捕食対象
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/16 00:33 UTC 版)
前部付属肢と歯の大きさからすると、アノマロカリスは直径2-5 cm程度の獲物を捕獲するのに適したと推測される。歯の三放射構造と小さく不規則な開口部は、硬い外骨格をもつ動物(例えば三葉虫)を粉砕するのに不向きで、むしろ柔らかい小動物を吸い込むのに適した形である。これを前部付属肢と体の構造に示される機動性にあわせると、アノマロカリスは、遊泳性の柔らかい小動物(例えば古虫動物・小型の遊泳性節足動物・ネクトカリスなど)を主食にした可能性が高い。これは両手のように機能したとされる熊手状の前部付属肢と頑丈な歯に大きな開口部をもつことで、より硬質で広範囲(2-10 cm)の底生性動物を主食にした可能性が高いペイトイアやフルディアとは対照的である。
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