殺戮の女神エニューオー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/10 07:15 UTC 版)
「エニューオー」の記事における「殺戮の女神エニューオー」の解説
殺戮および戦闘の女神で、エニューアリオス(戦いの神アレースの別名)の女性形である。ギリシア神話の争いの女神エリスと同一視されている。またローマ神話のベローナと同一視されている。 エニューオーは「都市の破壊者」の別名によって知られる古代のケールあるいはダイモーンで、ヘーシオドス『ヘーラクレースの盾(英語版)』に描かれたように、しばしば血にまみれ武器を携えた姿で描かれた。アテーナーと名を並べて語られるほど強く恐ろしい戦女神である。戦争の神アレースの供として戦場に立ち、残忍な「キュドイモス(乱戦)」を従えている、アーレスの母とも娘とも姉妹とも様々に言われてきた。 パウサニアス『ギリシア案内記』1巻8章4節では、アテナイのケラメイコスにはアレースの神殿があり、祭神アレース像、アプロディーテー像、アテーナー像と並び、プラクシテレスの息子たちが制作したエニューオー像があったとされる。
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