メレアグロスの『花冠』とは? わかりやすく解説

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メレアグロスの『花冠』

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/02 03:01 UTC 版)

ガダラのメレアグロス」の記事における「メレアグロスの『花冠』」の解説

メレアグロスは、『花冠』(古代ギリシア語: Στέφανος、ステパノス)と題した詩のアンソロジー本で有名である。アテネのポレモン(英語版)(別名イリウムのポレモン)やその他の人物が、特定の主題について、記念碑的な碑銘文や、詩作品集成早くから作ってはいたが、メレアグロス包括的な作品集成を初め作り出した。彼は、先行する2世紀前の各抒情詩人時代から彼自身時代に至るまで、46人のギリシア詩人によるエピグラム詩を集成した。彼の集成題名は、小さな美し詩作品を、花々植物比喩する、一般的な比較念頭して付けられている。詞華集は、詩作品のあいだで作者主題交互に結びつけた芸術的な配置持っていた。アンソロジーの「序文」において、メレアグロス様々な花や灌木香草の名称を、いわば紋章としてすべての詩人の名前に結びつけている。それは、例え次のようになっていた。『花冠序文冒頭部分: いとも親愛なるムーサ女神よ、御身は誰へと、この詩歌果実を齎さんとするか。はた、このうたの花冠編み上げしは誰か? そはメレアグロス栄えあるディオクレース記念にとて、丹精込めてここに編み上げぬ数多アニュテー百合編み込み、それに劣らぬモイローの花を。サッポーの花は多くなけども、そは薔薇の花英。またナルキッソス水仙)を。そはメラニッピデースの詩の明澄には余りに重けれど。はたシモーニデース薔薇若枝を。こうしてメレアグロスこと、ノッシス甘く香る愛らしいあやめの花を編み込み、愛神エロース蝋板がその愛にて溶けぬ。香り優れしリアノスの詩はマヨラマとなり、エーリンナ乙女の肌持つ、甘きクロッカスを。朗唱詩人の花、アルカイオスヒヤシンス風信子)を、かくてサモス月桂樹深緑が飾る小枝をば…… — メレアグロス花冠序文『ギリシア詞華集』IV巻1章所収) メレアグロスの『花冠』を元として、時代と共に様々な詩集アンソロジー加わって行き、やがて『ギリシア詞華集』(Anthologia Graeca)と呼ばれる浩瀚古代ギリシア詞華集誕生した元になったメレアグロスの『花冠』は、それ自体としては輪郭不明となったが、『詞華集』を構成するオリジナルルーツとして継承され生き残った

※この「メレアグロスの『花冠』」の解説は、「ガダラのメレアグロス」の解説の一部です。
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