マクスウェル‐の‐あくま【マクスウェルの悪魔】
マクスウェルの悪魔
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/16 14:28 UTC 版)
マクスウェルの悪魔(マクスウェルのあくま、Maxwell's demon)とは、1867年ごろ、スコットランドの物理学者ジェームズ・クラーク・マクスウェルが提唱した思考実験、ないしその実験で想定される架空の、働く存在である。マクスウェルの魔、マクスウェルの魔物、マクスウェルのデーモンなどともいう。 分子の動きを観察できる架空の悪魔を想定することによって、熱力学第二法則で禁じられたエントロピーの減少が可能であるとした。 熱力学の根幹に突き付けられたこの難問は1980年代に入ってようやく一応の解決を見た。
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- 1 マクスウェルの悪魔とは
- 2 マクスウェルの悪魔の概要
- 3 現実の世界とマクスウェルの悪魔
- 4 脚注
マクスウェルの悪魔
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 05:56 UTC 版)
ある2つの小さな部屋があり、その間は小さな窓で仕切られている。片方の部屋には分子レベルの小さな悪魔がおり、その悪魔はその窓を開閉できる。その悪魔は、自分の部屋に速度の速い分子が飛び込んで来たときと速度の遅い分子が出るときに窓を開け、それ以外の場合には窓を閉める。その結果、片方の部屋では速度の遅い分子のみ、もう片方の部屋は速度の速い分子のみに分けられ、自動的に2つの温度に差が生じる。悪魔自体は情報処理(速度観測データに関するメモリの利用と更新)を行っており、その処理(メモリの更新の際のデータ削除)にエントロピーの増大が必要であるとされ、このパラドックスは否定されている。
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