次郎長とその身内
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「清水次郎長 (1971年のテレビドラマ)」の記事における「次郎長とその身内」の解説
清水次郎長(山本長五郎)=竹脇無我 本作の主人公。清水の米屋「山本屋」の倅(母親と二人暮らし)だったが、鬼瓦一家の絡むある一件をきっかけに、槍の達人・伊藤政五郎(後の大政)に剣の教えを乞うようになり、その甲斐あって見事に鬼瓦一家を撃退。その後、政五郎の伝で知り合った大前田の親分の後ろ盾もあり、博徒の世界に足を踏み入れ清水港を取り仕切る清水次郎長一家を興し、冷徹な若親分として時に非情な判断も厭わず見事に子分衆を束ねる。また、やくざ稼業に付き物の喧嘩や博打を嫌い、子分衆にも喧嘩と博打は禁じている。最初は第1話で出会った僧(演・佐野周二)からかけられた「いのち三百六十日」の予言めいた言葉を信じ、日毎に帳面をつけていたが、第17話で再びその僧と出会い、改めて交わした言葉により安堵、続く第18話の一件を境に本格的に侠客として生きていく決意を固める。凶状旅を2度経験(第7~9話、第43~46話)。最終話で勝蔵との対決に単身乗り込む。 お蝶=梓英子 次郎長の許婚。清水港の老舗料亭・増川の娘。侠客となった次郎長は当初、お蝶との契りを交わすのを避けていたが、弟の仙右衛門を供に大前田の家に押し掛け、その後、父・与左右衛門の許しも得たために正式に次郎長の妻となる。おしどり夫婦である夫・次郎長の行動については、子分衆の前などでは気丈な振る舞いを見せる一方、一人になったり次郎長と二人きりの時(特に前述の僧の「いのち三百六十日」の予言があった頃)などは時折不安を覗かせることもあった。ここぞという時の行動力もあり、次郎長と喧嘩をして家を飛び出したり(第37話)、やくざとの立ち回りをしたり(第38話)、さる事情から凶状旅の一行にも加わったり(第43話)した。その凶状旅では、道中で妊娠が判り子分たちから祝福されるが、慣れない旅の疲れも重なり流産してしまい、自身も生命の危険に晒される(第45話)。最終話では勝蔵たちに人質にされてしまう。 お直=村瀬幸子(第1~6、10、13、23~25、29、31、33~35、37、46~47話) 次郎長(長五郎)の母親。お蝶にも子分衆にも優しく、大らかな人物。 増川与左右衛門=永井智雄(第1、3、13、24、31話) 清水港の老舗料亭・増川の主人。お蝶・仙右衛門の父。恰幅良く剛胆な人物。次郎長(長五郎)の人柄に厚い信頼を寄せ、その侠客への転身にも理解を示す。昔は増川の一番番頭であったが、ある事情から入り婿となった。第24話ではその因縁から、先代の息子で今は渡世人となった風見の得三(演・池部良)に絡まれてしまう。 お民=幾野道子(第1、3、10、13、15、24、26、31話) お蝶・仙右衛門の母親。夫・与左右衛門と共に料亭・増川の女将として店を切り盛りする。次郎長一家の台所事情が苦しくなり、やりくりに苦労するお蝶の姿を知った時には、自分の簪(かんざし)をお蝶に渡して質入れの足しにさせたり、金銭の援助をするなど、自分と同じ苦労が多い妻の立場にあるお蝶の事を何かと気に掛けている。
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