軟体部
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/05 00:38 UTC 版)
本種のホロタイプ標本は、軟部組織(腸)の残りを維持するという点でも注目を集めている。さらに恥骨と坐骨の間には気嚢の痕跡と記載者が解釈したものが隙間の形で保存されていた。以前から研究者たちは、非鳥類型の獣脚類が鳥のように胴体部に気嚢を持っている可能性があることを示唆しており、ミリスキアはそれを証明した好例である。
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軟体部
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/10 08:02 UTC 版)
アンモナイトは軟体動物なので、柔らかな軟体部分(本体部)が極めて残りにくい。かつては現生のオウムガイのように90本近い数の触手があったと考えられていたが、デボン紀のアンモナイトの化石をCTにかけたところ蛸形亜綱(英語版)と同様の8または10本程度の触手が確認された。生痕化石からもこの本数が支持されている。アンモナイトの触手には針状の構造が2列並んでおり、これがフックとして機能していたと見られる。 触手の根元の中央部には口があり、口には石灰成分に富むキチン質で構成された上下に1対のカラストンビが存在した。カラストンビは現生の頭足類と共通して、一般に下顎板の方が大型である。顎で噛み砕いた食物は顎内部の歯舌によりさらに細かく破砕され、食道に送り込まれる。歯舌は現生の蛸形亜綱(英語版)と比較して小型であり、同様に7列で構成されていた。また、鰓は4枚のオウムガイと異なり、蛸形亜綱と同じ2枚であったと推測されている。 アンモナイトの顎はアプチクス型とアナアプチクス型の2タイプが存在する。アプチクス型は顎を垂直にすることで開口部を塞いで軟体部を保護する蓋として機能し、水平にすることで顎として機能したと考えられている。アナアプチクス型の顎は現生のオウムガイのものに類似し、強く湾曲している。先端部には鋸歯が並び、外敵に対する防衛に留まらず、反撃に転じることも可能であったとされる。アプチクス型の顎器はヨーロッパを中心とするジュラ紀の地層、アナアプチクス型の顎器は日本をはじめとする白亜紀の地層から多く確認される。
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