『プラヌデス詞華集』と『パラティン詞華集』とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > ウィキペディア小見出し辞書 > 『プラヌデス詞華集』と『パラティン詞華集』の意味・解説 

『プラヌデス詞華集』と『パラティン詞華集』

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/23 18:32 UTC 版)

ギリシア詞華集」の記事における「『プラヌデス詞華集』と『パラティン詞華集』」の解説

マケドニア朝ルネサンス期の900年頃、学者コンスタンティノス・ケパラス(ドイツ語版)が、上記の『花冠』などから詩を更に選出して、集大成的な選集編纂した題名巻数不明)。980年頃、逸名の学者(または学者たち)が、このケパラス選集改訂増補して、全15巻約3700篇からなる増補版ケパラス選集編纂したビザンツ末期1299年学僧マクシモス・プラヌデス(英語版)が、この増補版ケパラス選集から多くの詩(特に稚児愛詩)を削除する同時に400篇を追加して、全7巻約2400からなる選集通称『プラヌデス詞華集英語版)』(羅: Anthologia Planudea) を編纂した。この『プラヌデス詞華集』は、詩の内容改変加えたり、秀詩を削除したり、校訂粗雑だったりするなど問題が多いと評されるルネサンス期ヨーロッパでは、この『プラヌデス詞華集』が盛んに受容された。写本流布した後、1494年印刷業者のロレンツォ・フランチェスコ・ディ・アロパ(英語版)が、ビザンツからの亡命学者ラスカリス(英語版)の協力のもと、最初刊本出した以降アルド・マヌーツィオアンリ・エティエンヌ刊本出した主な受容者として、グロティウスポリツィアーノエラスムストマス・モアアルチャート、ニコラ・ブルボン(英語版)、ジャン・ドラ、デュベレー、バイフロンサール、マルッロ(英語版)、パンノニウス(英語版)、メランヒトン挙げられる。彼らにより『プラヌデス詞華集』の翻訳引用エピグラム自作が行われた。 『プラヌデス詞華集』が広く受容された一方、ケパラス選集増補版ケパラス選集早期散逸して全く読まれなかった。そのような中、1606年当時19歳古典学者サルマシウス(英語版)が、ハイデルベルク選帝侯プファルツ伯図書館(ビブリオテカ・パラティナ(英語版))にて、増補版ケパラス選集唯一現存する古写本通称パラティン詞華集英語版)』(『パラティナ詞華集』とも。羅: Anthologia Palatina) を発見したしかしながら、この『パラティン詞華集』は発見後も特に複製されず、引き続き『プラヌデス詞華集』が読まれ続けた。なお、『パラティン詞華集』の内容オリジナル増補版ケパラス選集やケパラス選集どれほど同じかは不明だが、おおよそ同じものとして扱われる

※この「『プラヌデス詞華集』と『パラティン詞華集』」の解説は、「ギリシア詞華集」の解説の一部です。
「『プラヌデス詞華集』と『パラティン詞華集』」を含む「ギリシア詞華集」の記事については、「ギリシア詞華集」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「『プラヌデス詞華集』と『パラティン詞華集』」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「『プラヌデス詞華集』と『パラティン詞華集』」の関連用語

1
ギリシア詞華集 百科事典
16% |||||

『プラヌデス詞華集』と『パラティン詞華集』のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



『プラヌデス詞華集』と『パラティン詞華集』のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのギリシア詞華集 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS