『ギリシア詞華集』
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「ギリシア詞華集」の記事における「『ギリシア詞華集』」の解説
1754年、ドイツの古典学者ライスケ(英語版)が、この『パラティン詞華集』全15巻を校訂すると同時に、『プラヌデス詞華集』の追加詩を第16巻として増補し、『ギリシア詞華集』(羅: Anthologiae Graecae a Constantino Cephala conditae libri tres つまり Anthologia Graeca) と題して刊本を出した。これにより『プラヌデス詞華集』は用済みとなった。 1794年から1814年、ドイツの古典学者ヤコプス(英語版)が、この『ギリシア詞華集』に更に注釈を加えた版を刊行した。1864年から1890年には、ドイツの古典学者デュブナー(英語版)が、ラテン語訳を付した版を刊行した。以後、このヤコプス版とデュブナー版に基づいて、ロウブ版やビュデ(英語版)版など諸言語の翻訳が出た。これらの他にも多くの版が出た。しかしながら、それぞれに校訂や解釈の差が大きい。 18世紀以降の受容者としては、トマス・グレイ、サミュエル・ジョンソン、サント・ブーヴ、ピエール・ルイス、プーシキン、バーチュシュコフ(英語版)らが挙げられる。ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)も英訳と仏訳を通じて受容していた。 日本語では、名訳と評される呉茂一の抄訳が1938年からある。2010年代には沓掛良彦が全訳を成し遂げた。
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