ウロボロス系統
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/26 14:13 UTC 版)
ウェスカーが始祖ウィルスをベースに作り上げた“ウロボロス・ウィルス”に感染して生まれたクリーチャー。世界のバランスを変えるという「ウロボロス計画」の要であり、事実上プラーガよりもこのウロボロスこそが作中で重要なキーワードとなっている。ウィルスに感染し、遺伝子が適合しなかった者は全身をウィルスに蝕まれ異形の怪物となり果ててしまうが、見事適合した者は自我と人間の姿を保ったまま超人的な肉体を持つ“新人類”へと進化することができる(らしい)。エクセラ曰く、人間の進化を助ける賢者の石だが、作中で自我を失わずその力を行使できたのはウェスカーのみである。 リーパー カマドウマのような姿をしたクリーチャー。ウロボロス・ウィルスを搭載したミサイル運搬中の事故により、小型節足動物の一種が漏出したウィルスの影響を受け誕生した。 普段は巨大な卵の中(この状態で攻撃しても倒せない)に潜んでおり、生物の接近を感知すると孵化し、視神経に作用して視界を歪ませる毒性ガスをまき散らしながら這い寄ってくる。組みつかれると、鎌状の前足で胴体を貫かれて即死してしまう。頭部や前足を破壊すれば即死攻撃を防げるが、代謝能力が高く、瞬時に再生してしまう。また、胴体部分の外殻は銃弾を弾くほど強固で、下手に攻撃を加えると衝撃でガスを噴出し、狙いを付けることすら困難になってしまう。弱点は腹部と両肩に時折露出する白いコアで、グレネードランチャー(炸裂弾を除く)や爆発系の攻撃、スタンロッドの攻撃で、ガスを噴出させずにコアを露出させることが可能。 偶発的に誕生したクリーチャーにも関わらず高い戦闘能力を有していたことから、研究対象となり、「死神(Reaper)」と名付けられた。 怯んでいるリーパーの背後に回るといつもより勢いよく起き上がり、その後「スーパーアーマー状態」になるというバグが存在する。この状態になってしまった場合、手榴弾や感知式爆弾の攻撃を当てると元に戻る。 ウロボロス キジュジュ自治区の住民の一人がウロボロス・ウィルスを投与され、遺伝子がウィルスに適合せず暴走したもの。 投与されたウィルスは感染者の肉体から養分を吸収して爆発的に増殖し、全身を無数のヒルのような嚢胞で覆っている。感染者の意識はもはやなく、ウィルスの本能に従い、より優れた遺伝子を求めて周囲の生物に無差別に襲いかかる。弱点は炎と、嚢胞の隙間から見えるオレンジ色のコアだが、攻撃を加え続けると全身を分解して姿を消し、別の場所へ寄り集まって再生するという芸当も可能。焼却炉を使ってトドメをささなければトレジャーが手に入る(焼却炉で死ななかったウロボロスをほかの手段で撃破した場合でもトレジャーは入手可能)。 ウロボロス・ムコノ 研究所で出現するウロボロス・ウィルスを投与された実験体が怪物化したもの。名前のムコノは、スワヒリ語で「腕」を意味する。 上記のウロボロスより感染者の適合性が高かったため、より強靭で巨大な肉体となっている。ウィルス嚢胞で編み上げられた腕は伸縮自在かつ、切り離して自律行動させることでより遠くの標的を攻撃可能。弱点は両腕と背中にある4つのコアだが、本体となる背中の2つは体内に隠されており、火炎放射器などの強力な炎を浴びせることで初めて姿を現す。 ウロボロス・アヘリ エクセラがウェスカーにウロボロス・ウィルスを投与され、変わり果てた姿。名前のアヘリはスワヒリ語で「終局」「極限」を意味し、ウィルスによる進化の袋小路であるこのクリーチャーを象徴するもの。 周囲にあった大量の人間の死体を取り込み、過剰な養分と複数の遺伝子を吸収したことで、さながら天を衝く巨木の如き姿へ異常成長を遂げた。枝分かれした2本の触手の先端にあるコアに発光するほどのエネルギーを集中させて標的を叩き潰す。また、あまりにも膨大なウィルスの集合体であるため、攻撃を受けて散った破片までもが小型のウロボロスとして活動する。弱点は触手の根元に隠されている巨大なコアで、触手のコアをすべて破壊するとしばらくの間露出するが、一定のダメージを与えるか時間が経過すると再び体内に隠れ、以後は触手が4本に増えて攻撃が苛烈になる。戦闘では攻撃衛星レーザー砲“シャンゴ”を使用することができるが、実は使わなくても倒すことは可能。 ウロボロス・ウェスカー ウェスカーが体内のウィルスを安定させるための薬品“PG67A/W”を過剰投与されたことで弱体化し、最後の手段として自ら大量のウロボロス・ウィルスを取り込み変異したもの。 これまでの暴走体と同様にウィルス嚢胞が上半身を覆い、心臓部分にコアが形成されているが、これらは意図的に起こしたものであって、ウェスカーの意思が完全にウィルスを支配している。 嚢胞で形成された長大な腕は、数十メートルにまで伸びる伸縮性と岩盤を容易に砕くほどのパワーを持ち、振り回した遠心力で嚢胞を弾丸のように飛ばして攻撃する。さらに、右腕には金属の破片が鎌のように取り付いており、極めて危険な凶器と化した。体術や迅速移動は行えなくなったものの、攻撃力と耐久力は比較にならないほど向上している。戦闘の終盤において、コアに攻撃を当て続けると特殊な体術が使用可能となり、最後まで決めると残り体力に関係なく倒すことができる。 戦闘後は溶岩に落ちるが、それでもまだ生きており、クリスとシェバの乗る飛行機に腕を伸ばして道連れにしようとする。しかし、最後はクリス達が放ったロケットランチャーをまともに食らい、溶岩に飲まれて完全に死亡した。
※この「ウロボロス系統」の解説は、「バイオハザード5」の解説の一部です。
「ウロボロス系統」を含む「バイオハザード5」の記事については、「バイオハザード5」の概要を参照ください。
ウロボロス系統
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/01 09:41 UTC 版)
「バイオハザード リベレーションズ2」の記事における「ウロボロス系統」の解説
レヴェナント (Revenant) バリー編で登場。 複数の無機物や人間の身体、その一部を縫合させたものにウロボロス・ウィルスを投与して造り出されたB.O.W。 レヴェナントの名前はフランス語で「(死んだ魂が)戻ってくる」、英語で「亡霊」をそれぞれ意味している。 アフリクテッドやロトンと同様に凶暴な性質を持つ。 無造作に体の部位が縫い付けられているため非常に醜悪な外見を持ち、耐久力も攻撃力も高い。 ウロボロス・ウィルスが形成したオレンジ色の「核」が中枢を担っており、これを破壊されると死亡する。 一見同じように見えるが、足の膝からもう一本足が突き出ていたり、腕が重なるように着いていたり、顔面が上下逆さまに繋ぎ合わされていたりと、個々で形状が微妙に違っており、中には金属の破片を片腕に取り込んで武器として扱っているものもいたりと個性豊かだったりする。 スプラッシャー(Splasher) バリー編で登場。 レヴェナントの上位種にあたるクリーチャー。 スプラッシャーとは、英語で「撒き散らす者」を指す。 レヴェナントの中でも、ウロボロス・ウィルスの増殖が特に活発的になり、腕部を形成するパーツが特に肥大化した個体。 この腕の内部には、腐敗の影響で毒性が極めて高い膿が大量に詰まっており、これを撒き散らして攻撃する事から、この名が付けられた。 スリンガー (Slinger) バリー編で登場。 体内に大量の死体を有するレヴェナントの特殊変異体。 スリンガーは英語で「投げる者」を意味する。 ウロボロス・ウィルスが持つ爆裂的な細胞分裂と、増殖作用により、上半身が巨大な肉塊のように肥大化しており、頭部は片腕と一体化してその先に形成される肉塊を造り出す器官と化している。 体内にある死体のパーツとウロボロス・ウィルスの細胞分裂、増殖作用を利用し、肉塊を形成、遠距離からその肉塊を腕部に集束させて投げつけて攻撃してくる。この肉塊を喰らうと視界不良になり、少しの間周りが見えなくなる。 また、捕食対象者に向けて狙いを定め、遠距離攻撃を仕掛ける様子から、他のレヴェナントとは違い、ある程度の知覚認識能力があることが伺える。 弱点はレヴェナント同様、オレンジ色の核でここを破壊されると即死する。 変異ニール (Monster Neil) クレア編で登場。エピソード3のボス。 ただ、エピソード4にはボス戦がないため、クレア編における事実上の最終ボスである。 オーバーシア(アレックス)の手でウロボロス・ウィルスを投与された結果、クリーチャー化してしまったニール。 『5』に登場したウロボロスウィルス由来のクリーチャーと違って、形こそ辛うじて人型をとどめているが、過去作に登場したタイラントのような巨大かつ筋骨隆々な身体へと変化している。 これは、アルバート・ウェスカー程ではなかったものの、適合者の遺伝子に限りなく近い遺伝子であったため、異形ながらもウィルスの増殖をある程度抑え込む力があり、人の形を留められているという理由から。 自我はある程度残っている模様で、戦闘中にクレアたちに自らの本心を打ち明ける。 序盤はその巨体を活かしたパンチや体当たりなどを仕掛け、ある程度ダメージを与えるとウロボロスウィルスの最大の特徴であるヒルのような嚢胞で片腕を覆い、鞭のような形状に変化させたうえで攻撃を加えてくる。 また、ヴォルケンブラバー同様、その巨体に反して動きは非常に素早く、ある程度距離をとっていても走って詰め寄られてしまう。 過去に登場したウロボロス系統クリーチャーと同様に炎が弱点で、戦闘エリアに配置されているコンテナを爆破してその炎を浴びると熱暴走状態になり、弱点であるオレンジ色のコアを露出させる。また、熱がって近くの配水パイプを破壊し、それに背を向けて水を浴びようとするため、攻撃してこない上にコアを無防備に露出してくるため大きな隙が生じる。 ドルーガ (Dhurlga) バリー編で登場。エピソード3のボスであり、エピソード4にも中ボスとして登場する。 名前はヒンズー教の複数の腕を持つ女神、ドゥルガーに由来する。 レヴェナントに更なる改造を加えた事で、より力と醜悪さが増大したクリーチャー。 人間のような下半身の上に巨大な「核」がある。複数人分の遺体が寄せ集まって形成されたとうかがえる、キノコのような形の肉塊と化した上半身の表面にはいくつもの人間の顔が浮かび、中心から多数の嚢胞が生えた鋏状の巨大な触手が伸びている。 ウロボロス・ウィルスによって形成された中央の黒い触手は弾丸を弾いてしまうほどに強固なために攻撃が通用せず、これを利用して盾の要領で銃弾を防ぐ上、なぎ払いの攻撃も強力。更にこの触手に掴まれると、持ち上げられた後地面に叩きつけられて即死する。レヴェナントと同様に核を重点的に狙って攻撃していく必要がある。火炎瓶などの炎で攻撃すると中央の触手を残して核がむき出しになり、狙いやすくなるが、逆に触手を使った即死攻撃を仕掛けることが多くなるため、注意しながら戦う必要性が出てくる。 エピソード3で最初にバリー達を襲った個体は、行方不明になっていたエフゲニーの娘イリーナが素体である事が、遭遇直前に入手できるファイルの内容から伺える。 変異アレックス(Monster Alex) バリー編で登場。エピソード4のボスであり、本作の最終ボス。 アレックス・ウェスカーが、ナタリアを完全に葬り去るため、ウロボロス・ウィルスを自身に投与して変異した姿。大きく分けて2形態存在する。 第1形態 背骨が異常に発達し、体格もかなり大きくなっており、手足が長くなっている。 長くなった手足を駆使して壁を昇ったり、ダクトの中や上を移動したり、攻撃に使ったりする。また、煙幕を発射して視界を妨げたり、毒ガスを発射して攻撃もする。 ウィルス膿疱に飲み込まれていない事、異形ながらも人型を保っている事から、ニール同様、ウィルスに適合できる条件にかなり近かった模様。更にニールよりもその条件に近かったためか、序盤戦の時点では膿疱が一切見受けられない。それもあって自我は残っているが、ひたすらナタリアに対しての憎しみの言葉を吐き出し、執拗に攻撃を加える。 弱点は他のウロボロス系クリーチャー同様、オレンジ色の核となっている。 バッドエンディングでは、アレックスとして覚醒したナタリアに殺されて終わるが、グッドエンディングのルートになると、下記の形態に変化する。 第2形態 モイラの銃撃を食らって倒れた後に、ダメージの影響でウィルスの暴走が起こり、黒い膿疱が身体中から出て身体が黒く変色し、目が不気味に赤く光り、更に醜悪な姿に変化した姿。 この姿になると戦いが若干延長になり、クレアとバリーが共同戦線を張る事になる。最早、自我が薄れているのか、この姿以降は言葉を発しなくなり、激しい咆哮を上げるのみになる。 基本的には、第1形態と同じ攻撃方法をとるが、ウィルスの触手が分離するようになる。地上でバリーが直接対決し、空中からクレアが援護する形になる。クレア操作中はオート操作のバリーがアレックスを引きつけて岸壁を走る。バリーが洞窟に入るとバリー視点に移行し、洞窟から出ると再びクレア視点に移る。これを繰り返して戦う。 一定のダメージを与えるとクレアがロケットランチャーを使用可能になり、これを命中させれば倒す事ができる。
※この「ウロボロス系統」の解説は、「バイオハザード リベレーションズ2」の解説の一部です。
「ウロボロス系統」を含む「バイオハザード リベレーションズ2」の記事については、「バイオハザード リベレーションズ2」の概要を参照ください。
- ウロボロス系統のページへのリンク