捕食習性について
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/11 15:24 UTC 版)
「イワサキセダカヘビ」の記事における「捕食習性について」の解説
カタツムリを捕食するときには、上あごを殻に引っ掛け、下あごの歯をカタツムリの軟体部に挿し込み、殻から軟体部を器用に抜き出す(動画)。殻を割って食べることはない。本種の下あごの歯は本数が左右で異なり、右側が平均25本なのに対し左側は18本である。この非対称性は、左巻きに比べて圧倒的に多数派である右巻きのカタツムリを効率よく捕食するための特殊化だと考えられており、セダカヘビ科のヘビほぼ全種で確認されている。実際、左巻きのカタツムリの捕食にはしばしば失敗する(動画)。そのため、左巻きのカタツムリの進化がセダカヘビ類によって促進されたのではないかと考えられている。 ちなみに本種の分布域では大型の地上性カタツムリとして上記のイッシキマイマイ(右巻)の他に左巻きのクロイワヒダリマキマイマイがおり、両者は近縁と考えられる。またこの種の方が普通種であり、イッシキマイマイは希である。なお殻を割らずに捕食することから、イッシキマイマイはイワサキセダカヘビに襲われた際、尾を自切することで逃走できる可能性を高めている。
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