ウロボロス連盟
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「問題児たちが異世界から来るそうですよ?」の記事における「ウロボロス連盟」の解説
クリシュナ 古代インド神話における多くの姦計に関わった“アヴァターラ”第八の化身・聖仙クリシュナ。姦計の英傑。ウロボロス連盟の創設者の一人。一説ではダビデやイエス・キリスト、釈迦などの“救世主思想”の原典になった英傑。 古代インドの土着の太陽神であるかのように振舞っていたが、アルジュナとの出会いに繫がったと話す神王インドラと太陽神クリシュナの戦いは、異民族と土着の民の戦いの代理戦争であり、その原因であるインドラを信仰していたアーリア人の民族的大移動は紀元前1500年代以降だったのに対し、アルジュナは土着の民と異民族の民族併合が本格的に始まった紀元前1000年出身で時代が合わず、更にパラシュラーマがクリシュナという英傑について弟子たちから全く聞いたことが無いなど歴史のパラドックスを起こしている。クリシュナ神ではないとオルフェウスに見破られてからは禍々しい霊格を放っている。焰の肉体を使って顕現したアジ=ダカーハには「違約の英傑」「同類」「敗北者」と呼称された。 一つの神群が可能とする呪詛の濃度を超えた黒い風を操り、太陽主権を三つ所有しているヘラクレスですらも手も足も出ずに操ることが可能。少なくとも“マハーバーラタ”に記述されたクリシュナに黒い風を操る伝承は存在しない。 未来視の権能を所持しているが箱庭では正常に働かない場合もある。攻撃時は黒い風で山を裂き川を断ち海を別つ力を秘めた円月輪(チャクラム)を形成し投げつけるか、触れれば細胞を一つ残らず消滅させそうな黒い雷を輝く矢に纏わせて弓で放つ。カルキが現代に現れた時点で歴史の当事者ではなく過去に偉人となったため“アヴァターラ”として顕現しているクリシュナは“疑似創星図”を保有していない。現在はカルキに敗れ封印されて身動きは取れないが、ある程度は自身の意思で移動は可能。 “ウロボロス”第三連合に加盟すると誓ったヘラクレスの前に現れ、説明の後に真実を知って協力を拒否したヘラクレスを黒い風で浸食して身体を乗っ取り、第三種星辰粒子体の実験体である二人のアルビノの少女の死体を回収するべく十六夜と焰の前に姿を表す。ヘラクレスが拒否する事になったやり取りと破局噴火について説明し、少女たちの引き渡しを求めるが二人には拒否され、強硬手段に出ようとしたがオルフェウスとパラシュラーマに妨害され、ヘラクレスの肉体から飛び出し、肉体だけを操ってオルフェウス達を足止めして少女たちの回収に向かうが、アジ=ダカーハの化身として覚醒し、アジ=ダカーハが宿った焰と戦闘になったが圧倒され、逃亡する事になった。終末の星(パシュパティ) クリシュナの持つアストラ。霊格を膨張させ、右手に鈍色の新星を出現させる。 マクスウェルの悪魔 境界を操る魔王。マクスウェルの魔王。物理学・熱力学の思考実験で生み出された熱量を司るマクスウェルの悪魔。北の五桁で最上位の魔王だったが、四桁に昇格。“ウロボロス”から派遣された、殿下たちの監視役。頭首からは“カリ=ユガ”を乗り越えるために必要な人材となる殿下以外の抹殺を許可されている。 青と赤のコントラストで彩られた外套を身に纏う。箱庭の外の世界にいた時からウィラに対して愛情を抱き、ストーカー行為を行ってきた。箱庭に来てからは、助けに入った孝明との戦いに敗れ、一度は退けられた。 最強種と比べても遜色ない力を持つ。空間跳躍に使用される境界門は、漆黒の紙吹雪をかき乱す炎の嵐が意思を持つかのように螺旋を描きながら収束して形を成す。一口に熱量を操ると言ってもその汎用性は無限大に等しく、彼はそれほど脅威には見えない空間跳躍を主に使用しているが、小国程度であれば一瞬で皆殺しにできるほどの絶大な力を秘めている。 生まれたのは1860年代で、箱庭上層に食い込むほどの“歴史の転換期”を多数引き起こすとされる時期には生まれていない。しかし、2120年代にそれを起こした彼は、“第三永久機関”として第四桁の霊格を得た。その身体は傷を負っても霞を集めて瞬く間に修復される性能を持つが、未だ正規の器ではなくその力は不完全である。 ウィラがリンにキスされたのを見て天使を召喚する。その後、自分も天使のような姿に変貌するが、完全体になる前に吸血鬼の城に突撃し、クロアに瞬間移動を封じられたところを十六夜に倒される。召喚(summon)氷結境界(Phrase gate) ウィラの劫火の炎、熱をも奪い刹那の間に氷結させる。 召喚(summon)踊る姉妹人形(Coppelia sister) 単身では強大ではないと思ったマクスウェルが、魔王としてその非力さを補うために作られた人形。3年前にある者が封印した“第三永久機関”コッペリアの成れの果て。封印するだけでは勿体ないと彼が量産したが、試作品である。 全て女性型であり透き通るような蒼い瞳とプラチナブランドの髪を靡かせている。瞳に生気は感じられないが、その肌は紅を差したかのように熱と血潮が流れている。指先、手首、肘、スカートの先など身体の至るところに刃物を隠し、軽やかなステップを踏みながら凶刃を振るう。 Summon maxwell myths. 3S,nano machine unit 炎熱と極寒の風を纏い、背中に巨大な翼を持ち、剣と槍、鎧を携えた天使を召喚する。“煌焔の都”では十数体召喚している。 生物とは思えない外見にも拘らず、鋼の表皮は血が通っているかのように脈打ち、その胸には華の蕾をモチーフとした“第三永久機関”の旗印が刻まれている。鎧の中は伽藍同であり生命が宿っている様子はない。その身体は霞を攻撃したかのように手応えがなく、身体を粉々に打ち砕かれても霧が収束したかのような形で修復される。マクスウェルと同じく空間跳躍が可能で、知性はともかくとして、その一撃、素体は神霊クラス。 オルフェウス 旧“ノーネーム”の金糸雀の師。 レティシア=ドラクレア 声 - 巽悠衣子 “箱庭の騎士”と呼ばれる純血の吸血鬼。吸血鬼の王族であり、わずか12歳で“龍の騎士(ドラクル)”にまで昇り詰めた最強の吸血姫。王位を継いだ吸血鬼のコミュニティの長。反逆者たちの虐殺を行った“串刺しの魔王”。魔王ドラキュラ。普段は金髪の美少女の姿だが、それは特注のリボンを使った変装であり、外すと大人の女性の姿へと変わる。 魔王のゲームの際に連れ去られた仲間の一人だったが、“ノーネーム”がコミュニティ“ペルセウス”とのゲームに勝利したことで戻ってきた。現在は“ノーネーム”のメイドとして活動中。後にペストと白雪姫がメイドに加わったため、侍女頭に格上げされた。普段は温厚だが怒ると怖い。子供たちにも常に礼儀を重んじるよう諭すなど、時に厳しく、時に優しい性格の持ち主。 吸血鬼の純血と神格を持ち合わせていたことから「魔王ドラキュラ」と呼ばれていたが、“ノーネーム”にかけつけるべく神格を捨てたため、魔王と称していた時の力はかなり失われている。それでも純血の吸血鬼としての力は銃弾程度なら振り払える程で、三流まがいの武具や“龍の遺影”により、魔王の配下の者と対等以上に戦っている。 作中において、箱庭世界の歴史や前“ノーネーム”のメンバーについて詳しく知っており、物語が進むにつれ、全ての事情を推測し、答えに最も近づいてしまっている数少ない一人。それによって苦悩する場面が多々見られる。 箱庭開闢時代、“箱庭の騎士”としての功績から、増設された13番目の太陽主権が彼女に譲り渡される予定だったが、それを手に入れようとした一部の部下によって、家族、友人、同士を皆殺しにされる。彼女をスカウトするために、彼女の元を訪れた“遊興屋”から、嘘をついて無駄死にするか、反逆者を皆殺しにして“階層支配者”制度を残すために、同士殺しの魔王となるかを迫られる。魔王の烙印を受け入れた後、その部下たちに虐殺を行った「串刺しの魔王」にして。この時使用した“主催者権限”と蛇遣い座の太陽の主権は、彼女が行ったギフトゲームを金糸雀たちが太陽主権を使い、十二の星座を空から落とすことにより、中断され封印されていたが、魔王連盟によって封印を解かれ、十六夜たちにすべての条件を満たしてクリアされた。その後、蛇遣い座の太陽主権は“全権階層支配者”に与えられるものである為回収されたが、白夜叉が“階層支配者”を退く際に切り札としてレティシアに与えた。現在の箱庭では彼女は同士殺しの魔王として口伝されているが、仲間を大切に思う気持ちは物語随所で伺える通りである。 第二部『ラストエンブリオ』では“ウロボロス”の実態を探るために、“ウロボロス”に入り込んでいる。ギフトカードの色は金と紅と黒のコントラスト。 純潔の吸血姫(ロード・オブ・ヴァンパイア) レティシアのギフトカードに記されたギフトネーム。詳細は不明だが黒ウサギがこのギフトネームを見た場合、神格が失われていることが分かった。 龍の遺影 龍の顎のように数多の刃が擦れ合い無尽に切り裂く影。これは彼女が系統樹の守護者として“龍の騎士”に上り詰めた時に信仰していた龍の遺物。収縮、変幻、膨張、無数の槍など形を変化させることもできる。 投擲用のランス 鋭利に研ぎ澄まされた先端と巧緻に細工された柄を持つ長柄の武具。レティシア曰く三流まがいの恩恵。 十六夜とのゲームで摩擦で熱が起こるほどの速度で投擲したが、十六夜の一撃で拉げて鉄塊になり散弾銃のように、第三宇宙速度に匹敵する速度でレティシアに向かっていった。 蛇遣い座の太陽主権 “全権階層支配者”に与えられる太陽の主権。“階層支配者”制度の制定を目指した吸血鬼の働きに応えるために造られた急造の十三番目の黄道宮。 この太陽主権とレティシアの体を器に龍の純血種である太陽龍を召喚した。
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