相鉄20000系電車とは? わかりやすく解説

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相鉄20000系電車

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/12 03:06 UTC 版)

相鉄20000系電車(そうてつ20000けいでんしゃ)は、2018年平成30年)2月11日に営業運転を開始した相模鉄道(相鉄)の通勤型電車。本項では、本系列の8両編成版である相鉄21000系電車についても記述する(#21000系を参照)。


注釈

  1. ^ 厳密にいえば第7編成のみ2021年入籍。
  2. ^ a b c d 1次車製造時の情報。『車両技術』 255号 (2018年3月) 「相模鉄道 20000系直流電車」 pp.84-105 より。
  3. ^ JR直通線(JR東日本の車両をベースとした別形式の12000系を導入)の方が先に開業している(JR直通線:2019年11月30日、東急直通線:2023年3月18日)が、過去に相鉄線ではJR東日本の車両をベースとした通勤形電車(10000系および11000系)の導入実績があり、規格の共通部分も多いJR東日本線に対して、東急線やその先の都営地下鉄三田線東京メトロ南北線などでは規格に異なる箇所が多く、これまで採用したことがない新たな装置の導入なども必要となるため、試験・訓練期間などを考慮して東急直通線用の車両(本系列)を1編成のみ先行導入した[1][2]。なお、本系列の第2編成以降については先に12000系の新造を行い一定数出揃ったのちに20000系を一部仕様変更し、第1編成と同じく東横線対応の10両編成の他、目黒線および三田線・南北線対応の8両編成も新たに加えての増備を再開する方針であった[3][4]が、後述の通り8両編成の車両については21000系を導入する計画に変更されている。
  4. ^ 車両のコンセプトは「ネイビー色で車両の色を統一する」、「横浜らしさのある車両の顔をデザインする」、「文化と心地よさを感じさせる車両と照明」の3つを定めて検討している。
  5. ^ 20000系では各妻面の両側(先頭部のみ側開戸脇)に配置
  6. ^ 中間車は妻面の片側が、先頭車は先頭部のものが車端から2つ目のドア下付近へ移されている。
  7. ^ 地域情報サイト「一般社団法人 地域インターネット新聞社」が運営している『横浜日吉新聞』の記事では「車体の幅を目黒線に合わせるため、相鉄の従来車両より小さくしたという」記述がある[22]。また、記事内の画像に掲載されている、相鉄が本系列の報道公開時に掲示したパネルに「一番狭い目黒線対応としている」とある[23]ことから、本系列が「相互直通運転における目黒線・南北線・三田線・埼玉高速鉄道線・相鉄線との直通車両申し合わせ事項」に基づいた規格であることが検証できる[22]
  8. ^ 相模鉄道の車両で車両下部の裾絞りのない車体を採用したのは7000系以来であり、車体幅2,770 mmは20 m車で最も狭い。
  9. ^ 一般的な条件の写真撮影において、表示が切れにくい(表示器の文字が欠けにくい)ものを採用している[24]
  10. ^ 11000系ではこのほかにも壁面・床面や袖仕切りの色も変更されていた。
  11. ^ 12000系では一般部は灰色とされていた。
  12. ^ 9000系以前はガラスミラーであった。
  13. ^ 個別ドア操作スイッチを設置するのは大手私鉄全体でも西武4000系電車阪神5700系電車阪神5500系電車(更新車)・西武40000系電車に次いで3社5車種目(21000系で6車種目)。
  14. ^ 11000系では全て車内から見て右側に開いていたが、本系列では全て海側に開く。
  15. ^ 1両あたり4組8枚で、鴨居部に設置した場合と数は変わらない。
  16. ^ 20102×10以降では、ねじの数が異なる。
  17. ^ 銘板の表示は20102×10より変更。
  18. ^ 補助電源装置全体とSIV装置単体で形式が異なる。
  19. ^ ミリ波受信装置は20000系と21000系で設置位置が異なる。
  20. ^ 21000系は設置済のため、20000系のみ実施。
  21. ^ a b c 他系列でも実施されている。
  22. ^ なお、当時唯一現存した20101×10は改正前日に運用を離脱しており、運用復帰は2020年4月20日となっている。
  23. ^ これに先立って4月に20105×10で試験的に実施された、直通先への貸出へ用いられた20107×10は5月、同じく21101×8は6月に実施されている。
  24. ^ 東横線系統における相鉄線直通の運用範囲は東武東上線までだが、本形式は東上線には乗り入れできない。また、東横線と一体的に運行されている横浜高速鉄道みなとみらい線へは入線可能であり、ダイヤ乱れによる東急車の代走で入線することもある。また、有楽町線小竹向原駅 - 新木場駅間での定期運用はないが、ダイヤ乱れ時に乗り入れることがある。 また、直通開始前に東京メトロに貸し出された際には試運転で乗り入れを行っていた。
  25. ^ 相鉄線内のみ。ただし、回送は1往復定期運用がある。
  26. ^ a b c 1次車製造時の情報。相鉄21000系デビュー記念入場券 車両諸元表 より。

出典

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