キタラとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > デジタル大辞泉 > キタラの意味・解説 

キタラ【(ギリシャ)kithara】

読み方:きたら

リラから発達した古代ギリシャ撥弦楽器共鳴胴に立てた2本の腕木横木で結び、横木胴の間に5〜11本の弦を張ったもの。


キタラ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/09/11 01:54 UTC 版)

キタラを持つアポローン

キタラ古希: κιθάρα, kitharā)は、ツィターなどの系列にある古代ギリシア弦楽器である。キタラーとも。ラテン語では「cithara」と綴られ、キタラまたは中世以降はチタラと発音される。近代ギリシア語では本来の意味を失って、ギターを意味する言葉になっている。

概説

キタラは 7弦のリラλυρα)が職業用に変化したものである。民衆楽器として使われたより単純な「リラ」とは違って、キタラは主として演奏専門の楽人が使用した(キタロードス、kitharoidos、kitharode を参照)。バルビトス(en:barbitos)という楽器もあり、低音専門のキタラの一種で、東エーゲ海や古代小アジアでは一般に使われていた。

構造

キタラは、等幅の肋材または側面板で繋がれた、平面状または僅かに湾曲のある二枚の共鳴飾板からなる、厚みのある木製の共鳴箱(EN)を備えていた。上部において、弦は調音横棒(ズュゴン、zugon )の周りか、棒の上で糸通しされた環に結びつけられていた。あるいは、ペグの周りに巻き付けられていた。弦の他方の端は、平たいブリッジを通り越した後、緒止め板にしっかり固定されていた。ブリッジと緒止め板が一体になっている場合もあった。

演奏

キタラは、右手に持った堅いプレクトラム(爪、Plectrum)で演奏した。右腕の肱は外に延ばし、掌は内側に曲げ、一方、演奏外の音の弦は左手の指をまっすぐに伸ばして消音した。

キタラは主として、舞踊や、叙事詩の朗誦、吟唱詩(ラプソディ)、頌歌(オーデー)、また抒情歌に伴奏して演奏した。キタラはまた、歓迎会や宴会、国の公的競技、そして技量の試験などにおいてはソロで奏でられた。

関連項目

外部リンク


「キタラ」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「キタラ」の関連用語

キタラのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



キタラのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのキタラ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS