ポリアミド
高機能樹脂(エンジニアリングプラスチック)のひとつで、分子中にアミド結合をもつ合成高分子材料。ポリアミド系樹脂の代表的なものはアメリカ・デュポンの商品名であるナイロン。自己潤滑性に富み、摩擦係数が小さく耐摩耗性の優れた材料である。また耐衝撃性、耐熱性もよく広い用途をもつ。さらに耐薬品性にも優れ、油、有機溶剤にも侵されにくい。しかし吸湿性があるので衝撃強度、寸法精度が低下するという欠点もある。用途としては自動車用にナイロン6、ナイロン66が多く用いられているが、とくにナイロン6よりも吸制が少なく、引張り強さの大きいナイロン66は自動車を中心にその使用量は伸びており、ドアハンドル、スイッチ部品、ギヤ、タンク類などに使用されている。
ポリアミド
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/06/24 22:07 UTC 版)
ポリアミド (polyamide) とは、アミド結合によって多数のモノマーが結合してできたポリマーである。一般に脂肪族骨格を含むポリアミドをナイロンと総称し、これは初めて合成されたポリアミドであるナイロン-66のデュポン社の商標に由来する。また、芳香族骨格のみで構成されるポリアミドはアラミドと総称される。
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- ^ Doetze J. Sikkema (2002). “Manmade fibers one hundred years: Polymers and polymer design”. J Appl Polym Sci, John Wiley & Sons, Inc. (83): 484–488.
- ^ L. Vollbracht and T.J. Veerman, US Patent 4308374 (1976)
- 1 ポリアミドとは
- 2 ポリアミドの概要
- 3 アラミド
- 4 関連項目
ポリアミド
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/11 09:04 UTC 版)
「ウォーレス・カロザース」の記事における「ポリアミド」の解説
1934年、カロザースは再び合成繊維に集中するようになる。今回チームはグリコールの代わりにジアミンを使い、ポリアミドと呼ばれる重合体を作ろうとした。ポリアミドはグリコールから形成されるポリエステルよりもずっと安定している。水素結合によって結晶質の領域を形成できるポリアミドの能力から、機械的特性も増す。従って日常的に使える合成繊維を生産できる可能性があった。研究の結果、新たなポリアミドを発明。そのプロジェクトを主導したのはW・R・ピーターソンとドナルド・コフマンだった。1935年、ジェラード・ベルシェがこのポリアミド研究を任された。 1934年夏、カロザースはこの研究がうまくいっている最中、ナイロンを発明する前に姿を消した。仕事場に姿を見せなくなり行方不明になった。カロザースはボルチモアの精神科の小さな診療所で見つかった。うつ症状がひどくなったのでボルチモアの精神科医に相談し、その精神科医が入院させたのだった。
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