求愛ディスプレイ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/08/09 17:12 UTC 版)
「ルリオーストラリアムシクイ」の記事における「求愛ディスプレイ」の解説
ルリオーストラリアムシクイのオスによる求愛ディスプレイがいくつか記録されている。タツノオトシゴ(seahorse)のようにうねるような行動から名付けられた'sea horse flight'(タツノオトシゴ飛翔の意)はそのようなディスプレイの一つである。この不自然な飛翔の間、オスは首を膨らませ、頭部の羽毛を立たせながら、水平から垂直に体を傾かせ、そしてゆっくりと下降し、地上に降り立った後に羽を素早く打ちながら飛び跳ねる。'face fan'ディスプレイは活動的で性的なディスプレイの一部としてみられる。これは、青色の耳羽を逆立てるようにすることにより、大きく見せる行動である。繁殖期の間、この種やオーストラリアムシクイ類のオスは、羽毛とのコントラストを際立たせるために黄色の花びらをくわえ、メスにそれを見せびらかす。花びらは、求愛ディスプレイの一部であり、オスから、なわばり内や他のなわばりのメスにプレゼントされる。 繁殖期以外でも、オスはときおり、自身を売り込むためと考えられているが、なわばり外のメスへ花びらを見せることがある。 オーストラリアムシクイ類は一夫一婦制であるが、同時に浮気性でもある。つがいは生涯にわたり同じであるが、オスもメスも、普段から他の個体と交尾を行う。つまり、若鳥の一部は、群れ外からやってくるオスが父親となっていることがあるのである。若鳥は常に単独のつがいによって育てられるわけではなく、他のつがいの補助をしているメスと交尾をした他のオスとともに育てられる。
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