フロン類
フロン類
正式にはクロロフルオロカーボン(CFC)などと称されるフッ素を含む炭化水素で、不燃性、非爆発性、無毒。科学的に非常に安定なので、普通の金属を腐食させない。そこで家庭用電気冷蔵庫の冷媒、カーエアコン、半導体の洗浄剤ヘアー・スプレイなどの噴霧材として使われてきたが、大気中に放出されたフロンは、殆ど分解されず上空の成層圏まで達し、ここで放出された塩素原子が成層圏中のオゾンを破壊していく。このため、いわゆるウイーン条約やモントリオール議定書により国際的な枠組で生産規制などが実施されている。近年、フロン類の代わりに使用できてオゾンの破壊能力がない相対的に小さい物質が開発されており、これらを代替フロンと呼んでいる。
フロン類
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/01/27 01:33 UTC 版)
フロン類(フロンるい)は、炭素と水素の他、フッ素や塩素や臭素などハロゲンを多く含む化合物の総称。場合によって指す物質の範囲は異なる[1]。
- ^ フロン類の使用の合理化及び管理の適正化に関する法律 - e-Gov法令検索では、「クロロフルオロカーボン及びハイドロクロロフルオロカーボンのうち特定物質の規制等によるオゾン層の保護に関する法律第2条第2項に規定する特定物質であるもの並びに地球温暖化対策の推進に関する法律第2条第3項第4号に掲げる物質」と定義される。フロン類の使用の合理化及び管理の適正化に関する法律施行規則 - e-Gov法令検索では、クロロフルオロカーボン・ハイドロクロロフルオロカーボン・ハイドロフルオロカーボンがあげられている。
- ^ ISO 817:2005 Refrigerants -- Designation system
- ^ http://www.eic.or.jp/ecoterm/?act=view&serial=1910
- ^ 「特定フロンの全廃へ向けて」 (PDF) 『フロン低減への取り組み』独立行政法人環境再生保全機構
- ^ 炭化フッ素の即時規制反対 米商務省『朝日新聞』1976年(昭和51年)1月14日朝刊、13版、22面
- ^ 「守ろうオゾン層 防ごう地球温暖化」 (PDF) 経済産業省
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