始祖ウィルス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 03:35 UTC 版)
「バイオハザードシリーズ」の記事における「始祖ウィルス」の解説
アンブレラ創始者のオズウェル・E・スペンサーが貴族仲間のエドワード・アシュフォード、学友であり、自身と同じ科学者であるジェームス・マーカスらとアフリカの古代遺跡の深奥部に咲く「始祖花」から発見した架空のウィルス。 ウィルスと適合する遺伝子を持つ生物は、遺伝子構造を劇的に変化させ、優れた身体構造に作り替えるが、非常に毒性が強く、適合しない生物はたちまち死亡する。 名称としての登場は『0』からであり、後に開発されるt-ウィルスや、G-ウィルスなどの様々なウィルスの原型となる。 このウィルスの発見が、洋館事件やラクーンシティ事件等の数々のバイオハザードや、バイオテロを引き起こすきっかけとなり、それらと主人公達の戦いのきっかけともなった。 発見のきっかけは、海運貿易会社「トラヴィス商会(『5』に登場するトライセル社の前身)」のヘンリー・トラヴィスが残した見聞録「博物総覧」を読んだスペンサーが、アフリカの地下古代遺跡に咲く「始祖花」についての記述に目を留め、マーカスにそれを話したことであった。 『5』で確認できる文書によると、「始祖花」は現地では、『太陽の階段』と呼ばれており、食せば絶大な能力が獲得できると言われており、マーカスはこれを花に遺伝子の変化を引き起こす何らかの物質が含まれると仮説を立て、実際に現地に向かった。現地に住む先住民族ンディパヤ族の妨害に合うも、どうにか掻い潜って始祖花を発見した。その後、花を詳しく調べた所、未知の新種のウィルス(始祖ウィルス)が発見された。 発見当時の技術では変異性の高い始祖ウィルスそのものの培養は不可能であったため、当初は始祖花そのものを持ち帰り栽培を開始したが、花自体は適応力の高さもあって成長は早かったものの、あらゆる検証の結果現生地以外では始祖ウィルスが発生しないことが分かり、マーカスはスペンサーらと、「アンブレラ」を創立した後、弟子のブランドン・ベイリーを現地に向かわせて始祖花からウィルスを抽出させて、自分たちに送り届けさせる形でウィルス研究が開始された。 その後、アフリカにアンブレラ研究所の完成と始祖ウィルスの培養方法の確立に伴い、ウィルスの培養元はこの研究所に限定し、人事異動も最小限に抑えられ、アフリカ研究所から異動した研究員は監視が付けられる等、徹底した厳重な管理が為される事となった。そしてラクーンシティ事件の後は、アフリカ研究所を閉鎖する事で始祖ウィルスの在処は一部の限られた人間しか知り得ない存在となった。 劇中では、「Genesis Virus(創世記ウィルス)」と呼ばれている。
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