次郎長の子分衆とは? わかりやすく解説

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次郎長の子分衆

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/30 07:52 UTC 版)

清水次郎長 (1971年のテレビドラマ)」の記事における「次郎長の子分衆」の解説

子分衆を演じ俳優スケジュール都合等により、子分衆が全員登場する回は物語序盤除けば殆ど無く、回が進むにつれ、旅に出ているなどの設定登場しなくなる子分途中から新たに加わった子分もいる。なお、その動静が他の子分衆台詞通じて説明されることもある。詳細は以下各人登場話数参照大政伊藤または山本政五郎) : 大木実(第1~262852話鬼瓦一家との一件思案した次郎長が剣の腕を磨くべく入門した浪人尾張出で武家社会嫌気差して、妻や伊藤家捨てて出奔した過去を持つ。本名山本」(第20話本人台詞より)。三国一武術の達人で特に槍術達人次郎長鬼瓦一家への殴り込み助勢したことをきっかけに、次郎長大前田の英五郎親分引き合わせ自身武士の身分捨て次郎長の子分に。その貫禄堂々たる態度子分衆のまとめ役として一家睨みを利かせる次郎長からの信頼厚く次郎長から相談を受けるのはもちろん、次郎長が旅に出た時に一家留守預かったり、次郎長名代として他の親分ところに出向いたりもする。また、ども安や勝蔵企みによる次郎長追い落とす様々な策を見破る眼力も持つ。小政登場以降区別の意味込めて大政」と呼ばれ自身でもそう名乗る)、身内の子分衆からは「政兄ぃ」と呼ばれる第27話以外の全話に出演した森の石松 : あおい輝彦(第1~1517212325282931323537404249話) 遠州森出である自称次郎長の子分の渡世人。気のいい粗忽者一度鬼瓦一家草鞋を脱いだが、その無法ぶりに愛想を尽かして次郎長加担一家仲間入りを果たす。隻眼だが眼帯はしていない出会った頃から鬼吉とよく連んでおり、お互いに張り合う仲であることからか、勇み足が多い。よく偽物仕立てられる故郷母親(演・浦辺粂子)と弟妹一人ずついる。第47話で讃岐琴平大権現への代参の旅に赴き、その帰途の船の中で旅姿お竜とばったり出会うお竜との再会懐かしみつつ思いの丈ぶちまけついには夫婦約束をしたが、その後手持ちの金を騙し取られた末に斬られ、一度七五郎の家まで辿り着くが、抜け出した先で止め刺され絶命した(第48話)。第49話は回想シーン出演桶屋の鬼吉 : 田辺靖雄(第1~293134404252話) その名の通り作りをする男で、渡世人森の石松共々次郎長の子分を自認石松同様に鬼瓦一家横暴を見かねて次郎長の下に草鞋脱ぎ加担し一家仲間入りをする。清水港出会った森の石松とはよく似た性格持ち主であり喧嘩友達になり、何かあると張り合おうとするが、その分だけ勇み足も多い(大前田親分窮地に陥れた第27話など)。第13話でやくざ嫌いの父・吉兵衛(演・殿山泰司)に桶屋稼業を継ぐように説得され次郎長からも堅気に戻る様に告げられ一度堅気になる決心をするが、未練があるのを察した吉兵衛許し得て一家元に戻った団子屋の娘・おなみに気がある様子。第42話と最終話棺桶担いで出入り臨んだ。なお、『次郎長三国志』などの鬼吉違い本作鬼吉名古屋弁では喋らない法印大五郎 : 南利明(第2~6、8、101315172628293132343639404244464852話尾張出で名古屋訛りがきつい陽気な生臭坊主街道筋団子屋団子代を施され恩義から次郎長の子分になる。初め登場した時には長らく風呂入っていなかったので、相当に臭かったらしく、大前田の家で石松鬼吉の手無理矢理風呂入れられた。元々ども安から盃を受けていたことがあり、それが故にども安の計略見破ったことも。子分衆の中ではやや年長者第19話で寺の坊主時代描かれた。たびたび女絡みの話が描かれる(第192831話など)。演じる南が愛知県名古屋市育ちということからか、本作ではこのキャラクター名古屋弁を喋る。 増川仙右衛門 : 太田博之(第1~52話お蝶の弟。次郎長の後を追いかけお蝶の供をして、そのまま志願して次郎長の子分に。若く血気盛んだが、最初武術からきしで、姉のお蝶からは「長ドスより算盤似合う」と言われたことも。子分はなったものの、最初のうちは、その若さ故に(そして、彼をゆくゆくは料亭増川跡取りにとの次郎長考えから)出入りへの参加禁じられていたが、程なく出入りにも参加するようになり、武術の腕も上げた自他共に認める清水一家勘定奉行」。子分衆の中では唯一全話に出演小政 : 松山省二第3~9、131517182022272930333639404246話) 渡世人にして居合い抜き達人遠州浜の出。次郎長惚れ込んで子分に。大政同じく政五郎」という名前であり、区別をつける意味も込めて小政」と呼ばれる下戸で酒が大の苦手であり、次郎長固めの盃交わした際には無理して飲んでしまい、その場伸びてしまった。酒は駄目だが大の甘党団子大好物馴染み団子屋はごろも団子」の娘・おなみとは、互いに惹かれ合っている。勝蔵の子分である小岩とは同じ居合い抜きライバル幼少時にはしじみ売りなどをしていたという(第36話)。第46話最後に説明なく姿を消す追分三五郎 : 近藤正臣(第2~6、9~12151620242627話) 女好き優男渡世人信州追分出で上州への旅の道すがら出会ったお蝶一目惚れしてしまうが、次郎長許婚わかってあっさりふられるその後黒駒勝蔵唆されお蝶騙してしまった一件きっかけとして次郎長の子分に。女好きだが根っから女誑しでもなく、メイン張った第16話では旅の途中で惚れられた女・お静(演・土田早苗)を、湯煙りの左平次(演・中谷一郎)との約束により振るために泣く泣く女誑し芝居打ったこともある。第27話最後に何ら説明なく姿を消すが、時折の子分衆台詞にて動静説明されることがある大瀬半五郎 : 里見浩太朗(第5~6、101315202425272935話) 元は浪人田島五郎」を名乗って次郎長一家前に現れる武士三河岡崎の出。大政筋違い恨み(兄を殺された)を抱くが、誤解とわかる。そして、その一件解決してもらったことによる恩義受けたことから、武士の身分捨て志願して次郎長の子になった同じく元武士の大政に次ぐ落ち着き持ち主であり、第27話では大政代わりとして次郎長の旅の供の頭を務める。第29話で元許婚からの手紙を受けて岡崎帰り、病で床に伏せる母親臨終立ち会った後、大瀬家や元許嫁本当訣別をする。その道中で、ある誤解から板場喜三郎(演・和崎俊哉)から敵として命を狙われるが、誤解解けたあと喜三郎敵討ち助勢をし、その最後頼み聞き届けた。弟が一人いる。第35話を最後に説明なく姿を消すお竜 : 范文雀(第1、3~7、15284749話) 女渡世人肥後五木の出と第3話仁義切った際に述べているが、実は遠州浜住まうやくざの女の娘(実の娘ではない。元は孤児)で、またの名を「猫目お竜」という。壺振り名人第1話冒頭森の石松と絡む旅人でもある。第3話次郎長の家に押し掛け子分衆を丁半博打スッテンテンにするが、次郎長から見咎められ仁義受けてもらえなかった。その後下働きとして半ば強引に雇ってもらい、二度と博打手を染めないという条件次郎長にも認めてもらう。だが、第15話九竜山一行を迎えたことで苦悩するお蝶を見かねて、窮状救おう下働き辞めて一家飛び出そうとする。一度石松止められたものの、結局下働き辞めたらしく、第28話に於いて旅先で再び一家前に姿を見せる。その後、第47話で旅先石松再会し、実は次郎長片思いをしていたことを告白すると共に石松思い受け止め夫婦約束をしたが、その約束果たされることはなく、久しぶり次郎長一家敷居を跨いだ際には、石松絶命知らせ届けた時だった。その後一家総出敵討ち参加して本懐遂げたあと、石松の「妻」となる。 大野鶴吉 : 香山武彦(第7~9話) 旅籠大野屋」の一人息子だが、勘当され向かいの「美濃屋」の呼び込みやっている男。美濃屋二足草鞋親分計略知り悩みつつも次郎長や元美濃屋息子惚れ合う妹のために知らせ窮地救ったことで次郎長の子分に。次郎長凶状旅の一行に加わる。包丁捌きが得意らしい。ゲスト立場近く最初凶状旅以外は出演していない。 興津清之助 : 島田二郎(第10131516話) 東海道でも屈指の貸元興津清兵衛(演・島田正吾)の息子。酒と女に現を抜かしている放蕩息子だったが、病弱の身である清兵衛跡目を狙う代貸定吉清兵衛の命が奪われる事を知って我に返る。興津縄張り清兵衛望み通り次郎長が預かる事となり、清之助も清兵衛たっての願い次郎長の子分となる。初期数回のみの登場相撲常 : 舟橋元(第1523252729313739405152話第15話から登場清水港興行に来た九竜山(後の二足草鞋親分保下田の久六)の相撲部屋取的ふんどしかつぎ親方関取九竜山の使いとして次郎長元にやってくる。元々の勧進元だったども安との騒ぎ巻き込まれた際の次郎長行動力惚れ込んで子分に。元相撲取りだけあって力は強い。 水すましスマシ)の源五郎 : 川崎正幸(第1618212327293133384243474952話第16話から登場する次郎長一家下働き。どこかとぼけた様な三枚目だが口のうまい男。第16話初登場時から既に一家下働きをやっており、子分となったきっかけ描かれていない最終話で自らも出入り志願するものの、次郎長からは制され別の役目言いつかった藤太郎 : 川口恒(第9、3031話) 第9話一度子分志願をして断られた男。その時にはやくざ嫌いの許嫁・おしな(演・光川環世)がいたが、やがておしなは亡くなり、そのしばらく後に七五郎に頼んで次郎長ところに改め子分志願赴く初め第9話同様に断られるが、騒ぎ巻き込まれた際に結果として一家救ったことから、地元網元口添えもあり一家迎え入れられる網元の娘(演・梶芽衣子)といい仲になっている3回のみの登場。ただし、子分としては2回のみの出演伊達五郎 : 渡辺篤史(第3132373842464852話) 第31話から登場殺し屋音無万蔵(演・瑳川哲朗)にくっついてきた三下渡世人最初次郎長を手にかけて名をあげよう狙っており、強引に万蔵押し掛け子分になる。ある日次郎長一家偵察行ったところ、お蝶客人間違えられ挙げ句逆にもてなされ一家気風触れた(この時、次郎長にも対面している)ことで、虚勢張りながらも次第次郎長を殺すことに疑問覚え始めその後溺れた子どもを助け次郎長見て改心その上で次郎長守ろう万蔵殺してしまうが、それが元で志願の末に次郎長の子分に。元々の通り名は「下館五郎吉」だったが、万蔵の子分になるのに際して、頭の「下」と末尾の「吉」を取って伊達五郎」を名乗り次郎長の子になってもその名を通した。元々やくざ気性次郎長一家やり方馴染めない部分があり、そのせいでトラブル巻き込まれたこともあったが、その一件次郎長一家流儀にも順応するうになる。第42話では偽物仕立てられた。 灰神楽三太郎 : 高橋元太郎(第333539話) 第33話から登場。元は三州伊那谷村の百姓食い詰め浪人の手から救いに来た次郎長一家手伝ううちに惚れ込み半ば強引に押し掛け子分に。の衆からは「役立たず」と蔑まれながらも義に厚く底抜け明るく、相当のおっちょこちょいで、七五郎をはじめども安や、果ては大前田の英五郎にまでも(その人となりを知らなかったとはいえ物怖じせず口を利くが、何故か憎めない男。子分になった直後次郎長に囮として伊勢までの旅に出されたこともある(第34話)。第39話で初めて人を斬ったと喜んでいた。故郷母親とおみつという妹がいるが、家族からも「おっちょこちょい」と呆れられている。中盤期に数回のみの出演とどまった由比松五郎 : 長沢純(第2143話) 第21話初登場した渡世人駿州由比の出。ども安を見舞うための甲州居村への道中茶店出会う。ども安の賭場でのいざこざから交換条件次郎長を狙おうとする逆に諭され、探していた幼馴染みの娘を救ってもらうなど多大な恩義受けたその時子分はならず由比帰ったが、その後子分になったようで、第43話で凶状旅の一行中におり、旅籠急病食あたり)に罹ってしまう。石松とは反対の目が隻眼だが、石松同様に眼帯はしていないそのこともあって、鬼吉から「ニセ」と呼ばれたことがある子分というよりも、ゲスト立場近く、僅か2回(そのうち子分としては1度のみ)しか出演していない。

※この「次郎長の子分衆」の解説は、「清水次郎長 (1971年のテレビドラマ)」の解説の一部です。
「次郎長の子分衆」を含む「清水次郎長 (1971年のテレビドラマ)」の記事については、「清水次郎長 (1971年のテレビドラマ)」の概要を参照ください。

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