ヘリウム化二ナトリウム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/18 05:35 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動ヘリウム化二ナトリウム(へりうむかになとりうむ)は、化学式Na2Heで表される化合物である。世界で初めて発見・合成された熱力学的に安定なヘリウムの化合物である[1][2][注釈 1]。
概要
ヘリウムやネオンは第18族元素の中でも極めて反応性に乏しく、ヘリウムのイオン化エネルギーはすべての元素の中で最大であり24.59 eVにも及ぶ[2][1]。ヘリウムやネオン以外の第18族元素の化合物は以前より見つかっていた[2]が、ヘリウムの化合物はヘリウム化二ナトリウムの発見までヘリウム原子がファンデルワールス力で結合したファンデルワールス分子や包接化合物以外はほとんど見つかっておらず[1]、理論的には予想されていた[注釈 2]が実験的な合成は極めて高圧な状態が必要であり合成された例はなかった。 しかし、2017年にXiao Dongらの研究チーム[注釈 3]が「USPEX」と呼ばれるアルゴリズムを用いて存在を予測したヘリウム化二ナトリウムの合成に成功したと発表した[1]。これはヘリウムとナトリウムの単体を入れた容器にカーネギー研究所(アメリカ)のダイヤモンドアンビルセル(通称:DAC)と呼ばれる高圧実験に用いられる機器を用いて113 GPa以上の高圧状態の下でレーザーで加熱するというものであり[1][3]、以下の反応が起こる[2][1]。
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二元化合物 三元化合物 四元・五元化合物 ヘリウム化合物 ネオン化合物 アルゴン化合物 - HArF
- ArCF2+
2 - ArKr+
クリプトン化合物 - KrF2
- HKrCN
- HKrC2H
- Kr(OTeF5)2
- HCNKrF2
- ArKr+
- 水素化クリプトンイオン(英語: Kryptonium)
- KrXe
- KrXe+
キセノン化合物 Xe(0) - AuXe4(Sb2F11)2
- KrXe
- KrXe+
Xe(I) Xe(II) 酸化キセノン(II)化合物 - XeC6F5F
- XeC6F5C2F3
- XeC6F5CF3
- Xe(C6F5)2
- XeC6F5C6H2F3
- XeC6F5CN
- Xe(CF3)2
Xe(IV) 酸化キセノン(IV)化合物 - XeF2C6F5BF4
Xe(VI) Xe(VIII) ラドン化合物 Rn(II) - RnF2
- RnFSb2F11
Rn(VI) - RnO3
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