『ギリシア案内記』
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「パウサニアス (地理学者)」の記事における「『ギリシア案内記』」の解説
『ギリシア案内記』(Ελλάδος περιήγησις)はパウサニアスがギリシア各地で直接見聞してまとめた旅行記で、全10巻からなる。『ヘラスのペリヘゲシス』、『ギリシア記』、『ギリシア誌』などとも呼ばれる。成立年代は160年から176年頃と推定されている。 オリュンピアやデルポイの神域に関する記述では、古代オリンピックやピューティア大祭などの競技会の施設や優勝者を記念する彫像などについて、逸話も交えて描写している。 同時代からの評価はきわめて限られたものであったと考えられている。 これに対して、近代に入って以降は考古学や美術史の分野で注目されるようになった。特にハインリヒ・シュリーマンはホメロスとパウサニアスの記述を参照しながらミケーネの発掘に臨んだことで知られている。
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