『ギュルヴィたぶらかし』
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「ナンナ (北欧神話)」の記事における「『ギュルヴィたぶらかし』」の解説
『ギュルヴィたぶらかし』によると、バルドルがロキの裏切りによって盲目の神ヘズに誤って殺されたとき、彼女は悲しみに打ち倒されて死んだ。その後彼女は、バルドルと並んで、彼の船フリングホルニの上の火葬用積み薪(en)に置かれ、海へと送り出された。後に、ヘルモーズが黄泉の国からバルドルを連れ戻すべくバルドルの探索に出発し、ヘルの館に入った時、彼はバルドルがナンナと並んで高位の席にいるのを見た。2人はヘルモーズに他の神々への贈り物を届けさせた。それらは、フリッグへの布、フッラへの指輪、それらに加えて、バルドルによってオーディンへ送り返されるドラウプニルであった。
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『ギュルヴィたぶらかし』
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/06 16:10 UTC 版)
「バルドル」の記事における「『ギュルヴィたぶらかし』」の解説
『スノッリのエッダ』第一部『ギュルヴィたぶらかし』では、『古エッダ』とはまた異なるエピソードが語られている。 バルドルは神々の中でもっとも美しく万人に愛された。ある日から悪夢を見るようになると、これを心配した母フリッグは世界中の生物・無生物に彼を傷つけないよう約束させた。そのため、いかなる武器でも彼を傷つけることは出来なくなった。だがこのとき実は、たった一つ、ヤドリギだけは若すぎて契約が出来ていなかった。 傷つかなくなったバルドルを祝い、神々はバルドルに様々なものを投げつけるという娯楽にふけっていた。だが、ヤドリギのことを知ったロキが、バルドルの兄弟で盲目のために遊戯の輪から外れていた神ヘズをたぶらかし、ヤドリギ(ミスティルテイン)を投げさせた。これによりバルドルは命を落としてしまった。 これを嘆いたフリッグに応えて、バルドルの弟のヘルモーズが死の国ヘルヘイムへ向かい、女王ヘルに彼を生き返らせてくれと頼んだ。ヘルは「本当に、全世界の者が彼のために泣いているというならば生き返らせてやろう」と約束した。 フリッグの頼みで、本当に全世界のあらゆる生物・無生物が彼のために泣いた。ところが、たった一人、巨人の女セック(ソック)が泣かなかったのでバルドルは戻ってこなかった。このセックの正体は実はロキで、このことから彼は神々に捕らえられ罰を受けることになった。 バルドルの死によって光を失った世界は、やがてラグナロクを迎える。『ギュルヴィたぶらかし』及び『古エッダ』の『巫女の予言』の伝えるところでは、オージンをはじめとして多くの神が死に、世界は滅ぶ。やがて新しい大地が浮かんでくると、バルドルはヘズと共によみがえってくる。
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『ギュルヴィたぶらかし』
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「フリズスキャールヴ」の記事における「『ギュルヴィたぶらかし』」の解説
『散文のエッダ』第一部『ギュルヴィたぶらかし』の4箇所で、スノッリ・ストゥルルソンはこの高座に言及している。 最初にスノッリは、むしろ住居として紹介するようである。(第9章) 「フリズスキャールヴと呼ばれる住居がある。そして、万物の父がその高座に座った時、全世界を見渡し、あらゆる人々の行為を視界にとらえ、彼が見たすべての物事を知った。」 また、後のほうでは、フリズスキャールヴ自体が高座だとはっきりと謳っている。(第17章) 「ヴァーラスキャールヴと名付けられた、もう一つの巨大な住居があり、オーディンがそれを占有する。神々がそれを造り、純銀で葺いた。そして、その広間の中にあるのがフリズスキャールヴで、そのように呼ばれる高座である。万物の父がその高座に座るときはいつでも、地上すべてを眺めている。」 フリズスキャールヴに関する3番目の記載は、『スキールニルの歌』から引用したゲルズへの求婚をスノッリが語る箇所である(第37章。詳細は次節)。 最後にスノッリは、ロキがバルドルを殺したことで神々の元から逃げた後、オーディンがフリズスキャールヴから世界を眺めることで彼の潜伏先を発見したことを語っている。(第50章)
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