ペンタフルオロキセノン酸テトラメチルアンモニウム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/15 14:18 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動ペンタフルオロキセノン酸テトラメチルアンモニウム | |
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ペンタフルオロキセノン酸テトラメチルアンモニウム |
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特性 | |
化学式 | C4H12F5NXe |
モル質量 | 300.4308 g/mol |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
ペンタフルオロキセノン酸テトラメチルアンモニウム(ペンタフルオロキセノンさんテトラメチルアンモニウム、tetramethylammonium pentafluoroxenate)は、化学式が N(CH3)4XeF5 のキセノン化合物である。この化学種のアニオンであるペンタフルオロキセノン酸イオン XeF5−は平面五角形のAX5E2種の最初の例であった[1]。
合成
フッ化テトラメチルアンモニウムと四フッ化キセノンの反応によって合成される。N(CH3)4Fは無水の形で合成することができ、有機溶剤に溶けやすいため合成法に選ばれた[1]。
ペンタフルオロキセノン酸イオン
ペンタフルオロキセノン酸イオン XeF5− は平面形であり、フッ素原子はわずかにゆがんだ五角形に配位している(Xe-F 結合長は197.9-203.4 pmの範囲で、その結合角は71.5-72.3° の範囲)[1]。
テトラメチルアンモニウム塩以外にも、ナトリウム、カリウム、セシウム、ルビジウムとの塩が合成され、それらでもペンタフルオロキセノン酸イオンは同様な平面形となることが振動スペクトルによって示された[1]。
脚注
- ^ a b c d The pentafluoroxenate(IV) anion, XeF5−: the first example of a pentagonal planar AX5 species, Christe K. O., Curtis E. C., Dixon D. A., Mercier H. P.,. Sanders J. C. P, Schrobilgen G. J.,J. Am. Chem. Soc.; 1991; 113(9); 3351-3361 doi:10.1021/ja00009a021
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ペンタフルオロキセノン酸テトラメチルアンモニウムと同じ種類の言葉
アンモニウムに関連する言葉 | 水酸化アンモニウム(すいさんかアンモニウム) 重炭酸アンモニウム ペンタフルオロキセノン酸テトラメチルアンモニウム 酢酸アンモニウム ペルオキソ二硫酸アンモニウム |
有機化合物に関連する言葉 | フロン類 ベタイン ペンタフルオロキセノン酸テトラメチルアンモニウム 芳香環 ポリケチド |
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