を消した。現在は表向きの権力者としてMr.ハートランドを祭り上げ、黒幕としてハートランドシティの実権を握っている。異世界科学を利用して「フォトン」と名の付くカードを作製しており、それらをMr.ハートランドを通じてカイトたちナンバーズハンターに与える事でナンバーズを収集、ナンバーズの力を凝縮した砲弾スフィア・フィールド砲によりアストラル世界を滅ぼそうとしている。 その真の目的は命が長くない息子ハルトを救うことであり、ハルトの命を救う代わりにアストラル世界を滅ぼすという契約をベクターと交わし、ナンバーズの力でアストラル界滅亡を目論んでいた。 人は誰かを守るために常に何かを捨てているという考えの持ち主。その思想通り、ハルトのためならば親近者を犠牲にすることすらいとわず、彼を救うために異世界研究に助言を与えた一馬と助手のバイロンを異世界の扉を開くための生贄にした。だが、この結果として、「トロン」となったバイロンから激しい憎悪を買い、彼のみならず息子のカイトやハルトまでが復讐の対象にされてしまった。 WDC終盤、大会に集まったナンバーズを全て回収、スフィア・フィールド砲を発射するべく、遊馬・凌牙・カイトと1vs3のデュエルを行う。「No.53 偽骸神 Heart-eartH」と「No.92 偽骸神龍 Heart-eartH Dragon」を駆使して互角以上に戦うが追い詰められ、その末に真実を吐露し、カイトと和解する。また、カイトが一人で業を背負ってしまうことを怖れて非情に接していたこと、心の底では何も聞かずにナンバーズを集めるカイトに感謝していたことも打ち明けた。直後に契約相手のベクターに体を乗っ取られ、バリアン・フェイカーとなりデュエルを続行するも、敗北した。 デュエル決着後、カイトと遊馬と共にトロンの力によって崩れる塔から救出され、トロンに今までの所業を謝罪し、和解した。 『II』では一線を退きカイトたちの戦いを見守っている。最終回ではカイト、トロン、Vと共に異世界研究を再開していた。 漫画版ではアニメと異なり不治の病に侵され、1年前に死亡している。 Mr.ハートランド 声 - 小杉十郎太 ハートランドの頂点であり、同時にシンボル的存在である紳士。 使用デッキは【インフェクション】。使用ナンバーズは「No.1 インフェクション・バアル・ゼブル」。また、トークンを用いたカードを使用する。 子供たちの人気者で、市民の前には陽気な服装で現れ、にこやかに対応するが、その裏ではDr.フェイカーの部下として知略を振るう。カイトやゴーシュ、ドロワたちに拷問に近いデュエルの修練を課し、ナンバーズハンターへと育て上げた。世界中のナンバーズ所有者を集めるためにWDCを計画・開催した。 フェイカーに尽くしてきたものの、フェイカーからはほとんど意に介されていない。また、フェイカーの夢は自分自身の野望にもつながると語っているが、ハルトの救済という目的を知っていたかはわかっていない。 かつては闇デュエル界の四悪人と呼ばれたデュエリストだった。後にカイトの口から、フェイカーに近付いた目的は指名手配を受けている自分の隠れ蓑に利用しているに過ぎないと語る。また彼からはコソ泥呼ばわりされる。 WDC終了後はフェイカーの邪魔をさせんとカイトたちの前に立ち塞がるが、オービタル7の活躍により、スフィア・フィールド砲の発射台へと転落し、消息を絶つ。 その後、『II』にてベクターにより蝿の体に人間の顔が付いた変わり果てた姿で復活させられ、バリアン七皇に一馬が探し出した23か所の遺跡の情報をもたらす。後にベクターからは人間界でナンバーズを回収するため肉体を元に戻され、蝉丸らを引き連れ人間界で暗躍する。 デュエルに際しては、遊馬とアストラルに交代してからは蠅の怪物を思わせる姿へと変貌する。 ナンバーズを回収すべくカイトとデュエルを行い、事前に仕込まれた偽のナンバーズとバリアンズ・フィールドによる負荷でデュエル続行不能にまで陥れる。遊馬・アストラルがデュエルを引き継いでからは、ギリギリまで二人を追い詰めたものの更なる絆を深めた2人によって誕生した新たなゼアルに敗北。最期はドン・サウザンドの力にその身を焼かれて消滅する。 漫画版での使用デッキは【ハート】。使用ナンバーズは「No.82 ハートランドラコ」と「No.52 ダイヤモンド・クラブ・キング」。 死期の迫った老人を騙して財産を貪る天才詐欺師であった。莫大な報酬を手に入れるためにDr.フェイカーに近づき、その研究を利用している。 すべての思惑を知った八雲とのデュエルに敗北、死亡する。 ゴーシュ 声 - 四宮豪、幼少時の声 - 山中真尋、大室佳奈 Mr.ハートランドの「片腕」と呼ばれている側近。19歳。表立ってはドロワと共にWDCの大会運営委員を務めているが、裏ではナンバーズ所有者を調査・管理する役目を持つ。熱血漢で、口癖でもあるその場の「ノリ」を重視する。 使用デッキは【H(ヒロイック)】。エースモンスターは「H-C(ヒロイック・チャンピオン)エクスカリバー」。運営委員としての勤務中はハートランドから与えられた【バウンサー】を使用していた。 徳之助の不正行為を見咎めたことがきっかけで遊馬と因縁ができ、カイトを出し抜いて遊馬を倒すために委員を辞め、WDCに出場する。 WDCでは本選まで進む。遊馬とは決勝予選のフォールガイズとの闘いなどで友情を結んでいく。準々決勝では遊馬とデュエルを行う。遊馬とはデュエル魂が熱くなるデュエルを望むが、勝利を目的としたつまらないデュエルをしたため怒りを見せる。遊馬に自身のデュエルをさせようと躍起になり、遊馬が本来のデュエルの調子になったときは歓喜する。互いのエースカードによる一騎討ちでデュエルに敗北するが、遊馬と熱いデュエルを行えたことにより満足した。遊馬に敗北後、遊馬に大会への自分の思いを乗せた「H-Cエクスカリバー」を託した。 『II』ではプロデュエリストとなっており、覆面デュエリスト「ゴーシュ・ザ・スターマン」として活動している。スパルタンシティでの大会の参加中に遊馬たちと再会するが、アリトによって操られ、遊馬・ドロワとタッグデュエルを行う。デュエル後は我に返り、大会で優勝しチャンピオンとなった。 バリアン七皇の人間世界への侵攻の際は、アリトと1対1で対戦。健闘するもカオスナンバーズによって敗北し、消滅した。 ナッシュの敗北により復活し、遊馬とアストラルのデュエルを見守る。 ドロワ 声 - 深水由美、幼少時の声 - 名塚佳織、石嶋久仁子 ゴーシュと同じくMr.ハートランドの「片腕」と呼ばれている側近。19歳。ゴーシュとは対照的に冷静で合理的な性格であるが、一方で情け深い一面も持つ。 使用デッキは蝶をモチーフとした【幻蝶の刺客】。エースモンスターは「フォトン・バタフライ・アサシン」・「フォトン・アレキサンドラ・クイーン」・「ナイト・バタフライ・アサシン」。 幼少時のデュエルの訓練でカイトに助けられたことがきっかけでカイトに恋心を抱くようになり、ハルトのために無茶をするその身を案じている。 ゴーシュと共にWDCの大会運営委員をやっていたが、ゴーシュが参加を表明するのと同時にWDCに参加。出場したWDCで本選まで進み、カイトのためにトロンに立ち向かう。 ライフポイントを8000まで上げてジャングルフィールドに誘い込み、フィールド魔法と組み合わせたコンボ攻撃で追い詰めていくが、トロンの意に介さず逆襲を受けて敗北し、紋章の力により愛情に関する記憶を奪われてしまう。トロンが改心したことで奪われた記憶を取り戻した後、ゴーシュと共に遊馬とカイトのデュエルを観戦する。 『II』ではプロデュエリストとなったゴーシュのマネージャーを務めており、ゴーシュがアリトに操られた際は遊馬とタッグを組みデュエルを行った。 バリアン七皇の人間世界への侵攻の際は、ドルベと1対1で対戦。健闘するもカオスナンバーズによって敗北し、消滅した。 ナッシュの敗北により復活し、遊馬とアストラルのデュエルを見守る。 天城 ハルト(てんじょう ハルト) 声 - 三瓶由布子 カイトの弟。6歳。幼いころから体が弱く、Dr.フェイカーと契約したベクターの力によって命を助けられ、命をつないでいた。ホットチョコレートやキャラメルなど、甘い物が好物。 延命のため授けられたバリアンの力によって、自身の世界の物体をアストラル世界に送り込む能力を得る。また、アストラルを目視することができる。 フェイカーが交わした契約を果たすため、ハートランド中から集積所へ集められたゴミをアストラル世界に送り込むことで、アストラル世界を破壊する攻撃を繰り返していたが、能力の酷使によって昏睡に陥ってしまうなど、悪影響も大きかった。また、元々は天真爛漫で笑顔の絶えなかった性格が、人々の悲鳴を何よりも求める狂気的な性格に変貌し、過去の記憶も一部が欠落するなど、精神面でも深刻な変調を来たしていた。 疲労している兄にキャラメルを届けようとハートランドを抜け出した際、彼の能力を狙っていたトロン一家に連れ去られた。紋章の力による儀式で能力の全てをトロンに奪われたことと、兄カイトに力を分け与えたことにより、意識不明に陥る。儀式の際、トロンが彼の意識に潜り込んで一体化した。 WDC準決勝戦にて、カイトと戦うトロンに身代わりとされたが、意識の中に入り込んだ遊馬とアストラルに救われた。トロンがライフ0になって敗北したカイトに攻撃宣言したとき、わずかに残っていた力を振り絞り、盾となって「No.69 紋章神コート・オブ・アームズ」の攻撃から兄を守った。その際、カイトに対して「ありがとう。兄さん」と感謝の言葉を述べた。 トロンに兄とともに魂を奪われてしまったが、WDC決勝戦で遊馬がトロンに勝利したのち、魂を解放され意識を取り戻した。だが、今度はスフィア・フィールド砲のエネルギー中枢となってしまう。しかし、フェイカーがデュエルで敗北し、ベクターから解放されたため、元の性格に戻り、父と和解した。 オービタル7(オービタルセブン) 声 - 前野智昭 カイトに付き従い、ナンバーズ回収のサポートを行うロボット。 使用デッキは【SD(スーパーディフェンス)ロボ】。切り札は「廃品眼の太鼓竜(ガラクターアイズ・ファットドラゴン)」。 高度な自我を持っており、またロボットなのに熟睡したり、同族のロボットを心配するなど妙に人間臭く、感情豊か。 天城兄弟が二人で暮らしていた頃から仕えており、カイトには無茶な要求をされることも多いものの、その忠誠心は強い。命令されると「カシコマリ」と言うのが口癖。有能ではあるがドジな面も多い。 バリアン世界の鉱物「バリアライト」を動力としており、134話では約6年前にハルトの世話係としてカイトに作られた事が判明する。しかし、6年前はDr.フェイカーがバリアン世界と接触する前であり、どこから入手したのかは不明である。 グライダー、バイクなどの乗り物や、攻撃用の戦闘モードに変形する機能、ナンバーズ所有者以外の時間を通常の1万分の1の早さにする能力を持つ。オービタル5、6などの兄弟機も存在する。 WDC終了後にカイト達を支援すべくスフィア・フィールド砲の出力を停止させ、Mr.ハートランドを発射台に転落させた。フェイカーとの最終決戦では電流を受け機能停止していたが、決着後はカイトの一喝を受けて再稼働、小鳥、ハルト、凌牙を連れて塔から脱出した。 『II』ではバリアンの調査の途中偶然出くわしたオボミに一目ぼれしてしまい、勘違いから遊馬にデュエルを挑む。デュエル後は誤解も解け、小鳥の提案により、オボミとは友人となった。 月面でのカイトとミザエルとのデュエルでは、宇宙服となって一体化し、彼の視力を回復した。全身全霊を懸けて守るものの、自らもダメージに耐え切れなくなる。デュエル終了時にはカイトに初めて褒められたことに思いを馳せながら、機能を停止した。 遊馬とアストラルの戦いが決着したのち、アストラルがヌメロン・コードを使用したことで復活した。復活後はオボミとの間に子供ができ、カイトと共にフェイカーの研究を手伝っている。 その後、アストラル世界で発生した問題を解決するため、カイトに付き従って遊馬達とともにアストラル世界へと旅立った。
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