ウレタンフォームとは? わかりやすく解説

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ウレタンフォーム

英語 urethane foam

シート部材発泡素材。ポリイソシアナト、ポリオール重合して発熱伴いながら起こる複雑な化学反応により形成される反応速度調節してポリオール基数変化させることで硬度変えることができる特徴をもつ。シート部材のウォディングやパッドには、おもに軟質フォーム普及。ウォデイングにはスラブウレタン、パッドにはそれよりも硬度反発時の弾性高くて圧縮時のひずみが少ないモールドウレタンが使われている。


ウレタンフォーム

英語 urethane foam

2価上のポリイソシアナートと2価上のポリオールとを反応させて得られる熱硬化性ポリウレタン構成材料とし、構成成分のポリイソシアナートと、架橋剤として用い水との反応により生成する炭酸ガス発泡剤としてつくられる多孔製品揮発性溶剤発泡剤として用いることもある。硬さによって軟質、半硬質硬質フォームがある。軟質ウレタンフォームは、クッション材断熱材建材などに広く用いられている。自動車部品ではシートクッション、ドアトリムパッド、アームレストサンバイザーバンパーなどに使用される。半硬質ウレタンフォームは、バンパーなど自動車用緩衝材建材などの遮音材使用されている。

参照 プラスチックフォーム
※「大車林」の内容は、発行日である2004年時点の情報となっております。

発泡プラスチック

(ウレタンフォーム から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/09/23 21:50 UTC 版)

発泡プラスチック(はっぽうプラスチック、英:Foamed plastics)は、合成樹脂中にガスを細かく分散させ、発泡状(フォーム)または多孔質形状に成形されたものを指し、固体である合成樹脂と気体の不均一分散系とも定義できる。基本的にどの合成樹脂も発泡成形させることは可能だが、実際には成形性や性能および価格が影響し、実用化されている種類はある程度限られている。


注釈

  1. ^ この他にも、引き伸ばされた壁面では界面活性剤の濃度低下が起き、これを戻そうとする作用も影響すると章を執筆した岩崎和男は考察している。Marangoni効果(表面弾性効果)と呼ばれるこの作用の実証されていないが、岩崎は現実的に矛盾しないとして当てはめることは妥当としている[5]
  2. ^ 厳密には「ウレタン変性ポリイソシアヌレートフォーム」と呼ぶべきである[18]

出典

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  5. ^ 『各種高分子の発泡成形技術』p41
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