さどう‐はぐるま【差動歯車】
差動歯車
差動装置に組み込まれ差動運動を行う歯車のこと。一般には、すぐ歯傘歯車セットとプラネタリーギヤセットがある。前者は、ピニオンが2ないし4個とサイドギヤ2個の組み合わせで、ピニオン歯数は9枚以上、サイドギヤは14~25枚で、左右サイドギヤ歯数の和がピニオン個数で割れないと組み立てられない。高負荷低回転のため低歯で、モジュールは大きくする。プラネタリーに比べ構造が簡単で安価である。一方、プラネタリーギヤセットは、4WD車のセンターデフなどに使われ、シングルピニオン、ダブルサンギヤタイプ、ダブルピニオンなどがあり、前2者は30:70程度のトルク配分が、後者は50:50付近のトルク配分ができる。
同義語 ディファレンシャルギヤ、差動装置差動装置
(差動歯車 から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/01 16:14 UTC 版)
差動装置(さどうそうち)は機械的機構の一種で、二つの部分の動きの差を検出、あるいは動力に差をつけ振り分ける装置。歯車を使った差動歯車やねじを使ったものなどがある。
注釈
出典
- ^ a b c MFi 2008, p. 52.
- ^ a b MFi 2008, pp. 53–54.
- ^ MFi 2008, p. 53.
- ^ MFi 2008, p. 50.
- ^ a b MFi 2008, p. 54.
- ^ 稲垣秋介 2005, p. 111.
- ^ a b MFi 2008, p. 57.
- ^ 稲垣秋介 2005, p. 114.
- ^ “雪道の運転 快適なスノードライブの為に”. 2016年10月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年2月2日閲覧。
- ^ a b 下川嘉之「曲線を円滑に通過するための操舵技術」『計測と制御』第56巻第2号、2017年2月10日、87-92頁、doi:10.11499/sicejl.56.87、2023年12月2日閲覧。
差動歯車
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/23 09:33 UTC 版)
デファレンシャルギアあるいは略してデフギア、デフなどともいう。後述するリミテッド・スリップ・デフ (LSD) と比較する場合はオープンデフともいう。自動車などの車輪のついた乗り物に使われる動力伝達装置であり、差動装置の中で最も身近に使われているものである。 車がカーブを曲がる時、内側と外側の車輪に速度差(回転数の差)が生じるが、それを吸収しつつ動力源から同じトルクを振り分けて伝えることができる。つまり、1つのエンジン出力を2つの異なった回転速度に振り分けて伝えることができる。差動歯車は一般的に3輪以上の自動車で利用され、駆動する左右の車輪の軸の中央付近に設けられる。動力のない車輪や、対となる駆動輪が存在しない2輪車では必要ない。
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