水との反応
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/11/03 09:56 UTC 版)
「水素化ウラン(III)」の記事における「水との反応」の解説
水素化ウランは金属ウランと水との反応(例えばマグノックス炉(訳注:燃料は金属ウランである)における核燃料の腐食)でも生じる。この反応は、以下の式で表される。 7 U + 6 H 2 O ⟶ 3 UO 2 + 4 UH 3 {\displaystyle {\ce {{7U}+ {6H2O}-> {3UO2}+ 4UH3}}} 水素化ウランは自己発火性を持つので、水素化ウランが付着した金属(例えば破損した燃料棒)が空気に触れると高熱が発生して金属ウランが燃え出す場合がある。このため、水素化ウランをヘリウム98%・酸素2%の混合気体中において不動態化させなければならない。また、金属ウランに結露が生じると、そこから水素と水素化ウランが生成する。貧酸素状態では表面に自己発火性の被膜が生じやすい。これは使用済み燃料プールで使用済み核燃料を保管する際に大きな問題となる。水素化物粒子の大きさや分布によって、自己発火が生じるまでの時間が変わってくるため、放射性廃棄物保管施設で燃料デブリが自然発火する恐れがある。 金属ウランに蒸気をあてると水素化ウランと酸化ウラン(IV)が生じる。 水素化ウランは水に触れると水素を発生する。また、強力な酸化剤に触れると発火・爆発することがある。特に有機ハロゲン化合物とは激しく反応する。
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