2ピニオン式差動装置
傘歯車式差動装置においてピニオンギヤが2個で、伝達トルク値は一般的なレベルのもの。伝達トルクをTとすれば、1個のピニオンギヤ中心穴部にピニオンシャフトから加わる力はF= T/D(Dは2個のピニオン間距離)となり、右サイドギヤと噛み合い歯面部に(1/2)F、左サイドギヤに同じ値が作用し中心穴部のFと釣り合う。そのピニオンギヤ中心穴部に作用している力Fは大きな値となり、ハイパワーエンジン搭載車では、4個のピニオンギヤにして、力を(1/2)Fとしている。差動するときはこの力が作用しながら、シャフト上をピニオンが回転するので、ピニオンシャフトに表面処理(リュウブライト処理、めっきなど)をして焼付き対策をしている。
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