ほろほろ鳥とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 同じ種類の言葉 > 生物 > > > ほろほろ鳥の意味・解説 

ほろほろ‐ちょう〔‐テウ〕【ほろほろ鳥/珠鶏】

読み方:ほろほろちょう

キジ目ホロホロチョウ科全長55センチ。体は丸く、黒に白の斑があり、顔・首は裸出して青い。尾は短く、けづめはない。家禽(かきん)化され食用。同科に7種があり、すべてアフリカサハラ砂漠以南分布

ほろほろ鳥/珠鶏の画像

ほろほろ鳥

作者浜田広介

収載図書椋鳥の夢―ひろすけ童話
出版社日本図書センター
刊行年月2006.4
シリーズ名わくわく!名作童話館


ホロホロチョウ

(ほろほろ鳥 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/03/26 01:01 UTC 版)

ホロホロチョウ
ホロホロチョウ Numida meleagris
保全状況評価
LEAST CONCERN
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 鳥綱 Aves
: キジ目 Galliformes
: ホロホロチョウ科 Numididae
: ホロホロチョウ属 Numida
Linnaeus, 1766
: ホロホロチョウ N. meleagris
学名
Numida meleagris
(Linnaeus, 1758)
和名
ホロホロチョウ
英名
Helmeted guineafowl
生息図

ホロホロチョウ(ほろほろ鳥、珠鶏、: Guinea fowl、学名:Numida meleagris)は、キジ目ホロホロチョウ科ホロホロチョウ属に分類される鳥類。本種のみでホロホロチョウ属を形成する。西アフリカ原産[1]。属名のNumidaは北アフリカの古代王国ヌミディアに由来する。種小名のN.meleagrisはホロホロチョウを意味するギリシャ語で、ギリシャ神話の英雄メレアグロスに由来する。

分布

アンゴライエメンウガンダエチオピアエリトリアガーナガボンカメルーンガンビアギアナギニアビサウケニアコートジボワールコンゴ共和国コンゴ民主共和国ザンビアシエラレオネジンバブエスーダンスワジランド赤道ギニアセネガルソマリアタンザニアチャド中央アフリカ共和国トーゴナイジェリアナミビアニジェールベナンボツワナブルキナファソブルンジマラウイマリ共和国南アフリカ共和国モザンビークモロッコリベリアルワンダレソト

形態

全長53cm。胴体は黒い羽毛に覆われ白い斑点が入る。

頭部に羽毛はなく、ケラチン質に覆われた骨質の突起がある。また咽頭部には赤や青の肉垂がある。雌雄はよく似ているが、肉垂と頭部の突起は雄の方が大きい。

家畜化されたホロホロチョウの羽色は、白、茶色、灰色など様々である。

生態

草原や開けた森林等に生息する。地表棲だが、抱卵中のメスを除いて夜間は樹上で眠る。群れを形成して生活し、2,000羽以上もの大規模な群れが確認されたこともある。横一列になって採食を行ったり、雛を囲んだり天敵から遠ざけるような形態をとることもある。繁殖期になるとオスは縄張りを持ち、群れは離散する。危険を感じると警戒音をあげたり走って逃げるが、短距離であれば飛翔することもできる。和名は江戸時代にオランダ船により持ち込まれたときに使われていた名称である「ポルポラート」が由来と考えられている。

食性は雑食で、昆虫類節足動物甲殻類果実種子等を食べる。

繁殖形態は卵生で、地面を掘り落ち葉や草等を敷いた巣を作り卵を産む。繁殖期になるとオス同士が追いかけあったり争う。メスのみが抱卵を行い、オスはその間別のメスと交尾を行う。雛の世話は雌雄とも行う。

Numida meleagris

ホロホロチョウ卵の特徴として、卵殻が厚いこと、卵白量が少なく卵黄比が高いこと、カラザが見えにくいことなどが挙げられる[1]

栄養的には卵黄の脂肪分が鶏卵より高く、レイン酸やリノレン酸などの不飽和脂肪酸の含有量が多い、卵黄中のコレステロール含量が鶏卵より少ないといった特徴がある[1]

人間との関係

肉生産や卵生産のため家禽(肉用家禽または卵用家禽)として飼育される[1]。ホロホロチョウ科の構成種の総称であるGuineafowl(「ギニアまたはニワトリ」の意、メスの場合は「ギニアのめん鳥」の意の"Guineahen")は家禽の原種である本種がアフリカ西部(ギニア湾)産であることに由来する。

肉用家禽としては、フランスイタリアではよく食されており、東欧でも生産量が多い[1]。日本では比較的入手が難しく、高級料理で提供されたり、燻製に加工して販売される[1]

家禽としてのホロホロチョウは、神経質な上に、寒さに弱いなど扱いに難しい部分もあるが、一方で病気には非常に強く、薬を使わなくても丈夫に育つという利点もある[2]。強健でニューカッスル病黒頭病などへの耐性も強い[1]

日本国内における飼育状況

日本国内でも飼育を試みる研究機関・農家が和歌山県岩手県の牧場や鹿児島県の南東に位置する与論島など、数地点存在する。しかし、繁殖には熱帯的な夏季の気候を要し、けたたましい鳴き声やショックに弱いことなどから、現時点では広い敷地が必要などの特性がある。また、日本人向けの料理としては今のところ、焼き鳥たたきなどに限られるなどレパートリーの開発が進んでおらず、ベンチャービジネスの素材としてしばしば脚光を浴びるものの、一般的に普及するには至っていない。しかし近年、鹿児島県の与論島では完全国内畜産内生産が行えるようになり、卵や缶詰などの精肉以外でもお中元などで一般人向けに販売を始めている。和歌山県農林水産総合技術センター畜産試験場・養鶏研究所は、全国で唯一ホロホロチョウの飼養研究を行う畜産試験場である。

画像

脚注

参考文献

  • 『原色ワイド図鑑4 鳥』、学習研究社、1984年、102頁。
  • 『動物大百科7 鳥類I』、平凡社、1986年、148-151、154頁。
  • 『小学館の図鑑NEO 鳥』、小学館、2002年、127頁。

関連項目

外部リンク


ほろほろ鳥

出典:『Wiktionary』 (2021/07/28 13:23 UTC 版)

語源

名詞

ホロホロチョウ異表記: ほろほろ鳥珠鶏

  1. キジ目ホロホロチョウ属に属す一種学名: Numida meleagris

翻訳


「ほろほろ鳥」の例文・使い方・用例・文例

  • ほろほろ鳥という
Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。



ほろほろ鳥と同じ種類の言葉


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ほろほろ鳥」の関連用語

ほろほろ鳥のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ほろほろ鳥のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのホロホロチョウ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Text is available under Creative Commons Attribution-ShareAlike (CC-BY-SA) and/or GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblioに掲載されている「Wiktionary日本語版(日本語カテゴリ)」の記事は、Wiktionaryのほろほろ鳥 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、Creative Commons Attribution-ShareAlike (CC-BY-SA)もしくはGNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS