求婚の歴史と現在
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/15 09:44 UTC 版)
産業革命以前の欧米では、夜、未婚の男性が意中の女性の家を訪問し、家主の承諾を得て肉体関係を持つことなく同じベッドで夜更しをするバンドリングという庶民の風習があった。南ヨーロッパでは、求婚者が夜に意中の女性の家を訪れ、軒下でセレナーデを歌う同種の習わしがあった。バンドリングは公式の婚約とは異なるが、結婚に至る確率が高まる儀礼であった。女性の純潔を守るために幾つもの規定を設けた地域があり、親が寝ずの番をした逸話も残されている。教会の影響力が下るに連れて純潔を守りつつ婚前交渉をするという意義も薄れてしまい、19世紀にはバンドリングの風習は消滅していった。 日本も平安時代から男性から求婚の文を送るのが主流であった。女性の親側から申し込むことは可能であった。しかし、近代以降に女性が活発に恋愛できる時代になると、男性から求婚を待たなければ結婚できないという状態に異を唱えた。「『赤毛のアン』にも「恋人からプロポーズされなければ自分からプロポーズする」と主張する女性が登場する。
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