お転婆
- 不良性を帯びた活溌な女子をいふ。
- 行儀悪く性質の軽はずみな女 御転婆娘のことで、むかし小荷駄馬はさかんにこき使われるのに飼育不充分な為重荷を負わせるとすぐ弱つて元気がない、ところが御伝馬(将軍家の御用品を運ぶ馬のこと)の方は飼育がよい上に楽をしているのでいつも威勢よくあたりを跳ね廻わるというところから出たもの。〔俗〕
分類 俗/一般
お転婆
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お転婆(おてんば)とは男勝りの活発な女の子をさす。お転婆娘(おてんばむすめ)と言った表記もある。
男女いずれにもいう転婆は親不孝で従順でないこと。また、そのような人[1]。

語源
オランダ語で「慣らすことのできない」を意味する「ontembaar(オンテンバール)」からの借用という、言語学者の大槻文彦が『大言海』で唱えた説が有力ではあるが、「お」を付けずに「てんば」という用例が多くあるため、確証を得るに至っていない[2]。この他にも「御天馬(おてんま)」の字を当てて公用に使われていた元気に跳ね回る馬を女性に見立てたとする説や、女性が闊歩する様を言う「オテバ」の転訛という説がある[2]。
「おてんばに かまいなんなと てんばいい」という江戸川柳が残っており、お転婆娘が男に「あんなお転婆は構わない方が良い。」と忠告するものだが、そんなことを男に言うこと自体がお転婆であるということをおかしく詠んだ川柳である。この川柳では「おてんば」と「てんば」が両方あるが、もともと「てんば」があり、それに「お」をつけて呼んだとされる。漢字では「転婆」と書くが、当て字のようである。[3]
連続テレビ小説の主人公の女性はほとんどがお転婆娘であるという説があり、メディア研究家の小林偉の調査によれば、100作品中8作品で木に登るお転婆な少女、8作品で水に落ちるお転婆な少女が登場した。制作スタッフからは意図的にお転婆な少女が主人公にされているという証言があったという。[4]



関連項目
脚注
- ^ コトバンク・転婆とは
- ^ a b "おてんば". 日本大百科全書(ニッポニカ). コトバンクより2023年1月16日閲覧。
- ^ 北嶋廣敏『さらっとドヤ顔できる言葉の雑学 日本語のなぜ?編』株式会社パンダ・パブリッシング、2015年、105頁。
- ^ 小林偉"朝ドラのヒロインに「お転婆娘」が多い納得理由 関係者取材でわかった「意外な3つのあるある」"東洋経済新報社、2021/11/27よりアーカイブ
「おてんば」の例文・使い方・用例・文例
- 彼女はまさにおてんばであった
- ショートヘアのせいで彼女はおてんば娘に見えた。
- その作家はおてんばなヒロインを描くのを好む。
- 彼女はかつてはおてんばな少女だったが今や淑女だ。
- 彼の妹はおてんばで、よく男の子たちと一緒に遊んでいる。
- おてんばな姪
- 私の娘はおてんば娘だ。
- そのおてんば娘は危険をものともせずにその木に登った。
- その子は「しずか」という名前とは似ても似つかないおてんばだった.
- おてんばなさま
- おてんばな属性
- おてんばで軽はずみな女
- ライラは自由奔(ほん)放(ぽう)なおてんば娘で,いつも自分のダイモンや親友のロジャー(ベン・ウォーカー)と一緒に遊び回っている。
おてんばと同じ種類の言葉
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