琉歌とは? わかりやすく解説

りゅう‐か〔リウ‐〕【×琉歌】

読み方:りゅうか

沖縄短詩形の歌謡。主に八・八・八・六形式で、叙情的な内容のものが多い。一般に三線(さんしん)を伴奏歌われる


琉歌

読み方:リュウカ(ryuuka)

和歌対す琉球の歌、8886調、30音の叙情的歌謡


琉歌

読み方りゅうか

奄美・沖縄宮古八重山諸島伝承される叙情的短詩歌謡総称。上句8・8、下句8・630からなる定型短詩主流室町時代沖縄伝わった和歌対し、「おもろ」などの古い琉球詩のスタイルを琉歌として区別したもの。琉歌は三線(さんしん)にのせて謡う歌として発展してきたといわれている。

琉歌

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/17 05:42 UTC 版)

琉歌(りゅうか)は、奄美群島沖縄諸島宮古諸島八重山諸島に伝承される叙情短詩形の歌謡である。和歌と同様にウタとも言われる。詠むための歌であると同時に謳うための歌でもある。奄美群島においては主に島唄と呼称される。

定義

那覇港埠頭にある琉歌の歌碑。

琉歌は八音を中心に、五音・六音・七音を標準とする定型詩である。基本的には「サンパチロク」といわれ、八・八・八・六を基本形とする。

歴史

歌体

短歌形式

八八八六の三十音の形式。サンパチロクともいわれる。民間歌謡(古典民謡、現代民謡)、古典音楽(宮廷音楽)の多くがこの形式で歌われる。
(例)
かぎやで風(かじゃでぃ風)
きゆぬふくらしゃや    (今日のほこらしゃや)
なうにぢゃなたてぃる  (何にぎやな譬る)
つぃぶでぃうるはなぬ  (莟でをる花の)
ちゆちゃたぐとぅ      (露行逢たごと)
  • 仲風
七五、八六、又は五五、八六の形式。古典音楽の仲風節が代表的な歌謡である。
(例)
かたりたや         (語りたや)
かたりたや         (語りたや)
つぃちぬやまぬふぁに  (月の山の端に)
かかるまでぃん      (懸かるまでも)

長歌形式

八八八八の連続音で、末句は六音。
  • つらね
八八の連続音で、末句は六音。長歌より長いもの。
八八の連続音で、八音の間に囃子が入る。
七五の連続音で、和歌の風潮に似る。中世日本の芸能である「口説き」が伝来し、保存されたものとされている。

琉歌の名人

女流歌人

※島倉竜治、真境名安興「琉歌の名人」『沖縄一千年史』 日本大学 1934年、578頁より。

歌集

  • 『サンパチロクにわらいあり 琉歌おもしろ読本』、青山洋二編集、郷土出版、1998年。
    • 狂歌、戯れうた、風刺歌のみを取り上げた歌集。182首ある。
    • 歌や三味線(さんしん)に 踊(うど)い 跳にしちょて 清(ちゅ)ら瘡(かさ)ぬ う伽(とじ)遊(あし)ぶうりしや
      • 疱瘡神をほめたたえるために歌や三味線で踊り跳ねして遊ぶのは嬉しい。昔は治療法がなかったので、こういう風習があった。
    • 官話(かんわ)大和口(やまとぐち)沖縄物語(うちなむぬがたい)一人(ちゅい)話し 話し ぴりんぱらん
      • 廃藩置県頃の世相。それぞれが北京官話、日本語、沖縄方言を勝手気ままに喋るので、内容は意味不明でチンプンカンプンだ。

参考

文献

関連項目

外部リンク



琉歌

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/09 13:55 UTC 版)

琉球王国」の記事における「琉歌」の解説

17世紀になると、短詩型の叙情歌謡である琉歌が盛んになった。琉歌には様々な形式があるが、一般的には平仮名読み8・8・8・6の30からなる形がよく知られている。琉歌の名人には惣慶忠義1686年 - 1749年)、平敷屋朝敏(1700年 - 1747年)、玉城親方朝薫1684年 - 1734年)、与那原親方良矩1718年 - 1797年)、本部按司朝救1741年 - 1814年)、東風平親方朝衛1701年 - 1766年)等が古来より有名である。これらの歌人は、和歌和文にも精通していた。女流歌人では、吉屋チルー1650年 - 1668年)と恩納なべ尚穆王時代)が双璧としてよく知られている。

※この「琉歌」の解説は、「琉球王国」の解説の一部です。
「琉歌」を含む「琉球王国」の記事については、「琉球王国」の概要を参照ください。

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