アサシン陣営
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言峰綺礼(ことみね きれい) 声 - 中田譲治身長:185cm、体重:82kg、血液型:B型、誕生日:12月28日 アサシンのマスターで、言峰璃正の息子。 父同様に聖堂教会の第八秘蹟会に所属していたが、聖杯戦争の3年前に令呪の兆候が現われてからは、教会と遠坂時臣の思惑により魔術協会に「転属」して時臣の弟子となり、時臣を援護して勝利させる役を担うことになる。 吸血鬼や教義に抵触した魔術師などを狩る異端審問員である「代行者(「TYPE-MOON#共通した舞台設定」も参照)」を若くして務めていた実力の持ち主。代行者の用いる特殊な投擲剣・黒鍵と、殺人拳にまで昇華された八極拳の使い手。魔術師の家系でないことと魔術の鍛錬を修了の一歩手前でやめてしまったことから魔術師としての腕前は見習い修了程度である。 頭脳や身体をはじめ能力的には抜きんでて優秀な人物である。反面、理想も願望も欲求も持ちあわあせておらず、普通の人間が目的意識と感じる美しさや喜び、充実感を感じることが全くないという精神的に空虚な性格破綻者で、宗教的環境からの高い倫理観から自らの破綻と歪みに苦しみ、様々な激しい修行に明け暮れたが、聖杯戦争に至るまでに何ら充足を得ることができずにいた。 開戦後は使命を忠実に全うして時臣を補佐するが、破滅的な人生を歩んできた衛宮切嗣に己に似た何かを感じ付け狙う一方で、絶望の淵に立たされている雁夜には執拗な諜報を仕掛けている。実は他人の苦痛や絶望にのみ愉悦を感じる性質であることをアーチャーに見抜かれ、彼の教唆に従って時臣を暗殺しアーチャーと再契約する。再契約後に雁夜を教唆してアイリを確保すると共に、時臣の遺体を用いた愛憎劇を鑑賞した際には一度飲んだ酒を以前より美酒と感じ、悪の悟りを開き始めている。その後、完全な手駒となった雁夜とバーサーカーをセイバーにけしかけておき、自身は父親から受け継いだ予備令呪を魔力源として術を高めることで切嗣との死闘を演じるが、聖杯の泥を浴びて意識を失い、目覚めた直後に切嗣によって殺害されるが、聖杯が破壊された後にアーチャーが受肉すると契約によるつながりで彼も泥の影響を受けて復活する。そして、冬木の大災害を見た瞬間に、生粋の聖人である父から生まれた自身を涙ながらに「邪悪、鬼畜、歪み、汚物」と称しながらも自らの答えを得るが、過程を通り越した結末に納得がいかず、今度はその方程式を求めるべく「この世全ての悪」の誕生を見届ける決意を固める。 聖杯戦争が終結した後には、時臣の葬儀を進めた後、気まぐれで凛にアゾット剣を渡している。 『Fate/stay night』では正式に監督役として登場しており、『Zero』は『stay night』の彼が持っている「悟りと余裕」を剥奪し「迷いと葛藤」を付加したキャラクター。『Zero』における彼は自らを内省するにあたって、妻に関する記憶など、かなり過去の記憶や事実関係をねじ曲げて語っているため、10年後の達観した自己分析の方が、自らの内面を語る上ではより的を射ている。 TYPE-MOON10周年記念オールキャラクター人気投票では言峰は『stay night』版と『Zero』版で2つ枠が用意されている。 ドラマCD『アーネンエルベの一日』ペンフレンドのネコアルク・カオスに呼ばれた事で臨時ウェイターで登場 、遠坂凛が放ったガンド乱れ撃ちを受けてもビクともしなかったが、カレン・オルテンシアが差し入れたどくだみ茶に混入されていた毒が回り殺される。 アサシン(Assassin) 声 - 阿部彬名 / 川村拓央 / 豊崎愛生 / 徳本英一郎 / 高間陽一郎 / 図師晃佑 / 島﨑信長 / 村上裕哉 / 松本忍 / 佐々木啓夫 / 山本格 / 野坂尚也 / 佐々木義人 / 桑畑裕輔 / 野間田一勝属性:秩序・悪 パラメータ: 筋力:C 耐久:D 敏捷:A 魔力:C 幸運:E 宝具:B クラス別能力:気配遮断:A+ / 保有スキル:蔵知の司書:C、専科百般:A+ 言峰綺礼に召喚された暗殺者の英霊。真名は暗殺教団の指導者ハサン・サッバーハ。複数居るハサンの内、多重人格障害を武器とした「百の貌のハサン」。生前、肉体は1つだったが、宝具「妄想幻像(ザバーニーヤ)」により人格ごとに固有の肉体を得られる様になる。但しそれはあくまで1人分の体を分割するものであり、分割する程に弱体化する。聖杯に託す願いは人格の統合。 遠坂に内通する綺礼の策略で、ザイードを捨て駒に最初の脱落者を装いながら陰で諜謀活動に徹する。聖杯問答の後、令呪による指示を受けすべての個体を率いてセイバーとライダーを討つため登場するもライダーの「王の軍勢」によって消滅した。 能力自体はさほど優れてはいないが偽装を始めとして様々な用途で活用が可能な非常に強力な宝具を持ち、切嗣のような諜報戦を重視するマスターと組んでいれば勝者となり得たサーヴァントという評価を後に公式で得ている。実際に切嗣自身も騎士道精神を重視する英霊が喚ばれやすいセイバーよりも結果のみを求める策略向きのキャスターかアサシンを求めていた。ザイード 声 - 川村拓央 アサシンの人格の内の一つ。男性。 厳戒態勢の遠坂邸に単身潜入するなど、アサシンとしては申し分のないスキルを発揮しているが、他の人格からは「取り立てて得手のない」と一蹴されている。その潜入の際、綺礼と時臣の策謀の捨て駒として、アーチャーによって倒される。 アサ子 声 - 阿部彬名 アサシンの人格の一つ。女性。 グラマーでありながらも筋肉質、長髪のポニーテールに両耳に大きいイヤリングをつけている。 名称は『とびたて!超時空トラぶる花札大作戦』でのもの。 文庫版のイラストや『Fate/Grand Order』などでは、メインの人格として扱われている。 ちびアサシン 声 - 豊崎愛生 アサシンの人格の一つ。女性。他のアサシンとは違い、黒ずくめではなく、普通の褐色の少女。 生前のハサンが拷問を受ける際に表層化させていた、記憶と会話能力を持たない人格。 『Fate/Zero material』で没ネタとして紹介され、『とびたて!超時空トラぶる花札大作戦』や『Fate/Grand Order』で実際に登場した。 でかアサシン アサシンの人格の内の一つ。男性。 名称は『カプセルさーばんと』でのもの。かなりの巨体の人格。 言峰璃正(ことみね りせい) 声 - 広瀬正志身長:179cm、体重:88kg、血液型:B型、誕生日:12月29日 言峰綺礼の父。聖堂教会の中でも聖遺物の管理・回収を行う第八秘蹟会に属する神父だが、代行者ではない。 第三次聖杯戦争から監督役を務めている。冬木の聖杯がキリスト教とは無縁の物とは既に確証が取れているが、その桁違いの性能は無視できるものではなく、監視を続けている。 謙虚かつ真面目な信仰者で、息子の苦悩については全く知らず、息子が修行に没頭するのは敬虔な信仰心からだと信じている。綺礼の八極拳の師であり、こと純粋に拳法の腕前では綺礼を凌駕する。 冬木の聖杯を下賎の輩から遠ざけ本来の用途に用いるため、古くから親交のある遠坂と共謀して時臣を聖杯戦争の勝者へ導かんと画策する。過去の聖杯戦争においてリタイアした者が使い残した令呪を有しており、彼の判断でその令呪をマスターに委譲する権利を持っている。しかしケイネスに令呪を譲渡した際に、彼によって射殺され、残った令呪は息子・綺礼が遺言を読み取り受け継ぐことになる。 『Fate/hollow ataraxia』、『Fate/Apocrypha』、『Fate/strange Fake』でもその存在が言及されている。
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アサシン陣営
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「Fate/strange Fake」の記事における「アサシン陣営」の解説
ジェスター・カルトゥーレ(Jester Karture) アサシンのマスター。「六連男装」の異名を持つ死徒。召喚直後に弟子の魔術師たち諸共殺される形でアサシンに離反されるが、その純粋すぎる信念に異常なまでの感動を覚え、以後はそれを肉体的・精神的に陥落させることに執着する。 体内に6つの概念核(魂)を備えており、それを入れ替えることによって体を変換して使い分ける能力を持っている。魔術師としての概念核はアサシンによって破壊されており、以後は死徒の体を主体として行動する。死徒としては、人間を吸収する赤い影を操る能力を持つ。また、逃亡や攪乱のために10歳ほどの少年や赤毛の人狼の姿にも変身している。本来の姿は女性であり、全ての概念核を使い切ると本来の姿に戻る。 アサシン 身長:163cm / 体重:53kg / 属性:秩序・善 パラメータ: 筋力:C / 耐久:B / 敏捷:A / 魔力:C / 幸運:D / 宝具:B+ スキル: 気配遮断:A- / 狂信:A 偽りの聖杯戦争における暗殺者のサーヴァント。黒いローブを纏った「美しき暗殺者」の女性。ジェスターによって召喚されたが、即座に弟子ごと殺害して出奔し、単独行動をとる。 その生きた時代は19代目の山の翁「百の貌」のハサン・サッバーハの時代と重なる。女性ながらその熱烈な信仰心によって教団の長である「山の翁」を目指し、過去の「山の翁」が究めた18の奇跡を全て会得した狂信者。類稀な才覚であったがオリジナルの奇跡を生み出すことができず、なによりその異常な執心と才覚を恐れられたことから19代目の「山の翁」となることはできなかった。信仰に対しては謙虚であり、「山の翁」になれなかったことも「己の信仰の未熟」としか捉えていない。一方で異端には厳しく、異教徒の信仰対象である聖杯も認めていない。そのため過去の聖杯戦争で「山の翁」たちが聖杯を求めたという事実を悲しみ、「山の翁」たちを狂わせた聖杯戦争と魔術師たちを殲滅することを目的としている。異端には厳しいものの、同じ神を崇める者を巻き込む、それでない者も改宗の芽があるかもしれないとの理由から見境のない殺戮は肯定しておらず、またそのあまりに一途な信仰心から伏して機会を伺うことができないという暗殺者としては致命的な欠点があり、彼女の暗殺者というより戦士に近い真っ直ぐな気質がハサンの名を継ぐことができなかった理由の一つにもなっている。 ジェスターからの出奔後は他の陣営のマスターや途中参加を目論む魔術師に対し襲撃を続けていたが、キャスター陣営襲撃の際にジェスターの生存と「自分が彼女の魔力で現界を維持している」という事実を知り、今度こそ彼女を討つため、聖杯への執着が薄かったセイバー、ランサー、シグマと休戦協定を結ぶ。 宝具は前述の18の御業の具現化である「幻想血統(ザバーニーヤ)」。ただし歴代の翁の奇跡とは多少の差異があり、性能もオリジナルに劣るもの・優るものが存在する。
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