導かれし者たち
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「ドラゴンクエストIV 導かれし者たち」の記事における「導かれし者たち」の解説
運命に導かれた8人の人物。物語の中心であり味方パーティーに加わる人物である。 主人公〔勇者〕 声 - 金丸淳一(CDシアター版) / 草尾毅(大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL) 演 - 山口法仁(『ライブスペクタクルツアー』) 本作の主人公。第五章以降で登場する。17歳。名前はゲームスタート時にプレイヤーが自由に付けることができる。 かつてブランカの北に住んでいた木こりの男と天空から舞い降りた天空人の女との間に生まれた混血児で、両親の所在については父は雷に打たれて死に、母は天空に連れ戻されたとされている。自らの出生の秘密を知ることなく、ブランカ北にある人里離れた山奥の村で養父母や村人に守られながら育てられたが、謎の詩人(FC版の頃から、デスピサロとの同一性が仄めかされているが、リメイク版ではグラフィックがピサロとして描かれている)に村を発見され、デスピサロに村を襲われ滅ぼされ、幼馴染のシンシアも失い、仇をとるべくひとりで旅立つ。また、リメイク版では「序章」にて平和に暮らし剣術稽古に励みながらシンシアと楽しく戯れている幸せだった頃の主人公の姿が描かれる。世界に平和を取り戻したあと、その血筋は遥か未来である続編『V』の花嫁とその子どもたちに受け継がれたとされる。 多くの武具を装備することができるほか、ギラ・イオラなどの攻撃呪文、ベホイミ・ベホマズンなどの回復呪文、マホステ・アストロンなどの補助呪文をはじめ、勇者専用のデイン系攻撃呪文、そして5章頭でシンシアが自ら囮になるため使用した能力であり、他人に化けられるモシャスなども使える(リメイク版ではギガソードに変更)。ステータスは特にHPやMP、ちからがバランスよく高いが、HPはライアン、ちからと素早さはアリーナ、MPはマーニャに劣り専門家の仲間には及ばない(DS版では最高レベルになるとHPはライアンを超える)。 前作と同様、ゲームスタート時に性別を選択できる。今作では男女でグラフィックが別々となっている。男女どちらを選択しても覚える呪文や能力などに違いはないが、女性を選択した場合にのみ装備できる武器防具もある。装備品としての特徴はスライムピアスであり、男性は左耳のみ。女性はつけていなかったがリメイク版では両耳につけている。 ライアン〔戦士〕 声 - 小川真司(CDシアター版) / 杉田智和(『ヒーローズ』・『ヒーローズII』) バトランド王国の王宮戦士のひとり。第一章で登場し、ゲームスタート時にプレイヤーが最初に操作することになる。 立派なカイゼル髭に戦士らしい鋭い目つきをした壮年の男で、王宮戦士の中で唯一ピンク色の鎧を着ている。鍛え抜かれた屈強な肉体と勇敢な魂を持っており、数々の武勲をうち立てた一流の戦士で、王からの信頼も非常に厚い。現在では若い戦士たちの指導にも従事している。バトランド王の命令により、イムルの村で起きた子供失踪事件の真相を追うために旅立つ。事件解決後は伝説の勇者を探すために旅立つ。 第五章ではキングレオ城に単身で乗り込んだところで勇者たちと出会い、キングレオが倒されたあとに主人公(勇者)たちの仲間になる。 専業の戦士であるためにちからは強いが、すばやさは低く、呪文は一切使用できない。レベルが上がることで仲間の中でHPが最も高くなる(ただしDS版およびPS版では勇者やピサロに最高レベルでのHPは負ける)。多くの強力な武具を装備可能で、装備を充実させることで肉弾戦において強さを発揮する。 独身だが若かりし頃は女性にもてたという。 アリーナ〔姫〕 声 - 吉田古奈美(CDシアター版) / 中川翔子(『ヒーローズ』・『ヒーローズII』) 演 - 中川翔子(『ライブスペクタクルツアー』) サントハイム王国の姫。第二章で初登場する。武闘家としての天性の才能がある。16歳。特徴は赤毛色のクルクルヘアーとパッチリした目・お姫様らしいとんがり帽子とマント姿。性格は根は素直で優しいが、おてんばで無鉄砲。普段の言葉使いは明るく気さくで一国の姫であることを感じさせないが、リメイク版では国王である父親の言動を表す際に尊敬語(「言う」→「おっしゃる」)を使うなど、王女らしい育ちの良さを伺わせる言葉遣いもきちんとする。 城内ではもはや自分に敵う相手がいないため、腕試しのために外出しようとするが、王の命令により兵士に外出を阻止される。以前城を出ようとして壊して仮修復した自室の壁を再び破壊し、城から見つからぬよう脱出したものの、脱走に気づいたクリフトとブライに追いつかれ、そのまま二人を連れて旅立つ。やがて王の理解を得て自由に外出することを許され、隣国エンドールにわたり、武術大会で優勝するが、サントハイム城の住人が突然全員失踪し、その謎を見つけるためにクリフト・ブライとともに新たなる旅に出る。 第五章ではミントスでクリフトが病気に倒れたため、自らソレッタ南の洞窟へ出向き、万病に効くというパデキアの種を探しにゆく。リメイク版では勇者の目の前で扉を蹴り壊すなど怪力の持ち主であることをアピールしている。勇者がパデキアの根っこを持ち帰りクリフトを回復させた後はデスピサロを探すという共通の目的を持っていることから、主人公の仲間に加わる。 装備できる武器防具は武闘家専用の武器と比較的軽装の武具に限られ、盾は装備できず、呪文も使えないが、ちからとすばやさが驚異的に伸び、レベルが上がることで会心の一撃を出す確率が高くなる。DS版では会心の一撃が出る確率がやや低くなった。 血液型はA型。 クリフト〔神官〕 声 - 中村大樹(CDシアター版) / 緑川光(『ヒーローズ』・『ヒーローズII』) 演 - 福地教光(『ライブスペクタクルツアー』) サントハイム城に仕える若き男性神官。第二章で初登場する。 丈の長い帽子・服共に緑を基調とした制服を着て、背中には剣を背負っている。神学校をトップで卒業した秀才で、城を飛び出したアリーナを追って彼女のお供をする。 第五章ではミントスにて重い病に倒れるが、主人公たちの持ってきたパデキアの根っこによって回復し、アリーナとともに一行の仲間に加わる。 FC版では賢く心の優しいエリート神官で女性に人気が高いという設定であった。しかし、FC版のゲーム内で一言だけアリーナに思いを寄せているともとれる台詞があったため、『4コママンガ劇場』では新山たかしやすずや那智などの漫画家によりアリーナに片想いしているというネタや設定が付けられた。リメイク版ではその設定が公式になり、仲間会話システムで頻繁にその種の台詞を発するようになったほか、キャラクターの個性を出すため高所恐怖症などの設定が採用され、アリーナ姫に恋する頼りない性格に変更された。また仲間会話の中では神官らしく、時折新約聖書の言葉を引用する。 敵に直接ダメージを与える攻撃呪文を覚えないが、一撃必殺のザキ系呪文や、戦闘中に便利なスクルト・ベホマなどの補助・回復呪文を使える。神官のためベホマラー・ザオリクといった上級回復呪文も覚える。また、剣や鎧といった比較的高性能な装備も扱え、ある程度の肉弾戦も行える。AIによる学習機能があるFC版では、学習前は即死呪文を優先して唱えるという仕様があったため、初戦ではボスに対しても絶対効くことのないザキ系呪文を連発した。回復は、HPの残り少ないキャラを優先し、それ以外はパーティーの先頭のキャラから順番に回復するように設定されていた。リメイク版では、AIに学習機能が無くなったが、ザキを連発するキャラクターの印象と前述のアリーナに惚れているという設定が加味され、戦闘中AIを設定すると4分の1の確率でランダムにザキ系を唱える仕様になり、回復はアリーナを最優先させるようにプログラムに手が加えられた。なお、DS版以降はランダムザキは廃止された。 ブライ〔魔法使い〕 声 - 八奈見乗児(CDシアター版) / チョー(ライバルズ) サントハイム城に仕える魔法使いの老人。第二章で初登場する。 豊かな白髭に緑色の服を着ている。アリーナの教育係であり、リメイク版では、彼女の暴れっぷりに結婚相手がいないのではと嘆いている。城を飛び出したアリーナをクリフトとともに追い、彼女のお供をする。 第五章ではミントスの宿屋でクリフトの看病中に勇者たちと出会い、仲間に加わる。 FC版では温厚な老人という設定であったが、リメイク版ではキャラクターの個性を出すため、頑固で毒舌、お国自慢好き、身分階級にシビアといった特徴が台詞上に描写され性格が変更された。また、独身であるという設定も追加された。 呪文はヒャド系呪文やマホカンタ・ピオリムなどの補助呪文を中心に覚える。老人の魔法使いという設定からMPやかしこさは高いがHPとちからが低く、装備できる武器防具が少ない(リメイク版においては追加されたアイテムで装備可能な物は装飾品くらいしかない)。 トルネコ〔武器屋〕 声 - 玄田哲章(CDシアター版) / 茶風林(『ヒーローズII』) 演 - 芋洗坂係長(『ライブスペクタクルツアー』さいたま公演前半・名古屋公演・大阪公演・横浜公演) / 我善導(『ライブスペクタクルツアー』さいたま公演後半・福岡公演) レイクナバの町に住む武器商人の男性。第三章で初登場する。 第三章スタート時はレイクナバの武器屋で店員として働いており雇われの身であるが、伝説の武器を見つけて世界一の商人になることを夢見ている。やがてエンドールに店を持ち、妻子とともに移住し、国王から武具を発注されるなど店は繁盛するが、伝説の武器を探すため、資金不足により工事が中断していたブランカへのトンネルの工事資金を出して工事を再開させ、トンネル完成後に一人旅に出る。 第五章ではコナンベリーで船を発注するが、東にある大灯台からの怪しい光で海が荒れ出航できないため、大灯台に単身で乗り込み、足止めを食っていたところを主人公たちに助けられ、その後、完成した船とともに仲間に加わる。 妻のネネ(後述)と息子のポポロ(声 - 萩森侚子〈CDシアター版〉 / 伊瀬茉莉也〈ライバルズエース〉)がいる。 体格は太り気味であるが、自身では人に言われるほど太りすぎているとは思っていない。リメイク版では、どの町に行っても常に商売のことを考える根っからの商人となり、会話から幼少期に流行病で両親を失い、若い頃は苦学したという過去が明かされる。 アイテムの鑑定能力を持つが、呪文は覚えない。第五章では戦闘中に敵からアイテムを盗むなどの特殊な行動をとることがある。商人専用の武具である正義のそろばんと鉄のまえかけを装備できるなど装備できる武具が多く、ちからもそこそこ強い。 また、彼をパーティーメンバーに入れたまま闘技場へ行くと、モンスターに対しランダムでちょっかいを出す。 リメイク版ではダンジョン探索時に便利な移動補助特技を覚える。また、すべてのアイテムに対して鑑定時の台詞が個別に用意された。 マーニャ〔踊り子〕 声 - 富沢美智恵(CDシアター版) / 沢城みゆき(『ヒーローズ』・『ヒーローズII』) 演 - 山根海音(『ライブスペクタクルツアー』) 第四章で初登場。コーミズ村の錬金術師エドガンの長女で、モンバーバラにて大スターとなっている踊り子。魅力的なプロポーションを持ち、それを強調させる衣装(踊り子の服)に身を包んでいる。 殺された父の仇であるバルザックを討つため、妹ミネアと共に旅に出る。モンバーバラで働いていたのは旅のための資金集めと、客の中にバルザックが居ないか探すためであった。戦いの末、バルザックを追い詰めるも、直後に姿を現した黒幕のキングレオに敗れてバルザックを逃がしてしまい、目的を果たせず妹と共に力を付けるべくにエンドールへ逃げのびる。 第五章のエンドールではカジノに夢中になり、連日オケラになりつつもミネアの稼ぎを巻き上げて通い詰めエンドールに留まり続けたことで、姉妹が最初に勇者と出会うこととなった。 仇探しの経過を質問したミネアに対し「いい男がいなかった」と答えたり、稼いだ金を使い込んだりと、楽天的かつ奔放な面があるが、父を殺したバルザックを憎む気持ち、そして妹のミネアを想う気持ちは誰よりも強く、いざという時には身を挺してミネアを守る気構えを見せる。リメイク版では高いところを好み暗くて湿った洞窟を嫌うという設定が追加された。また酒場を好む台詞も多くかなりの酒豪である。 呪文はブライよりも攻撃に特化した構成で、メラ・ギラ・イオ系と攻撃呪文を豊富に覚えるが、攻撃補助呪文はルカニ1つを覚えるのみである。HPやちからは低いがMPの伸びは8人中最高を誇る。盾ははぐれメタルの盾のみ装備可能。またリメイク版ではレベル60くらいから力も伸び始め、物理攻撃も得意になる。 ミネア〔占い師〕 声 - 江森浩子(CDシアター版) / 日笠陽子(『ヒーローズII』) 演 - 参河智嘉(『ライブスペクタクルツアー』) 第四章で初登場。エドガンの次女で、マーニャの妹。よく当たると評判の占い師であり、エンドールでもファンができるほどである。第五章ではエンドールで客として来た主人公を占って勇者と見抜き、マーニャと共に最初に仲間に加わる。 容姿は姉と似ているが、性格は正反対で生真面目、奔放な姉に振り回される苦労性。FC版では姉が「太陽」で彼女が「月」と象徴されており、リメイク版ではそれが強調され洞窟などの暗所や整理整頓された狭い場所を好み人ごみを嫌う台詞が見られる。意外と毒舌である。 基本的に回復・サポートタイプである。回復呪文としては、クリフトが覚えるベホマラー・ザオリクを覚えない代わりにキアリク・メガザルを覚える。また、攻撃呪文としてバギ系を覚えるほか、眠りの呪文ラリホー系や防御呪文フバーハをパーティで唯一覚える。はぐれメタル系の武具を装備でき、ある程度の肉弾戦もこなせる。FC版においてはちからが相応に伸びるがHPの伸びが低い。リメイク版ではステータス面が強化された。 銀のタロットを装備・使用することができる。これを戦闘中に使用するとタロット占いを始める。引いたカードにより、様々な効果が現れるが、味方が有利になるものと、不利になるものがある。 血液型はB型。 上記の勇者の服装と上記の全キャラクターが『IX』で条件付きで登場する。『X』では魔法の迷宮で稀にトルネコやミネアが登場する。アーケードゲームの『ドラゴンクエスト モンスターバトルロード』では女勇者以外全員登場。Wii版『ドラゴンクエスト モンスターバトルロードビクトリー』では女勇者も登場している。
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