求婚の使者として
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/10/21 01:45 UTC 版)
彼は、フレイが巨人ギュミルの娘ゲルズへ求婚するための使者としてヨトゥンヘイムに出向き、その褒美としてフレイから剣を与えられた。そのため、フレイはラグナロクの際、剣が無く、鹿の角でスルトと戦うことになる。この経緯は『スノッリのエッダ』第一部『ギュルヴィたぶらかし』37章で語られている。 『スキールニルの歌』においても同じ出来事が語られるが、この物語でスキールニルは、ヨトゥンヘイムへの危険な旅を成功させるためにフレイの剣と馬を貰い受けたいと申し出て、フレイはこれを快く承諾している。旅が終わった後にスキールニルが剣と馬をフレイに返したというエピソードはないため、『ギュルヴィたぶらかし』同様、褒美として与えられた可能性がある。なお、ゲルズの家を囲む暗く揺らめく炎も乗り越えられるとされるこの馬が、スールルにおいてフレイの馬といわれるブローズグホーヴィと同じ馬かは不明である。
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