ピューティア大祭
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ピューティア大祭(ピューティアたいさい、英語:Pythian Festival、または、Pythian Games)は古代ギリシアの大祭で、デルポイの聖地に全ギリシアから市民が訪れて開催されたアポローン神の祭儀である。ピュティア競技祭ともいう[1]。大祭は8年に一度開催される音楽競技を奉納していたが、後に隣接し、重税を課す都市クリッサとの戦争に勝利してからは体育競技を加え4年に一度の大祭に変更される。アポローンを称えるために、芸術分野の競技や、後にはオリュンピア大祭と似て、全ギリシア的に祝われた4つの古代競技祭典中の一つでもあった。
- ^ a b c 真田久、宮下憲、嵯峨寿「アテネオリンピック 2004の文化的側面 (<特集 アテネオリンピック・パラリンピック>)」『体育科学系紀要』第28巻、筑波大学体育科学系、2005年3月、129-139頁、CRID 1050282677523573504、hdl:2241/11385、ISSN 03867129、2022年9月16日閲覧。
- 1 ピューティア大祭とは
- 2 ピューティア大祭の概要
- 3 近代デルポイ競技
ピューティア大祭
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アポローンを讃える祭事はギリシアで広く行われていた。特に有名なのはデルポイを開催地として行われていたピューティア大祭であり、4年に1度、古代オリンピックの開催年と被らないように開かれた。音楽演奏の競技が最初に行われていたが、やがてキタラーの伴奏付きの歌唱や、フルートの演奏、フルートの伴奏による歌唱などが加わった。更に、演劇の上演コンクールや、詩や散文作品の朗読競技が行われ、紀元前582年以降では、オリュンピア大祭に倣って、各種の運動競技も加わり、また戦車(チャリオット)による競争も加わるようになった。 これらの数々の競技には、全ギリシアから参加者やその見物人が集まり、古代ギリシアの国際親善の場とも機会ともなった。各種競技の優勝者には、アポローンの聖樹であるダプネーつまり月桂樹の葉で飾られた冠が贈られ、これを「月桂冠」と称した。
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