陸産貝類とは? わかりやすく解説

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りくさん‐かいるい〔‐かひルイ〕【陸産貝類】

読み方:りくさんかいるい

陸生貝


陸貝

(陸産貝類 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/07/31 07:21 UTC 版)

さまざまなカタツムリ(左上はナメクジ

陸貝(りくがい)は、陸産貝とも言われる陸生の貝類カタツムリナメクジを合わせたものである。

概要

基本的に、は失われ、外套腔として使い肺呼吸をする。ただし詳細な呼吸の機構は様々である。

陸生の貝類は腹足類巻貝の仲間)にのみ見られる。ただし、腹足類の様々な系統で独立に陸への進出がなされており、それぞれの間には腹足類という以上の類縁性は少ない。

有肺類が最大グループで、ほとんどの種が陸生である。ただし一部の種は貝殻を失いナメクジとなっている。

分類

陸貝は以下の科に含まれている[1](ほぼ全てが陸生のヤマタニシ上科と有肺類の科は省略)。分類は Bouchet & Rocroi (2005) を簡略化。

ギャラリー

出典


陸産貝類

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/20 09:19 UTC 版)

小笠原諸島の自然」の記事における「陸産貝類」の解説

大洋島ではカタツムリ仲間である陸産貝類が著し適応放散見せることが知られている。小笠原諸島でもこれまでのところ2444134種の陸産貝類が記録されており、うち106種が小笠原諸島在来種で、在来種は6種を除く100種が小笠原固有種とされ、固有率は94パーセント達する。またカタマイマイ属、オガサワラヤマキサゴ属、エンザガイ属、テンスジオカモノアラガイ属、オガサワラキセルガイモドキ属、キバオカチグサガイ属、エンザガイモドキ属の7属は小笠原固有属とされる数多く固有種を持つ小笠原諸島の陸産貝類であるが、これはかつて小笠原諸島にやってきた陸産貝類の祖先小笠原諸島内の環境適応し著し適応放散起こした結果であるとされる例え小笠原固有属であるカタマイマイ属は、DNA解析結果日本本土からやってきた1種祖先から分化していった属であることが明らかになりつつあり、テンスジオカモノアラガイ属はフィジーなどマルケサス諸島近接種が存在していることがわかった。他の陸地から大きく離れた小笠原諸島にたまたま到達することが出来た陸産貝類の祖先が、小笠原諸島環境適応して様々な種に分化していったため、小笠原諸島の陸産貝類は他に例を見ないユニークな構成を持つようになった小笠原諸島ではこれまで20種の陸産貝類が絶滅した考えられている、特に環境の変化脆弱とされるエンザガイ属などに絶滅種多く見られるが、約80種は現存しているとされ、約90パーセント在来種の陸産貝類が絶滅したとされるハワイ諸島のように多く大洋島では陸産貝類が壊滅的な態となっているのに比べると、小笠原諸島の陸産貝類の遺存状況比較良好であるといえる開発外来種の影響絶滅絶滅危機迎えている陸産貝種が多い中で、新し環境いち早く適応する興味深い陸産貝類も見られる例え姉島生息するフタオビカタマイマイの中で、外来種であるリュウゼツランにのみ生息する特異な形態を持つものが確認されており、またアニジマヤマキサゴの中でやはり外来種モクマオウ落ち葉層に適応した集団発見されている。リュウゼツランモクマオウ19世紀以降人間による小笠原諸島開発の開始以降小笠原諸島分布広げていった外来種であり、わずか200年足らずの間に新たな環境適応するという進化の過程を見ることができる興味深い事例である。

※この「陸産貝類」の解説は、「小笠原諸島の自然」の解説の一部です。
「陸産貝類」を含む「小笠原諸島の自然」の記事については、「小笠原諸島の自然」の概要を参照ください。

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