メレアグロスの最期
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/10/07 07:12 UTC 版)
メレアグロスは殺した猪の皮をはぎ、一番の手柄はアタランテーであるとして皮をアタランテーに与えた。これに対して、メレアグロスの叔父プレークシッポスは、とどめを刺したメレアグロスが手柄をだれかに譲るのなら、名誉の皮はオイネウスの義弟である自分のものだと主張し、やはり叔父のトクセウスは、はじめに猪の血を流したのはアタランテーではなくイーピクレースだったとして、同調した。この争いの結果、ついにメレアグロスは二人を殺してしまった。アルタイアーには他にも兄弟がいて、メレアグロスと戦いとなった。 息子が自分の兄弟たちを殺したと知ったアルタイアーは、メレアグロスを呪い、しまってあった薪を燃えさかる炉に投げ入れた。このときメレアグロスは、戦いの最中であったが、たちまち焼け付くような痛みを感じた。メレアグロスは痛みに耐えながら戦ったが、薪が燃え尽きたとき、ついに敵に殺された。 アルタイアーとクレオパトラーは首を吊って自死し、メレアグロスの姉妹たち(メレアグリデス)は声を上げて嘆き悲しんだ。アルテミスはメレアグロスの姉妹たちをほろほろ鳥の姿に変えた。このとき、ディオニューソスはアルテミスに対し、デーイアネイラが自分とアルタイアーの子であると告げ、彼女と仲のよいゴルゲーの二人だけは鳥にされなかったという。
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