軟体動物の場合とは? わかりやすく解説

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軟体動物の場合

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 07:27 UTC 版)

左右」の記事における「軟体動物の場合」の解説

さらに左右非対称がある例に軟体動物腹足類がある。この類では、殻が螺旋状巻いているので、左右非対称になっているそれだけでなく、その進化初期に体がねじれたと言われており、内臓神経系配置に独特のねじれが見られる。なお、そのねじれが戻ったと見られるものもある。 また、これらの動物では殻の巻き方左右両側のものがあり、それぞれ群によっておおよそ決まっているほかに、その中でも種によって異なっている。たとえば陸産貝類ではカタツムリ右巻きで、キセルガイ左巻きである。そしてカタツムリ類にも左巻きの種が散見される。 この巻き方差異生殖隔離仕組みとしても働いている。カタツムリ類の生殖器は体の片方によっており、二頭が行き違う形で交尾が行われるが、巻きが逆のものでは生殖器のある側が反対になるため、交尾成立しない。このことから、巻き反対になる突然変異起きれば、それが種分化機会になる可能性指摘される。なお、巻き貝全般では同種内で両方巻き方ある種もある。

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軟体動物の場合

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/27 14:50 UTC 版)

頭部」の記事における「軟体動物の場合」の解説

軟体動物では、多板類単板類で口は体の先端にあり、その後ろに頭に当たる部分があるが、体の陰に隠れて発達良くない。堀脚類・斧足類二枚貝類)では頭部退化している。 腹足類巻き貝類)では、殻の口が狭くなり、その代わり頭部腹足が殻の外に出て前後細長くなったため、頭部が明確で、やわらかな触角や目が発達する。目は柄を持つ場合もある。 タコイカなど頭足類では、本来は腹足類のような構造から派生して殻の口に頭が引きつけられ、脚は分枝してになっているので、頭から脚が生えたような形になっている頭足類の名はここから来たものである。頭には無脊椎動物中、もっともよく発達した目が1対ある。口は脚の真ん中位置しキチン質の歯がある。現生頭足類大部分は、殻を退化させ、体内取り込むか、あるいは殻を失っている。この中でイカ類は腹部にひれを持ち、それを波打たせて頭と脚の方向に進むのが通常であるが、外套膜内の噴出し素早く腹部のある後方へ進む能力がある。つまり、目の向かない方向への急速移動可能なので、水槽飼育では腹部先端を壁にぶつけ、けがを負うことが多くここから弱って死に至るのが、彼らの飼育を難しくしている。

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軟体動物の場合

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/01 16:43 UTC 版)

触手」の記事における「軟体動物の場合」の解説

軟体動物において、頭足類タコイカの腕と言われるものは、触手代表的な例である。ただし、学術書でも、触手呼ばず、腕と呼ぶ場合もある。口の周辺円形八本触手が並ぶ。それぞれの裏面には吸盤や鉤が備わり、獲物保持するのに適している。イカには、他に二本触手様の器官があり、さらに長く伸ばすことができる。これは普通、触手と言わず触腕しょくわん)という。なお、オウムガイでは触手数十本ある。 これらの触手筋肉富み巻き付いた引っ張ったりすることができる。また、雄の触手一本は雌の体内精包受け渡すために特殊な形となる。種によっては雌の体内にその触手切り離して残すので、雌を解剖してそれを見つけた研究者寄生虫判断し記載したことがある

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