ライディーンとその仲間達
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/12 03:19 UTC 版)
「勇者ライディーン」の記事における「ライディーンとその仲間達」の解説
ライディーン 12000年前ムー大陸で、ムー帝国の王ラ・ムーの命により妖魔帝国の侵略に対抗するために開発された巨大ロボット。普段は人面岩内部に金色の素体状態で格納されているが、ラ・ムーの血筋を引く操縦者のひびき洸がフェード・インすることで、彼の念動力がキーとなって稼働する。身長52メートル、体重350トン。 材質はムートロン金属で、動力源となる神秘のエネルギー、ムートロンの作用により、戦闘で受けたダメージは素体状態の時に自己修復される。物語中盤で強化改造を試みた際には改造を受け付けず、搭載しようとしたガトリングミサイル砲が溶接機の熱で溶けるなど素体状態の防御力は高い。また、妖魔帝国が用いる、触れるものをみな石化させる黒い稲妻も効かず、呪術攻撃に対する耐性も備わっているなど、妖魔帝国に対抗できる唯一の存在である。 操縦席は人間の心臓にあたる場所にあり、額からフェード・インした後、内部のシャフトを降下して座席に収まる。洸の腕に操縦用のサブアームを連結させて腕部を操作する。ひびき洸とは一体であり、初めて強化された巨烈獣(コーカツ)と戦った際には、ライディーンの激しい損傷の影響で、洸も命を落としてしまった(後にムートロンの力により復活)。 人為的な強化が試みられて失敗した後、自ら封印を解き、より強力な武器を使用可能とした。中にはゴッドボイスのように諸刃の剣のような武器も存在したため、戦いはますます過酷になった。 猛禽類を模した戦闘機形態ゴッドバードに変形することが可能。遠距離を移動する際やスピードの早い敵の追跡に多用し、この形態での体当たりが必殺技となる。 主な武器や技は以下のとおり。この他にも、肉弾戦(ライディーンチョップなど技名の発声有り)を行ったり、構造上露出したままの足裏のバーニアから火を噴いてピンチを脱したことも何度かある。ゴッドゴーガン 左腕装備の弓を用い、背中から取り出した矢を射る。矢の先端には左手の人差し指の先からエネルギー光が移る描写がある。ゴッドアロー ゴーガンアローとも呼ばれる。背中の矢を、ゴッドゴーガンを使わずに直接敵に向かって発射する技。 ゴッドゴーガン束ね撃ち 束ねた数本の矢をゴッドゴーガンで一度に撃つ技。 ゴーガンソード 巨烈獣の出現にともないライディーン自らが封印を解いた強化武器の一つ。ゴッドゴーガンの弓の部分を剣のように変形して使用する。ゴッドゴーガンと違い、右腕の損傷に関わらず使用可能。 ライディーン・オーラ・ショック 矢を1箇所に集中的に撃ち込み、指のエネルギー光で衝撃を加えて対象物を切り離す。第17話で使用。 ゴッドブロック 右腕に装備された万能武器を円形に展開して盾として用いる場合こう呼ぶ。スペアを内蔵し、破壊されてもスイッチひとつで元通りになる。ゴッドブロック・ビッグスピン 封印されていた強化武器の一つ。ゴッドブロックが大型化し、回転して防御力を上げる。回転のパワーは高く、弱い敵の攻撃なら押し返して逆にダメージを与えられる。1度だけ手裏剣のように投げて武器にしたこともある。 ゴッドブーメラン 右腕に装備された万能武器を変形させて取り外し、投擲してブーメランとして用いる場合こう呼ぶ。大型ゴッドブーメラン(ジェットブーメラン) 封印されていた強化武器の一つ。投げるのではなくブースターによって射出し、ブーメランとしての破壊力を上げると共に、敵から撃ち落される確率を減らす対策となる。 ゴッドブレイカー 右腕に装備された万能武器の先端を延ばし剣として用いる場合こう呼ぶ。スピンブレイカー ゴッドブレイカーの派生武器。先端を延ばさずに回転させることで回転ノコギリのように使用する。 ゴッドブレイカー・エネルギーカッター 封印されていた強化武器の一つ。ゴッドブレイカーの届かない敵をエネルギーの刃で斬る。 ゴッドミサイル みぞおちのあたりの発射孔から発射される鳥形飛翔体。相手にあたって爆発する。翼部分をカッターとして使うこともあった。ゴーガンの矢の先端と合体し、速度と破壊力を強化することも可能。封印されていた他の武器と同時期に機能を開放し、洞窟内への敵にも攻撃可能となる誘導ミサイルとなった。 ゴッドアルファ 念動光線とも呼ばれる、全身から放つ光線。竜巻のような描写もされている。初期の決め技だったが、当時は洸の消耗が激しかった。 ゴッドプレッシャー 頭部から放つ電撃攻撃。38話では巨烈獣バジャーを撃墜している。 ゴッドバード・アタック ゴッドバードに変形して敵に体当たりする。この際、エスパーレーダーと呼ぶ透視光線で敵の急所を確認することもある。エスパーバーン ゴッドバード形態の頭部の眼、もしくは嘴から放つ破壊光線。エスパーレーダーをこう呼称することもあった。 ゴッドバード・スピン ゴッドバード形態できりもみ状に回転しながら敵に体当たりする技。 ゴッドバード・クロー ゴッドバード形態時、両脚のツメで相手を攻撃する技。脚が伸縮する。クローは高速回転によってドリルにもなる。 ゴッドサンダー ゴッドバード形態で落雷を受け、その雷のエネルギーを纏って体当たりする荒技。そのまま電撃のエネルギーを放出する場合もある。 ゴッドバード・ヘッドカッター 封印されていた強化武器の一つ。ゴッドバード形態での頭部と胴体部が分離し、頭部(ヘッドカッター)と頭部の外れた箇所から突出する巨大な刃物やドリルとで敵へ体当たりし破壊力を強化する二段攻撃。 ゴッドボイス 封印されていた強化武器の一つ、洸の「ゴッド・ボイス」の発声で胸が開いて展開する三連装の超音波砲。搭乗者が発声する鬨の声「ゴッド・ラ・ムー」を超音波に変換して相手に叩きつけ、粉砕する。ムートロン金属と言えど共振を防ぐことはできず、洸自身の生体エネルギーも極限まで消耗させてしまう、まさに捨て身の必殺技。初期に登場する透視図では、胸部にゴッドボイスのメカニズムの描写は無い。 後年の漫画『ゴッドバード』では、使用の度にライディーンの内部構造を直接組み換え、ゴッドボイスのメカニズムを造り出すと設定されている。 スパーカー ひびき洸の乗る武装特殊バイク。洸のライディーンへの搭乗(フェード・イン)は、このスパーカーでのジャンプによりライディーン素体と接近し、頭部からのキャプチャー光を受けることによって行われる。洸が乗り捨てた後のスパーカーはライディーン腹部から伸びるバイクラダーに誘導され格納される(初期は搭載場所が不明であった)。小型ミサイルで武装している。洸の通学などプライベートにも用いられているが乗り逃げされたりするとライディーンに搭乗できなくなる(スパーカーの推進力を用いて搭乗口に接近しなければならないため。ただし第1話は船の上から直接搭乗した)。マシン好きの父親が製作したと第3話で洸の口から語られている。 人面岩 岬の突端にある岩山に巨大な人面を彫りこんだ、ライディーンの整備基地の遺跡。素体状態のライディーンを内部に収納しており、発進時は岩全体が中央から左右に割れる。 ブルーガー 対妖魔部隊コープランダー隊の重戦闘機。ヒラメのような形の機体で、両目がコクピットのキャノピーになっている。主にライディーンと共に戦い、または後方支援を行う。機体両側面が90度下方に折れ曲がり伸びてキャリアアームになり、これによってひびき洸のフェードインを支援することもある。3人乗りだが、1人でも操縦は可能。主武装はミサイルと機雷。 最期は第49話にて妖魔巨烈獣バラゴーンの口から体内に突入し、パイロットの神宮寺もろとも自爆して失われた。 スピットファイター ブルーガーの上部(「額」の部分)に格納されており、分離して単独行動できる2人乗りの小型戦闘機。機体後部の推進用ファンで飛行する。 ムトロポリス 人面岩付近に建造された、ライディーンの支援を目的とした基地。コープランダー隊はここに待機しており、敵の接近が確認されればただちにブルーガーで出動する。二枚貝のような形状をしており、閉じて防御形態をとることができる。人面岩との間は海で隔たれているが、フェードイン時はワイヤー状のアンカーを発射してスパーカーがその上を走行する。 ボインダー 洸をキャプテンと慕うサッカー部の面々が猿丸の助力(実際はほとんど猿丸一人)で製作したロボット。下半身は蒸気機関車の車体で、両脇にドラム缶を十字型に配した車輪があり、角張った形状の上半身がその上に乗っている。蛇腹状の両腕の先にはハサミ状の手があり、頭部はドラム缶製で大きな目玉と頭頂部に潜望鏡があるほか口は拡声器、耳はパラボラアンテナである。サイズはライディーンや化石獣と比べてはるかに小さい。ライディーンを支援しようとはするものの大抵は役に立たず、しばしば足手まといとなるが、まれに敵の気をそらす程度の役に立つこともある。命名由来は胸部にバネ仕掛けのパンチンググラブを二基備えていることによるが、化石獣に届くようなリーチはない(要するに接敵しなければならない)。蒸気機関車をベースにしているため燃料は石炭で、第26話では燃料切れのために、脱いだ服を炉にくべて動かすという強硬手段を取っている。主な武装は胸部のバネ仕掛けのパンチンググラブ「ボインパンチ」、それにタイヤを巻きつけて威力を増した「ニューボインパンチ」、両手のハサミ、煙突からの煙幕、腹部に装備されたパチンコからの飛び道具など。 古代船 レムリアが乗るムー帝国の帆船。武器は無いが潮流や風を無視して航行出来るばかりでなく潜水や空を飛ぶことが可能で、バリアーを張ることも出来る。ラ・ムーの星 ムー帝国の象徴にしてムートロンの源とされてきたもの。洸の母であるレムリアは妖魔帝国の復活とラ・ムーの星が必要となることを予期していたため、生まれたばかりの洸や家族を捨て、これを探し求めて放浪の旅に出ていた。 第47話でレムリアによって封印を解かれて真の姿を現し、古代船に組み込まれる。 その真の姿とは透明な巨大球体の中に複雑な機械が組み込まれたムートロンエネルギー解放装置で、これによってムートロンの力を最大まで引き出すことが出来るが、その代償として使用した者の念動力を極限まで消耗させ、命の危険を及ぼす。 最終回でレムリアが使用し、ライディーンをバラオと同じ大きさにまで超巨大化させてバラオを倒すことに成功するが、レムリアは使用の代償として命を落とす。
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