ディファレンシャルギヤ
差動歯車装置。自動車用では減速歯車装置と差動装置で構成される終減速機(ファイナルドライブギヤ)の代名詞にもなっている。減速歯車装置は大小の曲がり歯傘歯車(スパイラルベベルギヤ)からなり、相対的に強度が不利な小歯車の強度向上を狙って、噛み合い交差軸をずらしたハイポイドギヤが多く使用される。ただし、ハイポイドギヤは噛み合い時の歯面の滑り率が大きく、歯面が損傷しやすいため、歯面の耐摩耗性を向上する表面処理と、特別に極圧添加剤入りの専用潤滑油(ハイポイドギヤオイル)の使用が必要である。差動装置は左右駆動輪の差動を可能にし、旋回時の差動を吸収し操縦性を確保するために設けられる。差動歯車は一般に、すぐ歯傘歯車が2ないし4個の差動小歯車と、それに噛み合う左右の差動大歯車で構成される。駆動力は差動小歯車から左右の差動大歯車に等しく伝達され、差動小歯車の自転により左右の差動が行われる。
同義語 差動装置、差動歯車参照 差動制限装置
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